入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

        ’24年「夏」(34)

2024年07月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

      ただいま脱柵中、まだ他に3頭いる

 青空がだんだんと少なくなっていく。まだ最低雲高はそれほど低いわけではなく権兵衛山も見えているが、木々は風に揺れている。天気は下り坂だと見るしかないだろう。午後になって雨の予報になっている。午前6時、外の気温16度。

 牛の脱柵ということはある。しかし昨日のように、黒い牛が8頭も我が物顔でキャンプ場にまで来て、草を食んだり、落とし物をしていったということはなかった。
 一度は、キャンプ場のトイレの先にある第2牧区の入り口から5頭を誘導したが、他の3頭が応じず、再び全頭が外に出てしまった。そこが脱柵した場所ではないからで、牛共がキャンプ場や小屋の周囲で狼藉を繰り返している間にその現場を探し、見付けた。第1検査場近くの場所で、重量のかなりある3本のパイプのうち2本が外されていた。

 何とか1頭を牧内に、4頭を検査場の囲いの中に追い込めた。そこまでは良かったが、柵を開ければ中の牛は逃げてしまうし、さりとて閉じていては外の牛を中に入れることができなくなる。
 ここが一人でやる難しさで、仕方なく3頭は諦めた。そして下からの応援を待つことにしたが、牛の脱柵でいちいち人を呼ぶなどということは久しくしたことがなく、牛守としては少々無念な思いが残った。

 忙しい中、やりくりしてきてくれた3人で追い上げ坂に移し、さらに折角だからこの機会に、第1牧区にその8頭を移してしまうことにした。前年に来ていた牛がいたせいもあるが、さすがに畜産課の課員は牛の扱いに慣れていて上手い。
 あの追い上げ坂の急な斜面を一気に上がって、牛たちはお気に入りの御所平に落ち着いた。
 
 今年は当初から本当に厄介な問題ばかりが起きている。南信州から来た牛たちは、残念ながら下牧することが決まった。4か月の放牧予定が、たった1か月にも満たずに終わり残念だが、これ以上はこのことには触れない。
 中間検査時にはまた牛が来るし、囲いの乳牛を移せば、電気牧柵の洗礼を受けていない牛たちはまた問題を起こすだろう。それでも、あの牛たちを相手に元気でやれることはありがたい、そう思うことにした。

 昨日留守電に予約を入れてくださった鈴木さん、申し訳ありませんが電話番号を間違えてか確認の連絡ができないでいます。予約はお受けできますので、お手数ながら再度、電話番号をお知らせくださるようお願いいたします。かんとさん、了解しました。
 「高原にいらっしゃい!」。キャンプ場も小屋もまだまだ余裕があります。ご利用ください。

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 本日はこの辺で。

 
 
コメント
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