さじかげんだと思うわけッ!

日々思うことあれこれ。
風のようにそよそよと。
雲のようにのんびりと。

4.American Samoa

2006-10-31 21:01:39 | 『万国巡覧記』

アメリカ領サモア
American Samoa

1.面 積 199平方km
2.人 口 70260人(2003年)
3.首 都 パゴパゴ
4.民 族 サモア人(ポリネシア系89%、コーカサス系2%、トンガ人4%、その他5%)
5.言 語 サモア語(ハワイ・その他ポリネシア系言語に類似)、英語(大多数の住民はバイリンガル)
7.宗 教 組合派(ピューリタン)50%、ローマ・カトリック20%、プロテスタントその他30%
8.主要産業 漁業、マグロ加工業(ツナ缶が輸出額の93%)輸出の、バナナ、ココナツ等
9.通 貨 USドル
(Wikipedelia、アメリカ地理情報館HP)

世界には、同じ名前を持つ国がいくつかあります。
「サモア」という地名を持つ国・地域も二つ存在します。
西サモアと呼ばれたサモア独立国と、東サモアと呼ばれたアメリカ領サモアです。

熱帯海洋性で、年間を通じて高温多湿。11~3月が多雨期で年間降水量は5000mmに達することもある。蒸し暑くてしのぎやすい気候ではない。ということです。
年間降水量5000mmというと、相当な量になります。日本の平均年間降水量が1737mmですから、ざっと3倍になります。
気温は典型的な熱帯海洋性気候と言うことで、平均26~27度。
…かなりの蒸し暑さであることがわかります。
わたしは夏は好きではないので、南国も好きではないのですが、いやぁいくら南国とはいえ、ここで暮らすのはしんどそうですねぇ。                               


関ヶ原の戦い

2006-10-30 21:17:36 | 
去る10月21日は、1600(慶長5)年に岐阜県関ヶ原で天下分け目の戦いが行われた日です。
「一路雄々しく」関ヶ原なんて覚えました。

ご存知のように、西軍と東軍に分かれ、これからの日本の運命を委ねる戦いでした。
両雄並び立たずの言葉通り、一世代前の信長と秀吉、家康は連立政権を立てると言うことができませんでした。
信長の死後秀吉が立ち、器量の面で圧倒的に勝っていた家康もその秀吉の死が契機とならなければ、幕府を立てることができませんでした。
秀吉の政治的後継者と言ってよいでしょう石田三成は、確かに官僚としては超一流だったといってよいでしょうが、君主の器ではありませんでした。

君主制で頂点に立つには、武力だけでも政治の巧みさだけでもだめなのです。
地位はもちろん、経験もあまり関係ないかも知れません。
前漢の劉邦も元は無頼ですし、蜀漢の劉備も漢王室の庶子であるとはいえ、田舎の善良な若者でした。
信長・家康は名門の生まれではありますが、秀吉の出自は農民です。
秀吉に引き立てられた三成をはじめ、福島正則や加藤清正も出自は庶民です。
本当に魅力がある人は、その人が強力な権威を持つ前に、優秀な人材が集まってくるものなのです。
当然、火のないところに煙は立ちませんから、魅力のある人にはそれなりの能力が備わっているのです。
その能力は武力でも、知力でも、政治力でもいいのです。何か一つ突出していれば魅力と相まって、強烈な引力となるのです。
足りないところは、優秀な人材で補えばいいのです。

三成は敵を作りやすい人間でした。当時の世界の、庶民出身の負い目というのもあったでしょう。
そこのところ、秀吉には三成にはないユーモアセンスがあったように思います。
家康は、人を手なずける天才でしたし、少なくとも秀頼や三成よりも「魅力」というものをもっていたということでしょう。

わたしには…魅力なんてないですなぁ。
おならの話ばかりしている人間に、魅力なんてないですよねぇ。

風邪ひき

2006-10-29 20:38:52 | 
風邪をひいています。
こう、頭ががんがんするとか熱が38度あるとか、そういうわけではなく、鼻水と喉が痛いのです。
大体、今までの傾向からいくと、
喉→鼻or咳→収束orダウン
という経過をたどるのですが、どうにもこの経過というもののサイクルが長いので、もどかしいのです。
10日程度は喉の痛みと鼻水に苦しみます。
で、今もその苦しみに耐えているわけですが…いやぁどうにもならないですなぁ。
まず集中力が続かないですね。
いや、それほど集中力のある人間ではないのですが、数少ない集中力が削がれてしまうのですから、何もかもがどうにもなりません。

というわけで、今日はさっさと寝ようと思います。

風林火山館。

2006-10-28 23:05:54 | 
2007年NHK大河ドラマは、井上靖さん原作の『風林火山』です。
主人公は名軍師・山本勘助。演じるは内野聖陽さんです。
地元山梨が舞台というわけで、わたしの中では来年が楽しみなわけですが。

北杜市の県営牧場内に、ドラマ撮影用の巨大セットが組まれました。
ドラマ撮影用とは言ってもなかなか大きな建物で、北杜市では観光名所の一つとして、ホームページにも載っています。
ドラマの撮影がない日は一般開放もされており、早速という、機を図っていってきました。

ドラマのセットですから、過度の期待をもっていってはいけません。
ややわかりにくいところにあるのですが、中央自動車道を走って長坂ICが小淵沢ICで降りると、標識や案内板がよく立っているので、大して迷うことなくたどり着けます。
わたしは長坂方面から向かったのですが、標識につられて道を走っていくと、牧草地の高台に木造の建物が見えてきます。
それが「風林火山館」です。
広大な土地の上に、不自然な時代錯誤の建物があるのですから、異様な光景といえば異様です。

武田家最盛期を支えた名城・躑躅ヶ崎館を再現したその建物は、一部の周囲を長屋が囲み、壁代わりとなっています。
長屋の内側はおみやげ物を売っています。
ドラマの撮影日はどうなるのかわかりませんが、結構な量のみやげものを売っていました。
買い物はとりあえず後回しにして、内部を見ます。
冠木門をくぐって、大手門を通ると屋敷の内部ということになります。
大手門の脇には水堀・から堀が掘られており、水堀は土が水を吸い込まないように黒のビニールシートが敷かれていました。
屋敷内には主殿・番所・厩・的場が建てられていました。
ドラマのセットでした。
それ以上でも、以下でもありませんが、テレビというのはうまく映すものだなぁと感心しました。

小淵沢方面からいけば、見るところはたくさんあります。
見るだけならば、30分もあれば多いぐらいだと思いますので、見学と思って見に行ってみてはいかがでしょうか。

3.Algeria

2006-10-27 21:27:23 | 『万国巡覧記』

アルジェリア民主人民共和国
(People's Democratic Republic of Algeria)

1.面 積  238万km2(内、砂漠地帯約200万km2)(アフリカ第2位)
2.人 口  3,180万人(2003年)(国土の7%内に集中)
3.首 都  アルジェ
4.民族・人種  アラブ人(80%)、ベルベル人(19%)、その他(1%)
5.言 語  アラビア語(国語、公用語)、ベルベル語(国語)、フランス語(国民の間で広く用いられている)
6.宗 教  イスラム教(スンニー派)
7.主要産業  炭化水素、第三次産業
8.GDP(名目)  665億ドル(2003年)
9.一人当たりGDP  2,088ドル(2003年)(注:88年には2,800ドル)
10.通貨、為替レート  アルジェリアン・ディナール(D. A.)、100円=64.0ディナール(2006年6月現在)
(外務省HPより)

アフリカ大陸北部、アフリカ第2位という広大な土地を持つ国が、アルジェリアです。
首都アルジェは、アルベール・カミュの傑作『異邦人』の舞台として有名ですね。
8割をアラブ人が占めますが、残りの約2割を占めるのがベルベル人です。

ベルベル人。
日本人に取ってみれば、その語感の面白さが印象に残っているかも知れません。
どんな人たちかと言えば、北アフリカの先住民族だと言います。ベルベル語を母語とし、コーカソイド(白人種)でイスラム教を信仰する人が多いと言うことです。
著名なベルベル人、あるいはベルベル人系の人物といえば、14世紀の大旅行家であるイブン・バットゥータさんでしょうか。厳密に言えば、この人はモロッコあたりの生まれらしいですが。

また、アルジェニアは長くフランス植民地だったというわけで、フランスにも多くのアルジェリア系の人たちが移民しました。
元サッカー選手のジネディーヌ・ジダンさんはアルジェリア系移民2世で、記憶に新しい頭突き問題も、彼の出自に対しての発言だったといわれたことがありましたね。
また、今が旬の女優である沢尻エリカさんの母もアルジェリア系フランス人の方だそうです。

日本では、なかなか感じにくいことですけど、移民の人は大変活躍しているようですね。
住む民族が増えるということは大変なこともありますけど、社会的によいこともありそうですね。


祝、北海道日本ハムファイターズ日本一!!!

2006-10-26 21:45:36 | 野球
2006年日本シリーズは、北海道日本ハムファイターズが4勝1敗でチャンピオンフラッグを手にしました。
実に、44年ぶり2度目の日本一。
長かったと思います。
おめでとうございます! お疲れ様です!

印象的だったのは、新庄の涙と最終打席での全力での空振り。
そして、ヒルマン監督の「信じられなーい」。

本年のペナントレースが始まるとき、いったい誰が日本ハムのこの姿を想像したでしょうか。
去年と比べて、一番変化のなかった球団が北海道日本ハムファイターズだったと思います。何が変えたかと言えば、やはり新庄の引退発言だったのではないかと思います。
あのときに、流れが変わったのだなぁと思います。

それにしても、地元に野球チームがあるというのはいいことだなぁと、改めて感じました。
リボンにまみれ、紙吹雪にまみれ、涙しているファンを見て、テレビの外の人間はやはり寂しいものですね。

ヴァンフォーレ甲府が、もし万が一優勝でもしたのなら、わたしもこの感動を味わうことができるのでしょうか。

二十一

2006-10-25 20:58:49 | 『おなら小説家』
草田男は、引き際をどうするかということを真剣に悩んでいた。
恵美にも、ことが大きすぎて、どうするべきかということがわからない。
世界五指の財産を放棄するというのである。株も持たない。経営の主導権も、会長職にも、子会社の社長にもならない。乞われても、なるつもりはない。
一切、手を引く。世界最大の脱サラである。
しかし、そう簡単にいくものではない。もろもろの手続きが必要なのだ。

夫妻には、何はともあれ、先に通しておかねばならぬ筋があった。
恵美の父、馬山玉助氏である。
玉助氏は、自分の後継者として小奈良草田男を愛娘の婿に選んだ。
どこの馬の骨かも知らぬ草田男の、半生と実績だけを鑑みて、判断した。そういった意味では、玉助氏も草田男の才能目当てだったのだろうが、他のハイエナと違って、玉助氏は草田男と同じ獅子であった。つまり、正当な後継として草田男を認めてくれたことに他ならない。
草田男と恵美の決断は、どんな形を取ったとしても、玉助氏の期待を裏切ることになる。
温厚で知られる玉助氏が、果たしてどのような反応を示すのか。
恵美いわく、若い頃はその怒髪ぶりに「夜叉玉」の異名を取っていたらしい。
しかし、筋と道理は通さねばならない。

玉助も恵美の父親である。いや、玉助氏ありきの恵美である。
先日の神妙な声つきの草田男が、どうやら重大な決断をするらしいというのは、聞き取ることができた。
草田男はああ見えて、己が実績を上げたことに関しては、その方面の才能に絶対の自信を持っている。
何か重大な決断ということは、つまり、草田男が何かことを起こそうという気になったということである。

草田男・恵美夫妻が馬山家の邸にやってきたのは、次の日曜日のことであった。

牙を剥くSoftbank

2006-10-24 21:31:42 | 
月曜日の夜9時は、例外なくテレビ朝日の『ビートたけしのTVタックル』を見ます。
10時からは、その流れで報道ステーションを見ることが多いのですが、昨日の放送で驚くべき内容が、トップニュースとして報道されていました。

その報道とは、ナンバーポータビリティ制度実施を明日に控えての、Softbank社長の孫正義社長の記者会見での発言。
その内容は、月2,980円で、Softbank同士ならば通話料・メール料が無料になるというもの。
名付けて、「予想外割」。

…ネーミングはともかく、今まで比較的寂然としていたSoftbankの突然の発表は、わたしを驚かせました。
さまざまな制約は付くようですが、しかし。なかなか魅力的なサービスだと思います。
KDDIも、DoCoMoもこの突然の発表にどれほどの衝撃を受けたのでしょうか。
KDDIはさっそく同様のサービスの検討をするといったとか、いわないとか。
他のキャリアにとっては、どうやら突如として牙を剥かれた形になったようです。

以前にも、書きましたがわたしの周りは旧Vodafone…つまり、Softbankユーザーが多いのです。
ということで、やや魅力的に映ったわけですが。
悩んでいるのです。どうするものかと。
しばらくは静観の構えを崩さないつもりですが、よい機種が出たら動くかも知れません。
あっさりと、以前の決意を崩してしまう根性のない人間なのでした。

2.Albania

2006-10-23 19:55:52 | 『万国巡覧記』

アルバニア共和国
(Republic of Albania)

1.面 積  28,748km2(四国の約1.5倍)
2.人 口  約310万人
3.首 都  ティラナ(約50万人)
4.人 種  アルバニア人
5.言 語  アルバニア語
6.宗 教  イスラム7割、正教2割、ローマカトリック1割
7.主要産業 農業、機械工業、鉱業、製造業
8.GDP  76億ドル(世銀2004年)
9.一人当たりGDP  2,381ドル(世銀2004年)
10.通貨、為替レート  レク(Lek)、1ドル=102.7レク(04年)
(外務省HPより)

アルバニアは、ヨーロッパの火薬庫といわれたバルカン半島の南西に位置する国です。
国旗がまたかっこいいですね。赤地に黒一色で描かれた双頭の鷲が、中央に配されています。
アルバニア語で国名を「シュチパリセ」といい、日本語に訳すと「鷲の国」。
アルバニア人が、鷲の子孫であるという伝説から来ているそうです。

バルカン半島が、なぜヨーロッパの火薬庫といわれているのかといえば、多民族が住居する地域だからです。
近代以降、ナショナリズムの高まりと共に、民族と民族の対立が激化しました。
民族といっても、顔の作りや肌の色だけでなく、話す言語も民族を区別するための、重要なファクターになります。
アルバニアでは、上記の基礎データにはアルバニア語が公用語となっていますが、実は方言をしゃべる者同士の争いが、耐えないのだそうです。
その端を発したのが、97年のねずみ講事件だそうで、一国の根幹を揺るがす大事件に発展してしまったということになります。で、その事件が南北方言話者同士の争いをも表面化させてしまったというわけです。

今でも、その乱があとを引きずっているというわけで、早く収束して欲しいものですね。


ルソーの如く

2006-10-22 20:43:41 | 
ルソーという名前を聞いたとき、世界史の中では大体3人を思い浮かべることができます。
普通、ルソーといえば18世紀の哲学者・教育者のジャン=ジャック・ルソーを指します。主な著書には、『社会契約論』(1762)や『エミール』(1762)があります。
これが一人目のルソー。
残り二人のルソーは、画家です。
二人のうち、一人はバルビゾン派の代表的な画家、テオドール・ルソー。
もう一人が、今回の主人公である素朴派の巨匠、アンリ・ルソーということになります。

わたしは、ルソーの絵が好きです。
もう画家の中では一、二を争うほどの好きさ加減です。
そのルソーの絵の展覧会を今、東京世田谷区の世田谷美術館で開催されています。
「世田谷美術館開館20周年記念 ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」展が、それです。
というわけで、先日その展覧会を見に行ってきました。

東急田園都市線用賀駅から徒歩20分、砧公園の一角に世田谷美術館はあります。
20分といって長く感じるかも知れませんが、用賀駅から砧公園までは通りが整備されており、散歩がてらてくてく歩いていくのも苦になりません。
バスも出ているようなので、利用して見るのもよいと思います。
企画展「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」は四部構成です。
第一部は「ルソーの見た夢」ではルソーの作品が展示され、その世界観が提示されます。
第二部では「素朴派たちの夢」と題され、ルソーを世に出した美術評論家ヴィルヘルム・ウーデが見出した、俗に素朴派と呼ばれる画家たちを紹介しています。
素朴派というのは、簡潔に言えば絵を独学で学んだ素人画家たちということになります。
第三部は「ルソーに見る夢 日本近代美術家たちとルソー」と題され、ルソーが後生の日本の芸術家たちに与えた影響を、洋画・日本画・写真の三分野の作品から多角的に探っていきます。
第四部では「現代のルソー」ということで、平成期に活躍した、あるいは活躍中の現代美術作家たちの作品から、より自由なルソーに対する感覚や影響、ルソー的作風を垣間見ることができます。

ルソーの絵を塗り込める技術力・対象への洞察力は、かなりのものがあると思いました。それこそ、並の日曜画家のそれではありません。
ルソーの特徴といえば、遠近感がない・人物が真正面か真横しか向いていない・植物が恐ろしいまでに丹念に細かく描き込まれているという稚拙なものです。
しかし、そういう高尚な技術はないですが、きれいに色は塗られていますし、図鑑などを見ながら書いたとはいえ、多くの草木は忠実に書き込まれています。
今回の展覧会を見ていて思ったことですが、ルソーは自分の造った想像というものを頑固なまでに正確にキャンパスに描いた画家だったのではないかと思うのです。
もしわたしのような半端な人間が想像を絵にしようとしたならば、書いている途中で想像と現実のギャップに迷い、わたしには現実とも想像とも思えない中途半端な作品ができあがってしまうでしょう。
しかし、ルソーは自分の想像の産物を強烈に信じていました。だから、現実にはやや不可思議な描写や配置や状況も、迷うことなく書き込んだのです。
即ち、「想像を信じる」というその素直さが、人々の…あるいはその当時の若者たちに温故知新の役割を果たし、新しい芸術を模索するきっかけとなったのではないのかと思います。

ルソーが好きな理由は理屈ではありませんが、いうなればその不完全さがわたしに通じるものがあると思います。
想像に忠実であるが故の、現実での不完全さ。
わたしも、ルソーのごとく素直な人生を送りたいものですが…もはや手遅れなのかも知れません。