入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     24年「冬」(27)

2024年02月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 夢はよく見る。ただし多くは目が覚めればもう覚えていない。そして妙な時にその断片を思い出す。
 
 昨夜は珍しくその内容を引きずりながら目が覚め、まだかなり鮮明に覚えている。場所は入笠牧場だったが、後から思い出せば実際の風景とは大分違っていた。それでも追い上げ坂もあれば第2牧区も第1牧区もあることはあった。
 場面は多数の牛が脱柵し、あっちにもこっちにも牛の群れが勝手放題に散らばって手の施しようのない状態であり、その上、第1牧区には幾人もの不審者が侵入していた。
 
 牧守としてはこの牛の脱柵と、放牧地への闖入者が一番厄介な問題であり、それを夢の中でも手を焼かされるとあれば、脳のどこかにこの面倒な件はいつもこびりついているのだろうか。
 どちらの件も解決しないまま夢から覚めた。ただその前に、数人の招かざる者にはよく話し、脱柵した牛を牧区内へ追い戻すために協力を求めたところで映像がぼやけ、消えた。 
 夢から覚めた後も、まだ片足は夢の中にいてその対策を思案し続け、もう片足が現(うつつ)に戻った自分から、夢だと気付かされてようやく安堵した。



 これは鳥寄せ用の餌鉢、のつもり。米類では駄目だったのが、一昨日にリンゴにしたらやって来るようになった。こちらはスズメを待っているのだが、多分椋鳥だろう。そのうちには、米粒をあさりに、もっと鳴き声の上手な他の野鳥も来て欲しいと期待している。

 猟友会のAさんから電話が来て、最近入笠へ行ってるかと聞かれた。それで30日に焼き合わせまで行ったばかりだと話し、道路や山の様子などを伝えておいた。
 どうも、シカの姿がめっきり減ったと言うので、それには同意した。とにかく昨年の年末から殆どその姿を見ない。そっくりどこかへ行ってしまったという人もいるが、そこまでは思わないものの、近年では珍しい。牧守としては朗報であるも、それを全て良しとは考えない。
 
 鉄砲撃ちにすれば、相手にするならクマ、獲物にするなら肉の旨いイノシシで、牧守がもっとも手を焼く鹿はその次だろう。
 今冬はフトノの辺りで4頭もクマを捕ったというから、あの山域ではいなくなるかも知れない。1頭は半矢(仕留め損ない)だとか言っていたが、それも気になる。
 よく話題になったた西山のクマの話も近頃ではとんと耳にしなくなったくらいで、野生動物の生息状況はかなり急速に変化し、しかも危ういのではないか。
 猟期も今月の15日には終わる。まだ狩猟の成果を詳しく聞いてはいないがクマであれ鹿であれ、いなくなればそれでいいとは思わない。
 本日はこの辺で。
 
コメント
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