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小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市本町、旧小田原警察署と消防の中央分署跡地は城下町ホールの建設予定地である。しかし、市長の交代などで当初の計画通りに進んでおらず、暫定的に三の丸憩いの広場として開放されていた。2月上旬より、その三の丸憩いの広場の国道1号側の敷地に高いフェンスが設置され始めた。  かなり高さのある工事フェンスが設置されている。しかし、ところどころメッシュ状のフェンスで中の様子が伺えるようになっていた。   フェンスの中にはユンボが数台用意されている。この城下町ホール予定地は、数年前にも発掘調査が行われており、旧警察署部分からは、江戸時代後期、家老職にあった杉浦平太夫の邸宅の建物と思われる礎石や石場建と呼ばれる建物の基礎などが検出されている。  江戸後期よりも前はどのような場所だったのか興味があったので稲葉氏時代の終わり頃に作られたと推定される相州小田原城絵図を参照してみたところ  1680年前後の頃、この三の丸憩いの広場の場所には藩老中を努めた稲葉七郎兵衛の嫡子である稲葉酒之允の邸宅があったようだ。この相州小田原絵図の複製図には薄紙に印刷された昭和46年当時の略図が付属している。薄紙を重ねると町割りも当時と同じところが多くて興味深い。その薄紙に印刷されているのは今から40年前の小田原城周辺。今は無い市役所や工芸指導所、文武館や小田原婦人専修職業訓練校の記載がある。この三の丸憩いの広場の埋蔵文化財発掘調査は小田原市文化交流課の発注。調査機関は横浜の会社。期間は2月7日~8月31日までの予定。

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