読み終えました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/d8/de25f9f6baa32fd7bdccfb482341f769.jpg)
もう、今更ここで書かなくても、あちこちで評判になっているようです。
この本、新城市の広報誌「ほのか」に連載されていたものを下敷きにされていますが、連載開始時には自分もほのかを読んでおりましたので、
「うわっ!なんちゅうすげー連載が始まったんだ。」
と、驚いたものです。
何がって、最新の長篠・設楽原研究の成果が惜しげもなく出されているのです。
一番びっくりしたのが、信長公記の「千梃なのか三千挺なのか」という疑問の元となった資料の写真が掲載されていたことです。
これは、今回の本にも収録されています。あちこちの本で、このくだりは紹介されているのですが、実際の写真を載せているのは初めて見たので、知人に会うたびに「こんどのほのか、レベル高すぎ。」と吹聴して回ったものです。
が、かといって、文章が難しいわけではないのです。
むしろ平易。
これは本の巻末にも書かれていますが、市民向け広報誌のために意図的にわかりやすい表現に気をつけられたからだそうです。
実際、ご家族に読み聞かせて文章を修正されている、と、お聞きしたことがあります。
ただ、中身は相当にディープなところまで突いており、十分歴史好きにも読み応えある内容となっています。
新城に来た時に思ったのが、この地域の郷土史研究の厚みです。
日本でも有数の戦いがあった場所だけに、地元の人達が営々と積み重ねてきた独自の研究があり、そうした視点を踏まえつつも、最新の学説動向をちりばめて書かれているのがすごいところ。
また、地元ならではの写真の豊富さも類例がないといって良いでしょう。
富永館とか井代城とか柿本城とかは結構マイナーですし、火おんどりという長篠合戦の戦死者を弔う祭の写真などもあったりと、かなり地元でなければ写真取れない、というレベルのものが多いです。
古宮城の写真があったのも個人的に嬉しいところ。笑。
また、馬防柵と実際の戦闘場面の推測や武田軍の描写なども、長い布陣の割に激戦地が限られている点から書かれており、この辺りも個人的にオススメのくだりです。
あと、設楽原歴史資料館は火縄銃の収蔵数日本一を誇っており、長篠・設楽原鉄砲隊もいるだけに、火縄銃に関する考察もかなり詳しく書かれています。この辺りは、実際に火縄銃撃ってる人だからこその話もあります。
最近、歴史関係の本や雑誌が溢れており、長篠合戦のについてはくさるほど本が出ています。中には「あんた現地全く見てないでしょう。」と、一発でわかるような内容だったり、ひどいと間違っている雑誌を見たことがあります。
そんな中、久々の良質な本です。
アマゾンでも買えるので、私はアマゾンで買いました。
この本持って、設楽原歴史資料館行って、著者の湯浅さんのお話を聞くのが最高の贅沢ですね。
ちなみに、宮城谷昌光の大ファンだった私は、風は山河よりを読んだ際、あとがきで、湯浅さんが考証にかなりの協力をされたくだりを読み、新城に行ったら湯浅さんに会う、というのを楽しみにしていました。
意外とあっさりと実現して嬉しかったものです。
是非、皆様もチャレンジしては?
勝手にこんなこと書いたら湯浅さんに怒られるか。笑。
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もう、今更ここで書かなくても、あちこちで評判になっているようです。
この本、新城市の広報誌「ほのか」に連載されていたものを下敷きにされていますが、連載開始時には自分もほのかを読んでおりましたので、
「うわっ!なんちゅうすげー連載が始まったんだ。」
と、驚いたものです。
何がって、最新の長篠・設楽原研究の成果が惜しげもなく出されているのです。
一番びっくりしたのが、信長公記の「千梃なのか三千挺なのか」という疑問の元となった資料の写真が掲載されていたことです。
これは、今回の本にも収録されています。あちこちの本で、このくだりは紹介されているのですが、実際の写真を載せているのは初めて見たので、知人に会うたびに「こんどのほのか、レベル高すぎ。」と吹聴して回ったものです。
が、かといって、文章が難しいわけではないのです。
むしろ平易。
これは本の巻末にも書かれていますが、市民向け広報誌のために意図的にわかりやすい表現に気をつけられたからだそうです。
実際、ご家族に読み聞かせて文章を修正されている、と、お聞きしたことがあります。
ただ、中身は相当にディープなところまで突いており、十分歴史好きにも読み応えある内容となっています。
新城に来た時に思ったのが、この地域の郷土史研究の厚みです。
日本でも有数の戦いがあった場所だけに、地元の人達が営々と積み重ねてきた独自の研究があり、そうした視点を踏まえつつも、最新の学説動向をちりばめて書かれているのがすごいところ。
また、地元ならではの写真の豊富さも類例がないといって良いでしょう。
富永館とか井代城とか柿本城とかは結構マイナーですし、火おんどりという長篠合戦の戦死者を弔う祭の写真などもあったりと、かなり地元でなければ写真取れない、というレベルのものが多いです。
古宮城の写真があったのも個人的に嬉しいところ。笑。
また、馬防柵と実際の戦闘場面の推測や武田軍の描写なども、長い布陣の割に激戦地が限られている点から書かれており、この辺りも個人的にオススメのくだりです。
あと、設楽原歴史資料館は火縄銃の収蔵数日本一を誇っており、長篠・設楽原鉄砲隊もいるだけに、火縄銃に関する考察もかなり詳しく書かれています。この辺りは、実際に火縄銃撃ってる人だからこその話もあります。
最近、歴史関係の本や雑誌が溢れており、長篠合戦のについてはくさるほど本が出ています。中には「あんた現地全く見てないでしょう。」と、一発でわかるような内容だったり、ひどいと間違っている雑誌を見たことがあります。
そんな中、久々の良質な本です。
アマゾンでも買えるので、私はアマゾンで買いました。
この本持って、設楽原歴史資料館行って、著者の湯浅さんのお話を聞くのが最高の贅沢ですね。
ちなみに、宮城谷昌光の大ファンだった私は、風は山河よりを読んだ際、あとがきで、湯浅さんが考証にかなりの協力をされたくだりを読み、新城に行ったら湯浅さんに会う、というのを楽しみにしていました。
意外とあっさりと実現して嬉しかったものです。
是非、皆様もチャレンジしては?
勝手にこんなこと書いたら湯浅さんに怒られるか。笑。