天気:晴れたり曇ったり、気温:22度C(昼)
昨夜何気なくTVを点けたら、坂本九の娘さんが父親の持ち歌で大ヒットした「見上げてごらん夜の星を」を、気持ちを込めて、丁寧に歌っていた。歌い終わるまで見なかったが、電話で長話をしたあとPCを触っていて、ふと元祖のこの歌を聞いてみようという気になった。
で、この話はこれで終わるはずだったのだが、ちょっと横にそれる。坂本九の歌が終わると、ヤヤッ、今度は「ジェットストリーム」だ。
レターメンの「ミスターロンリー」をバックに城達也のナレーションとともに、あの効果的なジェット機の爆音も一緒になって聞こえてきた。酔いも加担したのかやがて、遠い時間と世界にしばしの間連れていかれてしまった。 ―いま感じているよりもっと短いと思っていた人生、そのころの混乱怒涛の生活、そしていつも貧しく感じていたあのやりきれない時期へと。
そうか、あれも酔っ払いの「夜間飛行」だったのか。
いつもこの2頭は一緒、仲良し
こういう態度でも、格別不満があるわけではなくて
せっかく星に行きかけたのに、またまき場に戻ってしまった。どうも脱出速度が不足したよう。今夜は美しい星空は期待できそうもないけれど、それでも暗くなってから、夜の山道をトコトコ帰るのがいい。
このごろ暗くなると、遠くで鈴の音が聞こえるような気がする。いまでも気になる迷い犬がいて、まだそこらへんにいながら近づくことができないでいるのではないかと案じてしまう。もっともあの狸でさえ、鹿の解体を始めると匂いにつられて姿を見せ、肉片をくわえていくくらいだから、食べる物がなければ姿を現しそうなものなのだが。
あの犬は最初、芝平の入口で見かけ、次は20キロ以上も離れた牧場の近くの森の中にいて、最後は南門のゲートや管理棟の裏の方から鈴の音をさせていた。首に大きな鈴を付けた小型の洋犬だったが。
さあ、これから帰るよー。