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台風14号の予測進路が大きく変わり、どうやら本土直撃は避けられそうになってきた。振り続いたこの雨も、午後の3時ごろには止むだろうと予想している。雨で気になるのは残留した2頭の牛と、テイ沢の丸太橋のことで、何かあればどちらも簡単には済みそうにない。
昨日は雨の中をその2頭の牛のご機嫌伺いに行ったら、雨具を着ていたせいだろう、あれほど歌って聞かせたから声の主を覚えていると思っていたのに、逃げられた。3日前は天気も良く、モミの木の根元でじっと聞き惚れていたように見えたのだが、出来の悪い彼女たちの調教が進まない。
なお、曲名は恥ずかしながら「Autamn Leaves (枯葉)」。
Since you went away
The days grow long
And soon I'll hear old winter's song
なんて、歌詞に思いを込めて歌い続けた。
丸太橋は2か所だけ流れ止めのロープを付けてある。ただし、その効果は殆ど期待していない。橋が設置場所から動いてしまえば、その距離の長さにかかわらず、元の場所に戻すには解体するしか方法がないからだ。下から9番目の橋以外は、4㍍もしくは5㍍の丸太を4本で結束していて、その重量は一人の人間の手には負えない。すでに何度かそういう目に遭っている。
あの橋は、某森林官によると、本来は林業に携る人たちのために設置したもので、一般の人たちの通行を想定したものではないという。したがって使用目的が終わった以上は保守する責任がない、というのが以前にあった古い丸太橋を放置した説明であった。しかし、かなり以前から、一般の通行に利用され、そのことは管理署でも充分に承知していたはずである。だから一般の利用者に向けて森林管理署の名で、1枚の形ばかりの注意書きを登り口の落葉松の木にくくり付けてあるのではないのか。
いずれは、テイ沢流域の管理を森林管理署から伊那市に移し、あの渓谷を守っていくことが最善の方法だと思う。その際には、あの渓を行き交う人の大多数は富士見側から来るのだから、富士見町にも協力して貰えばいい。もちろん、入笠にあれだけ入れ込んでいる同町だから、喜んで応じてくれるだろう。それまでは、橋が流されないようにとひたすら天に祈るだけだ。通じるだろうか。
小屋の中から雨の降る様子を眺めていると、外に出るのが鬱陶しくなる。しかし、いざ出てみればそれほどのことはなくて、いい秋と行く先々で出会える。お師匠、お気遣いいただきありがとうございます。
赤羽さん、値打ちが出たのかあの本、高額になり驚きました。
本日はこの辺で。明日は沈黙します。