入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     山に日が入り・・・

2013年10月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
   天気:曇り、気温:9度C(昼)

 
              中ア駒ケ岳本峰と将棋頭の間に沈む夕日

 山に日が入り暗い山道を帰ると、決まって鹿の群れに出合う。この頃は、単独の雄の大鹿をよく目にする。ライトの小さな灯りの中に不意に出てきて、行く手を塞ぐこともある。
 どうも鹿は、山道を転がり下りてくる貧弱な軽トラックやそのライトにはさして警戒するふうでもない。窓越しに人を認めて初めてあわてふためき、藪や林の中に飛び込んでいくようだ。彼らのDNAには、人間は長年にして最強の敵であることがインプットされていても、つい最近目にするようになった乗り物の類などは、まだ警戒対象のリストには入っていないのかもしれない。よく鹿と車の衝突事故を耳にする。
 といって、そういうことをただ一概には言えない気もする。人間にもいろいろなタイプがあるように、鹿にも一括りでは語れない個体差が相当あるようだ。生育環境や学習能力の差もあるだろう。
 しかしそれでも、罠にかかった仲間が苦闘・苦悶するさまを目にすれば、鹿でもその領域は避けたいと考えるようになるだろう。最近はそういう傾向を感じている。
 これは県の鳥獣害対策室に協力したときの経験だが、誘引のために用意した塩の周囲に罠を仕掛けてみたら、巧みにそれらを避けて、塩だけをしっかり頂戴していった例もある。だからといって、しかしこれも、すべての鹿がそうだというわけではない。事実、捕獲成績は塩で誘引した方が、何もしない罠より、よかったのだ。
 人間と鹿の追いかけっこが、続く。

 冬季の営業の詳細を11月1日にこのブログに載せる予定です。基本的には、10日以前に予約をいただき、こちらで調整してご返事するということになると思います。できましたら、計画は少しでも早目にお願いいたします。1月の半ばを過ぎますと、麓から4、5時間かけて歩いて登ってくるしか術がないからです。

               
                     山小屋「JAハウス」
 
 今日は猟友会と打ち合わせのため、早目の帰宅です。
コメント
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