スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

moll, moll, そしてmoll

2007-03-16 23:14:56 | 授業 その他
友人Mは修士課程を後1年残して休学し、この学校に来ている。
この夏休みはアルバイト予定で企業に申し込みをしていて、ダメだった場合も想定し複数申し込んでいるそう。スウェーデンの新卒就職状況は悪いらしく、彼女は就職時に少しでも有利に持って行くためにと頑張っているのだ。

そんな彼女と夕食時に、「この学校を終了したらニッケルハルパを使って何ができるか?」というたわいのない雑談をしていた。そして、「ただの趣味でしょ?」と周囲の理解がなかなか得られない話、日本のワーク・スタイル(残業当たり前、長期休暇はほぼ無理など)について、色んな話をした。
その時の彼女のセリフは印象的。
「人生を椅子に例える話を聞いたことがあるよ。椅子の足それぞれが、”家族”だったり、”友人”、”音楽”、”仕事”など、人それぞれ。椅子の通り4本(4つ) の必要はないけれど…。でも、どれか一つにばかり体重がかかるとその椅子の足に負担がいって壊れるかも。どれか足が一本足りなくてもバランスが悪くって座れないでしょ。
仕事だって、欠けてはいけない一本の足だけど、そのうちの一つにすぎないし、そればっかり集中したらバランス悪くて座れない椅子と同じよね。趣味だって、一本の足と捉えている人には欠かせない大切なもの。どうやって人生を豊かにしていくかって難しいことだけど、このバランスって大事なポイントだと思う。」
そう言って、さわやかに笑っていた。

さて!タイトルの本題!
mollです。mollとは、「マイナー」つまり「短調」のこと。
暗い、くらーい調子ということ。

今日は、タンゴを練習した後、フィンランドのくらーい曲を習った。

タンゴはなぜか好きになれない。
この曲には「♪君が欲しくてたまらないのに~」と報われない恋を歌った歌詞があるそう。
「あぁ、かわいそうな僕(男の人の歌)!」と気持ちを込めて情熱的にジャジャン!と弾いてって。
そう言われても。ちっともそんな気になれない。
多分、主役が男ということもあり「アナタね、さっさとアキラメナサイよ」と他人事に思ってしまうせい?私とタンゴの相性はよくないみたい。
スウェーデン人にはエキゾチックな感じがするのかな。
みんなは気に入っていて、自分達のコンサートでダンスつきでやりたいと本気で言っている。
フィンランドで1900年初頭にタンゴ・ブームが到来したことと関係があるのかもしれない。

そうそう、フィンランドに話を戻すと、フィンランドのフォーク(民族音楽) は詩的なタイトルを持つ曲が多いそう。
ちなみにスウェーデンの場合、曲名は地名のままのことがほとんどで(その地方の曲という意味で)、とても実用的というか現実的というか…。

といっても、今日習った曲は「コオロギ」という名前。
正直、どこが詩的なのか!?
それともスウェーデン人に「まあ、コオロギってロマンチックね」と思う国民性があるのだろうか。

それはさておき、フィンランドの曲は、詩的な曲名を持つくらいだからメロディアスな曲が多い。なのでmoll(短調)の曲ともなると、暗い街道まっしぐらに突き進む。
ある人が「mollの種類には、”ren moll”、”harmonisk moll”、“melodisk moll”、そして”finsk moll”(フィンランド短調)がある」という名言を発したほど。(もちろん、フィンランド短調なんてそんなモノ、ありゃしない)
やはり、タンゴと同じで極端だからか今日の曲は私にはしっくりこない。

そんなくらーい曲を練習した後、もう一つ面白いことを聞いた。
ミクソリディという調。
日本語(カタカタ)では、ミクソリディアンだったかな?
例えばソから始まると、ソラシドレミファソ(ファはファ#でない)。

この調で適当に弾くと、澄んだ音がどこまでも高く遠く響く…そんな雰囲気。
(日本でのこと。以前アイリッシュでこの調のジグ(jig)を習ったことがあり、どんな感じがするか聞かれ「地に足のついた感じ」と答えた。
今思うと「調」の雰囲気ではなく、このジグ特有の「リズム」に対する印象だった気がする)

「さて、この調はどこで多用されているでしょう?」と先生ディッテ。
ハイっと友人E。
「ノルウェイ!」
なるほど。確かに。
ノルウェイって「谷を超え遠く響く」雰囲気の曲、多いもんね。

ということで、mollな一日でした。
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マグヌスは病気

2007-03-15 23:38:35 | ポルスカについて
今日は、マグヌス・グスタフソン(Magnus Gustafsson)をゲスト講師に再び迎えて2回目の「ポルスカの歴史」の授業...のはずだった。
マグヌスは、うちの学校に来ることが決まると途端に病気になる。
去年もドタキャンだったらしい。そして今回も。
「lung(肺)の調子が…」と聞いた。たいしたことなければいいけど。

急遽、ディッテによる「ポルスカの地方による特色」という授業に。

ディッテによると、地方による分類ではポルスカは2種類だという意見。
1、8部音符のポルスカ(Åttondelspolskor)
基本的に3連符リズムのポルスカ。
この分類に当てはまる曲は、3連符の曲じゃなくてもこのリズムに置き換えることができる。
2、16分音符のポルスカ(Sextondelspolskor)
16分音符の曲じゃなくても(8部音符のメヌエットでも)、例えば伴奏で16音符のリズムが使える曲もここに入る。
これは、前回のマグヌスによる歴史的、音楽的分類とは異なる。

今回、なるほどと思ったのは、スモーランド地方のポルスカについて。
この地方のポルスカは半分以上が生き残れなかったらしい(伝承音楽の形で)。
なので、大半がペッレ・ビョンレート(ヨハンとデュオのCDも出している) による、昔に書き記されたノートブックからのリバイバルだというのだ。
それで納得。
スモーランド地方ってやたらノートブックにこだわるよなぁと思っていた。

そして、Östergötland地方のポルスカを聞いた。
これはスモーランド地方と同じタイプのポルスカでビートが均等。でも、3拍子の曲の一箇所に4拍子が混ざっている。
曲の最後の変拍子ならよくあるけど。これは曲のど真ん中。
でも、ビートが均等だからもう一拍増えても演奏にもダンスにも何の支障もない。
それで、「この辺りの地方の人は、拍を数えることができない」とよくからかわれるそう。
拍が支障のない例として、ウップランド地方にあるマーチを例にあげていた。これは馬のマーチで3拍子(普通、マーチは2拍子)。
ビートが均等なので問題ないのだ。
第一、2拍でも3拍でもどうせ馬はカウントできないから、とディッテ。
納得。

授業では、スウェーデン全土に及ぶ30数曲を分類し地図で表してCDも用意していた。

すると、掃除機の音がゴーゴーとうるさい。
ふとドアの向こうを見ると、校長のミッケが掃除機をかけていた。
掃除担当スタッフが病気で1週間以上休んでいるのだ。
夕食の食器も今は自分達で片付けている。それでブチきれた数人が昨日、校長に直談判した。
「別の人を雇うなり、対策を考えるべき!自分達はお金を払っているんだから、食器を毎回洗ったことに対するお金も戻すべき!」と。
私はそんなこと恐ろしくて言えない。
けど、校長はすんなり納得。
それで、今朝から校長を筆頭に先生達もお掃除という訳。
食器を自分達で洗った分の返金も考えていると言っていた。

話を戻して、私の以前から一向に解決しないスレン(グ)ポルスカ(Slängpolska)とはなんぞや?という質問をもう一度ディッテにぶつけてみた。
すると、とても複雑で地雷のような言葉なのだと説明してくれた。
、スレンポルスカは、元来「その場で踊っていた頃の名称」だという。
(今は、「その場」ではなくワルツのようにターンしながら進む)
なので、北部のヴェステルボッテン地方でポルスカのリバイバル運動があり、スレンポルスカと名づけたのは元来の意味から。
南部のスレンポルスカとは何の関連もない。
、それから、言葉の持つ意味からスレンポルスカと呼ぶ人がいる。
スレンポルスカのスレング(スレンガ)は「投げる」という意味があり、例えば、ウップランド地方のボンドポルスカ(女性がジャンプし、見た目には女性を投げているよう?)をスレンポルスカと呼ぶ人がいる。(また、1であげたヴェステルボッテンのダンスも女性を投げるタイプなので、2の理由もありえる)
、南部でスレンポルスカと呼ばれるポルスカがあり、それに合わせて踊るダンスの名称として独り歩きしている。(そのダンスが踊れそうなら、何でもスレンポルスカと呼んでしまう)
要するに、スレンポルスカの定義付けは難しいということ。

今日は、久々に外を歩いた。写真はすっかり雪が解けた様子。
夕方歩いていてふと思い出した。今日はトボトシュダグ(木曜の夜、学校である音楽イベント)の日。
私がお茶や椅子の準備を担当する日だ。すっかり忘れていた。慌てて戻ると、他の担当の友人達がやっていてくれた。

写真右上:今日の演奏者のバイオリン・ケース。絵が美しい。
写真右下:トボトシュダグの様子。今日はバックから写してみました。
写真左下:ギターはうちの学校の校長。
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アレンジ・レッスンの日

2007-03-14 23:31:21 | 授業 その他
写真右は今日のFika(ティーブレイク) 。

さて、ニクラスのアレンジ・レッスンの日。

先生のニクラス(Ranarim)は、ストックホルム在住のためか、いつも前夜から泊まり朝食から姿を見る。
そのニクラスを囲んで朝食中、友人Kが目の下にクマをつくって「グモロン...」(おはよう God morgon)とやってきた。
「昨夜は悪い夢みて眠れなかったの」と、友人K。
ニクラスをはじめ、みんなで「どうしたの?なんで?」と尋ねたけど、その子は「わかんない」と。
そして、ニクラスが先に席を立つと、すかさず
アメリカ人J「ニクラスがいなくなったから、今なら本当のこと言っていいよ。ニクラスの宿題のせいで悪い夢みたんでしょ!!」
すると友人K「イェース!全くそうなのよ」と。
アレンジを考えてきて発表する宿題、神経の細やかな人には前夜からかなりのプレッシャーらしい。
ちなみに私はソロだと緊張してヒヨコみたいに縮こまるけど、アレンジの宿題くらいじゃぁ熟睡できるので気持ちが理解できない。

さてさて、授業はさっそくその宿題の発表から。今回は
メロディ
コードに沿ったハーモニー
ベース(オクターブハルパ)
の3編成の楽譜を作りトリオで演奏するというもの。
なので、ハーモニーやベースの前にコード進行をじっくり考えてから。

私はビングシューの明るいポルスカをつかった。
(パンか何かの名前のタイトルがついている曲)
ディミニッシュはイマイチどう使ったらいいのかもてあまし、セブンスコードを多用した。
すると偶然?ブルースコードっぽいベースになり、ニクラスがえらく喜んでいた(←ちょっと変わった雰囲気に持っていくと喜んでくれる)
例の友人Kはダーラナ地方風の暗いワルツを用意していた。悪夢にうなされた割には、複雑なベースの動きでよく考えている。
ほほう!と聞いていて参考になった。

みんな自分の用意した曲を披露すると、いつものようにニクラスは、たった一度聞いただけで
「○小節目の○コードは3度じゃなくて、○コードの×度の音にしているのが良い…」
云々、矢継ぎ早にコメントを言い、色々と提案してくる。
ニクラスは、理論と頭と手(指)が完全に一致して一つになっている人。
ホント、毎回、恐れ入ります。

今日は特に新しいことは習わなかった。
前回やったディミニッシュ・コードなどの「実際と応用」について例を挙げ説明していった。

次回の宿題は
Aパート(曲の前半)
・メロディ
・ショート-リフ*
・ベース-リフに対するステンマ*
・ベース-リフ
Bパート(曲の後半)
・メロディ
・ベース
・ベース
・ベース
という4編成アレンジを考えてくる。

*リフ(英語でもスウェーデン語でもriffと書く)とは、
―メロディに対して、伴奏としてマッチし繰り返し使用するフレーズ

*ステンマ(stämma)とは、
―ハーモニーのような伴奏
「3度で動くステンマ」、「メロディにとらわれないステンマ」、「ベースに対するステンマ」など色んなステンマ・テクニックを駆使します。

「次回の宿題のBパート部分の練習」ということで、一人ずつさっそくこの編成でアレンジを書いて、さっそく出来た人から弾いていく。
「ベース3つ」をどう考えるかというと、単にコード進行を考えてそれに沿った動きにするだけ。
(慣れていないとありがちなのは、全体として音がまとまっていも、各パートで見ると低い音から極端に高い音に飛んだり「流れ」が無いことがある)

写真はその様子。ちなみに一番右はニクラスです。

いつもは正直ぐったりだったけど、なかなか面白くなってきた!
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部会!?ミーティング

2007-03-13 23:34:23 | スウェーデン生活
火曜の朝一はいつものFys(体育)から。
写真はその様子。これは、横になり曲に合わせて足を上にあげる運動。
他には二人がかりでよってたかって押さえつけ、足を押したり引っ張ったりするストレッチなどもやっております。

そして今日のFika(ティーブレイク)。
砂糖菓子、アイス、バナナ、チョコソース、生クリームがテーブルにならんでいます。

それから夜はミーティング。ぶはーっ!疲れた!
これはこの学校の学生によるアソシエーション・ミーティング
大学の「部会」みたいなものなのかな。大学時代はお気楽サークルでお気楽ミーティングしか経験していないので知らないけど、部活所属の友人が「今日は部会がある」と憂鬱そうな顔をしていたのを思い出す。そう、やっとその気持ちが分かる。私もこれがある日は憂鬱。
スウェーデンのルールは知らないけど、このアソシエーションは、学校に出資している公共団体の下に位置づけられ、会則も取り決め提出もするし会計などすべて報告義務がある。

まあ、とにかくこのミーティングは長い!数時間かかって疲れる。
そして、意見も主張もガンガンのダンスコース・メンバーに主導権をとられっぱなしで演奏コースの私達はほとんど無言。
それはともかく。みんな私のために英語でやってくれるので感謝しないといけない。

そして、議題はお金が絡むのでいつも大変。
それぞれの出身各地からツテか何かでまあまあの数の演奏依頼が来る。
今は学校終了後の夏のイベントに集中気味。
私達は自分達の望むままにいくらでもコンサートなどして収益を得てよいことになっている。(アルバイトの認められていない、私のような外国人はどうなるの?違法?)

今回はボルネスからの依頼。先方が「頼むといくらかかるの?」とだけ聞いてきたらしい。
「時間は?」「いくらくれる?」「交通費は?」「平日?週末希望?」たくさんの質問の中、情報がそろっていないのに、議論は長くなる一方。
フォーク経験の長い議長が「経験では、ワンステージ依頼があれば5000kr(!?)はもらっていた。みんなはいくら欲しいの?」と尋ねようものなら、わーわーとあっちもこっちも意見が飛び交いはじめる。そんなの時間と場所と開催目的と人数とお客さんの種類によるから、具体化するまで決めようがない。

他の議題は、学校からの依頼で、新学生を募る夏のPRツアー(演奏やダンス・パフォーマンスをしに夏の間にあるフェスティバルを全国規模で周る)してくれる人を探しているらしい。もちろん経費や謝礼もでるらしい。
ダンスコースの一人が、「表現方法や意見の異なる人とは組みたくない」ようなことを言っていた。
気持ちは分かる。けど、はっきりモノを言いづらい私としては、こういうデリケートな部分ってどうやって進めていいのかいまだにさっぱり分からない。

それから前回のコンサートの売り上げをどう使うかについてなど。
ほぼ、Tシャツを作ることで一致。
春のコンサートは4,5回するので、その売り上げの話もしないといけない。
すると、数名が「教会に一部寄付しないと!」と。みんなも「そりゃ当然だろ」という雰囲気だったのが印象的。
教会に寄付!?ごめんなさい。全く思いつきませんでした。

そんなこんなで、やっと解放され、明日のニクラスの宿題を慌ててして戻ってきたところ。
あぁ、明日も長い一日になりそう。
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ウロフと個人レッスン

2007-03-12 23:09:50 | 授業 楽器
昨日はワールドミュージック(インドや中近東系?)のバンドがうちの学校のサロンを借りてコンサートをした。
もちろん私は楽器作りでいなかったのでコンサートは見ていない。
でも、週末はここに泊まっていて、見知らぬ英語を話すおじちゃん達がいっぱいウロウロしていた。

さて、今日はウロフとの個人レッスン。

前回に引き続きボーイングの練習…と思ったけど、やはり楽器上の問題があり、ウロフに「音色はいいけど、この箇所の問題が練習上バリアになっている」と言われた。
先日、エスビョンに楽器を見てもらったけど、私がウロフほど問題を理解していないため上手く説明できなかった。あの時は音色が非常にいいというコメントをもらったけど、短時間でざっと見ただけで、次回もう一度じっくり見るとも言われていた。

ともかく、前回たたいてずらしたサデルが再びズレていたので再びガツンとやった。
私は風邪をひいたペットを病院に連れてきた飼い主のようにじっと見守るしかない。
うちの子、具合はどうですか?といった面持ちで見つめていると、ウロフはC線上のEとGのlövがゆるすぎると言い、歯医者さんのようにすぽっと引き抜き、ぺろっとなめた。
「湿気を与えるとちょっとだけ安定するから、音が変わるかどうかを試している」とウロフ先生。
それから、Dのlövが弦に軽くふれるのでウロフが持っていた携帯ナイフで削った。

そうしてもう一度作った本人に見てもらったほうがいいと思う、とウロフ。
私が「うーん」とためらっていると、「じゃあ、今からウッレ・プランに電話してどういう問題か説明してあげるよ」とさっそく電話で話しはじめてしまった。
ウッレ・プランはもちろん腕も人柄も良い職人!!
ただ、ハンドメイドなだけに楽器ごとに特有の問題が生じることがある。しかも数年前の作品で、問題を経験した後に改良している可能性もあるので、本人と話すのが一番だというのがウロフの意見。
とりあえず話しただけで、どうするかはまた連絡することになった。

そんな感じでレッスンは始まった。
「感覚をつかむために、これで試してみて」とウロフの楽器と弓を渡された。
弓がやたら長い!ぱっと見、弓の毛は42cmくらい(私のは38cm)。

弾いて見ると、弓のバランスや重さが絶妙なせいか長さは全く気にならない。
楽器(ちなみに私が今、製作を習っているエスビョンの作品)もすばらしく響く。
「なんでキーボックス(鍵盤部分)黒いの?ぴかぴかした塗装だけど素材はスウェディッシュ・メープルよね?」と尋ねた。
やはり素材はスウェディッシュ・メープルだそう。
「色は、1800年代の流行からとったんだ。キーボックス、ストリング・ホルダー、ペグが当時は黒いのがファッションだったんだよ」って。ふーん。
そして、「ハイ、こっち弾いてみて」と私の楽器を返された。
で、弾いてみた。
「ハイ、次はこっち」と私の弓を返された。
で、弾いてみた。
「かなり良くなったね!」とウロフ。
やったね!

それから、あえて長くゆっくりした弓運びの曲を選んで弾いた。
弓がゆっくりのときは圧力を抑え目にしないといけない。弓の長さが後どのくらいかも感覚的にコントロールしないといけない。

そしてあっという間に時間が来て終了。
今日は、習いたいワルツがあったのにそんな時間はなかった。
ニクラスがアレンジの授業でそのワルツAのパートのみ使った。
続きが知りたくてニクラスに言ったら「ウロフに聞いたほうがいいよ、よく弾いてるから」とのことで、この日を待っていたのだ。
それをクラスメートに休憩時間はなすと、一人「JPPの演奏でよければCDあるよ」と貸してくれた。今、ちょうどそれを聞いていたところ。
コントラバスハルパのソロで始まり、いい感じ。”Vals efter Jan Olof-Olsson”という曲。
JPPを持っている人は聞いてみてください。
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再びヘッド部分の作業

2007-03-11 23:21:39 | 楽器製作
昨日は遅くなって自転車を置いてきたので、今朝もエスビョンに迎えにきてもらった。
後部座席のベビーシートには、2歳になる子供が乗っていた。目玉の2倍の長さはあるまつげでゆっくり瞬き、寝入ってしまった。
今日は村の中心にあるスーパーへ買出しに行ってから、家へ向かう。

私は昨日の続きで、ヘッド部分にやすりをかけ磨いていく。
昨日の写真の通り、細かい部分が多いのでやすりをとてもかけにくい。
その間、エスビョンは私のニッケルハルパにしたように、残り10台のニッケルハルパにドリルでペグ部分の穴を開けていく。
しばし腕を組み、あーでもない、こーでもないと考え込むエスビョン。
どうしたのか聞いたら、「穴を開けるだけなら、考えればできる。でも、いかにシンプルな方法で効率よくできるかというプロセスを考えている」と言う。
楽器製作の審査員も務め、この分野で皆を引っ張っていく立場だということを意識していて、そのために複雑で面倒な方法ではなく、みんなに伝えていけるシンプルな方法を考えていると。毎回、回を重ねるごとによりよい方法を考えているので、必ず同じ方法を取るとは限らない。
毎回がベストになるよう「どうやって改善を改善するか」というポリシーに基づいている。演奏もそうだよ!とエスビョン。
ハイ…がんばります…。
と言うものの、一向に私は細かい部分のやすりで手間取ったまま。

すると、2歳の子がご飯だよと呼びにきた。
毎回ごちそうになっているので、ありがたいやら、申し訳ないやら。
今日はハーブをかけオーブンでかりかりに焼いたサーモンと、スウェーデン北部でとれる種のポテト(小ぶり)、トマトサラダ。デザートはアイスとコーヒー。
エスビョンちのコーヒーはとてもおいしい。あら挽きの豆を紅茶のようにポットでいれる(ドリップではない)。強いのにマイルドという絶妙な味で香りもとっても香ばしい。
学校の調理師のご飯もおいしいけど、エスビョンちで出されるものはパンでも何でも、食材にこだわった味がする。

ところで写真の左は、エスビョン宅のテレビ。明るい木のフレームがいかにも北欧を思わせる。中の機械はSANYOらしいけど、スウェーデン・メーカーが出している。
そして、テレビを置いている台は…そう、絵を描くときにキャンパスを置く台。

そういえば、1年ほど前に、エスビョン宅に日本のテレビ局が取材にきたそう。
「スウェーデンの田舎の生活、自然と共存した生活、音楽と結びついた生活」というのを一日かけて取材したそう。その時のインタビュアーは、自称「日本で一番有名なピアニスト」(「フルート奏者」だったかな)と言っていたって。テレビ局の名前もその人の名前も忘れたけど、誰か知ってる?と聞かれたその位の情報では、全く分からない。
その時のビデオがあるといってしばらく探したけど、結局その時はみつからなかった。
いつ放送されたのかも知らない。なんとなくBSが好みそうなテーマではあるよな…。
誰か知ってる人いますか?

その後は再び作業開始。
作業はいつも色んな話をしたり、演奏してくれたりしながら進める。
でも、今日は早めに切り上げおしまい。
今日こそは自転車で帰る!と日没前には家を後にした。

スウェーデンは季節の変化が激しい。もう今は18:30くらいまで外は明るい。
12月は15時には暗かったのに。
夏が夜中まで暗くならないことを思えば、この変化の早さも納得。
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ヘッドのデザイン

2007-03-10 18:20:43 | 楽器製作
写真1:今日は自転車で行く!とエスビョンに電話して、いざ自転車をこぎだしたはいいけど、進めど進めど景色が変わらない。こんなに遠かったっけ?
どこもここも景色は似ているので道を間違えていたらどうしようと少し不安に。
すると、2/22に紹介した中世の教会が見えてきた。よし、この道であっている。
でも、疲れた。なんと45分もかかってしまった。たったの8kmなのに。

エスビョンちに着いたら、同じく着いたばかりのお客さんと玄関の前で鉢合わせた。
クリステルというレトヴィックの人で、エスビョンの紹介ではスウェーデンで一番のギター職人なのだそう。ニッケルハルパも時々作っている(時々といっても、受賞経験あり)。

写真2:クリステルがさっそくギターを弾いてくれた。ギター職人で、ニッケルハルパも作るけど、普段はクラシックギターを学校で教えているそう。かなりの腕前。
すると、エスビョンの子供も負けじとギターをジャカジャカっ!

写真3:ニッケルハルパのヘッドのデザインを考えてくるように言われていた。でも、難しい。
クリステルの作りかけのニッケルハルパを見せてもらった。すごく美しい。半年かけてデザインしたそう。
写真は、エスビョンのニッケルハルパのヘッド。このデザインは10年以上かかったそう。このデザイン、非常に計算されている。まず、先端に向かって斜めにそいでいて徐々に厚みが薄くなっている。中央にあけている飾り穴と本体側の厚みのある部分、どちらも薄くなるよう裏側をかなり削ってある。もちろんその分、軽くなる。

写真4:クリステルとエスビョン、二人から、「今日はスウェーデン職人のトップシークレットの技術を使うから、お願いだから日本に持っていかないで」と言われた。「??!」と思ってみつめていたら、取り出したのは木片がテープでグルグル巻きになった鉛筆。
なぁんだ、冗談だったのね。
本体の表板は少しカーブしている。それに合わせて本体を少し削らないといけない。その削る部分を切り取る作業が職人それぞれにアイデアがあるらしいのだ。
それから「ナイフをこうやって持って、この鉛筆書きのとこまで削って…」とエスビョン。ふぅーん、と見ていた私は次のセリフで青ざめた。
「この鉛筆の線の数ミリ手前まで削ってね。数ミリ残したら後はやったげるから」
ひぇー!りんごの皮も向けないのに本体削っていいの?
先週やったペグと違って、間違ったらやり直しがきかない。
でも、言い残してエスビョンは去ってしまった。
残された私をみて、クリステルが「僕が見ててあげるから削ってごらん」と。おそるおそる削ってみた。すると「ナイフがもし引っかかるような感覚があると、ナイフの向きを変えるといい。場所ごとに木が好む向きというのがあるから」とクリステル。
確かに、ナイフがすいすい進む所もあれば、妙に固くなる所もある。向きを変えると、再びすいすい進む。
「ストップ。このくらいでいいと思うよ」と言い、後はクリステルがカンナで削ってくれた。「この先は職人によって方法が違うから、エスビョンに習って」と。ありがとう!

写真5:ランチをご馳走になった後、エスビョンが「クリステルを隣の小屋に案内してくるから、ヘッドのデザインを考えといて」と。鉛筆と紙をどさっと渡された。
(その小屋には、10年物のほぼ丸太の状態の楽器用の高級木が保存してあったり、もっと大きなマシンが設置してあったり。小屋自体がエスビョンの作で、2階は夏までにダンスフロアにするらしい)
それにしても。クリステルでさえ、半年デザインに費やしたというのに。
私はこの1週間では当然、何にも思いつかなかった。
目の前の椅子の背にある模様がいい感じだったのでそれを取り入れて書いてみる。うーん。なんかイケテない。

そうこうするうちに、二人とも戻ってきてしまった。私がヘンテコリンな絵を書いて困っている姿をみて、参考にと写真や子供用試作のヘッドを持ってきてくれた。
それでも筆は進まない…。
エスビョンが「例えばね、こんな風に…」と、ササッと絵を描いた。あら!いい感じ!
という訳で、一番上に桜を入れるというアイデア以外は、エスビョンがデザイン。ラッキー!

写真6:さっそく、とりかかります。当たり前だけどエスビョンは、ものすごいさばけていて、木にあっという間にデザインを書いてく。
ヘルプラインをさっと書き、デジタル・メジャーで左右対称を測り確認。
まずは、電動糸鋸で直線でざっと切り落とす。
曲線部分は全て手(ナイフで)。
次にドリルで穴を開けた中央に手動糸鋸をいれカット。再び手で整える。
ナイフの使い方を見ていると芸術もの。それもあっという間。私がやったら丸々1日か二日かかるだろうと言われた。いーや、多分一週間はかかると思う。

すると、再び来客が。お客さんで来ているクリステルは有名なギター職人なので、来ているのを知って作りかけのギターを見せに来た二人組み。

エスビョンちにいると本当に電話と来客が多い。
先週も来客中に、故エリック・サルストレム作のニッケルハルパを売りたいのでその前に状態を見て欲しいと、夫婦がやってきた。(ちなみに状態はよかったけど、エリック・サルストレム特有の問題を持つ楽器で、修理が必要だった)

今日は自転車だから暗くなる前に帰ろうと思ったら。雨が降り出した。
エスビョンが送ってく、というので再び甘えることに。それにしても、そろそろおいとましないと…と思っていたら。エスビョン、「あ、そうそう。今日はこれを見なきゃ!」と、テレビを見始めてしまった。
先々週?ニクラスが出たMelodifestivalという音楽番組。勝ち抜き戦のファイナルで、これで1位(視聴者による電話投票)になると、ユーロ・ヴィジョンとかいうヨーロッパ大会に出場できるらしい。

それから、夕飯も食べていないことを思い出し、パンと紅茶にバターとチーズでやっと一息。
結局、帰りついたのは23時すぎ。疲れたー!
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スウェーデンのポテチ

2007-03-09 23:59:31 | スウェーデン生活
最近、非常に忙しい。宿題、授業、練習。その上、週末は楽器作り。
なので、合間をみて今日はウプサラに買出しへ。
久々の街は、ウサギやら卵やらヒヨコやら色んなデコレーションであふれていた。9匹のヒヨコのセットがあまりにもかわいくて買いそうになったけど、やめた。使い道がよくわからない。日本に持って帰ったらトイレにでも飾る羽目になりそうだ。そんな行く末はヒヨコ達に気の毒だ。
おそらくもうすぐやってくるイースター(復活祭)関係のものだと思う。
写真をとりかったけど今日はウプサラ滞在時間30分、買うもの買ってとんぼ返りという旅程だったので残念。

ところで、部屋で一人でビールを飲むよ、と言うと大体ギョッとされる。
日本人でもスウェーデン人でも。
でも、週末にブログを書くとき、たまにこの写真のようにビールとチップスをつまみながら書くことが。一週間、疲れ果てているので(腹筋が最近、縦にわかれてきてショック。鍛えすぎ?)、たまにご褒美。

約5%のstark(strong)ビールは酒屋に行かないと売っていないので、たいていスーパーで手に入る3.5%のmellan(medium)ビールを買う。
写真のFALCONというビールは、缶をよく見たらカールスバーグと書いてあるので、スウェーデンビールではない?
おいしいビールといえば、ガムラ・スタン(旧市街)で飲んだZEUNERTZというビールがおいしかった。コンテストで受賞したようなこともラベルに書いてある。名前はスウェーデンっぽくないけど店員さんがスウェーデンビールだと言っていた。

一緒に写っているチップスは、DILL(ディル、ハーブ)テイスト。色んなメーカーがこの味のチップスを出しているので、よほど人気なのでしょう。写真とは別のメーカーで、dill&garlicというのが特においしかった。
海外に旅行に行くとなんか塩辛いのが食べたいけど沢山ありすぎて分からない…ということがよくある。スウェーデンなら、間違いなくdillテイストに決まり!

それから、さりげなく写っているキラキラのクマさんは、反射板。服やバッグにつけます。
スウェーデンという国は、どこも田舎で街灯でギラギラした日本とは違います。なので、夜道は車から分かるようにと、多くの人が反射板を体中につけています。

さて、今日はディッテの授業。
集中的な弓の練習。
例えば、弓を持つ指全体と小指の練習。
親指と小指のみで弓を持ち、弓を上下させる。

部屋の中央には、でーん!とでっかいオクターブ・ハルパの黒塗り木箱のケース。
ディッテが弾きながら、アイリッシュの葬儀みたいと。
アイルランドでは、死体の入った棺おけのふたを開け、その周りでみんなでパーティのようにお酒を飲んだり演奏したりするらしい…。
すると、クラスメートのL「じゃあ、この木箱のふた、開けて練習しようか?」
いやいや。いいです、Lちゃん。なんか出てきそうで気持ち悪い。
結局、私達はその閉じられた黒塗りケースを囲んで練習を続けた。

その後タンゴを弾き、それから、木曜にも書いたGärdebylåtenを短調(ハーモニスク)に変えてみんなで演奏。オリエンタルな感じ。とくにパーカッションの低音が効いている。
ディッテもかなり気に入ってくれて録音していた。
それから、ディッテが持ってきたCD(ブルース・コードのみ入った、いわゆるカラオケCD?)に合わせて、みんなで即興。
さすがに全員ノリノリで一斉にアドリブやると、音も姿も幼稚園児の集団のよう。
校長のミッケが面白ろそうに覗きにやってきた。「ブルース・ブラザーズ&シスターズだね!」と言い残して姿を消した。

今日はスウェーデンの音楽からは離れた一日だった。
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フォーク・ミュージックで重要なこと

2007-03-08 23:02:45 | 授業 楽器

疲れたー!
たった今、明日が提出期限のプロジェクトを書き終えたところ。
提出といっても「下書き」なので、大雑把にまとめた感じ。
このプロジェクト、最初はもっと研究発表のような大がかりなものを想像していたけど、よくよく説明を聞くと、20~30分程度の演奏付きプレゼン。それも、準備で日々の練習がおろそかにならない程度で、とまで言われた。

私が選んだテーマは、「北の津軽三味線と南の三線(サンシン)」。
アラブを起源に中国へ伝わり、そこから琉球(沖縄)へ。そして当時の最北端、津軽へたどりついた、3つの弦をもつ楽器”三味線”は、フォークの要素、素材(蛇皮や犬皮!)、地域的対照、気象、歴史と、もったいないほどのネタがたくさん。

で、一気に書き上げ、ニッケルハルパに触れていないことにふと気づき、慌ててサブテーマ「~ニッケルハルパで表現する試み」を設けたところ。
ちゃんとした研究発表なら、そう簡単にいかない内容。
でも、重くしなくて良いといわれているので、「紹介とニッケルハルパで演奏する応用」程度にとどめるつもり。
他の人は、「中世の音楽」、「ラ・フォリア」など。
ラ・フォリアは、500年ほど前のポルトガルを起源に持ち、ヨーロッパ中にそのメロディが広まったといわれている。そのラ・フォリアのメロディがスカンジナビア(北欧)に与えた影響をフォーク・ミュージックの中に見る、というものらしい。面白そう。

さてさて、今日はウロフの授業

前回に引き続き、ハッリング(Halling)をもう一曲習い、特に、重たいスウィング感を出す練習に集中。立って弾いたり、足を踏んだりと色々試みた。
それから、しばらくウロフのお話。
一言も英語でのフォロー無く延々としゃべり続けたので全く何の話か分からず。ホワイトボードにせっかく書いてくれた字もミミズ状態でアルファベットすら認識できず…。
(いつもウロフの字は小さい上にミミズみたいで読めない!)
話が一区切りしてから、一体なんだったのか尋ねようかどうか迷っていたら(話が長すぎて疲れた)、アメリカ人Jが先に質問した。
聞いてくれてありがとう!
フォーク・ミュージックで一番重要なことは何か?」について話していたらしい。
おおっと。これって重要な話じゃ!?
「今弾いている自分がまさに、”活きた伝統”の一部である」など色んな話をしながら、何よりも重要なことは「スウィング感」だとウロフ。
(:スウィング・ジャズのスウィング感をイメージすると感覚が違います)
ハッリングの重たいリズム、ポルスカの揺らぐスウィング、均等なリズムのポルスカならビート感、スウェーデンではワルツでさえスウィングする。この「スウィング感」一つで曲を活かしも殺しもする。

ウロフのバンド、ヴェーセン(Väsen)はオリジナル曲がほとんどだけど、そういう意味では本当にスウィング感たっぷりで勢いがある。
そう、そう。それから「弾きたいように弾く」こと。これも大事だと言っていた。クラシック音楽には無い発想かもしれない。

お話の後は、ボーイング練習のオンパレード。
ヤリヤリ・ストローク(弓をペンの用に持つ) 
ヤリヤリでやれやれって感じ。超難関。いまだに弾けません。

チョッピング(弓で弦をガツっとつかむ、叩く?)
「Chops & Grooves」というアメリカのビデオだか教則本がおススメだそう。目を輝かせて、この名人達、本当にすっごいから!と言っていた。

―・・・?(名前があるのか?) 弓を弦の上で弾ませる奏法。伴奏用。

最後は、1600年代に書き記されたノートブックからの楽譜を弾いておしまい。
前半が4拍子のポロネーズ、後半が3拍子のSerraと変わった構成。
1/20紹介のCDにも入っている曲。
コメント (3)
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ジプシー音楽っぽい

2007-03-07 23:39:16 | スウェーデンご飯
今朝は、とうとう雨が降りはじめた。
(「とうとう」というのは、雪じゃなくてという意味)
氷の上に水溜りという非常に歩くには危険な状態(写真左)。
こちらの人は、およそマイナス5度~マイナス15度位の気温だと「いい天気に恵まれて…」という言い方をする。
「でも、寒いでしょ!?」と私が言うと、「寒さは、服や暖房でどうってことない。道や景色など全てがきれい。マイナス0度前後が特によくない。」と言う返事。
確かに、頬が痛くなるマイナス10度以下を除くと「寒さ」で困ることはない。
そして確かに、この解けかけた雪を見ると、歩きにくい上に雪の美しさはもう無くなってしまう。

写真中央は、今日のFIKA(ティーブレイク)。
アイスとチョコケーキとチョコ無しケーキ。私はチョコケーキが苦手なので、こういう配慮はありがたい。
ちなみに写真右、今日の夕食。特にスウェーデン料理という訳ではないけど、オーブンでカリカリに焼き上げたチキンにコショウをまぶしてあり、おいしかった。

今日は、ダンスの授業。
エンゲルスカ(Engelska)という2拍子のダンス。
今日やったのは、4人や6人セットで踊るダンス。アイリッシュやスコティッシュのセットダンスのように形や順番が決まっていて、スウェーデン特有のダンスからは遠くなる。
それに従い、興味も少し遠のく…。
けど、みんなはノリノリだった。
このエンゲルスカって英語に訳すとEnglish、つまりイングランドから来たダンスという意味。
リール(Reel)のリズムとは違う。
もう少し遅く、ビートが重くてもっとしっかりしている。
(このダンスが残っている地方は限られている)

午後からは授業はなく、ディッテの授業の宿題をみんなで。
宿題は、イェルデビローテン(Gärdebylåten)という有名な曲を短調に変えて(DメジャーをDマイナー)、構成も考えて皆で弾くというもの。
用意した楽器は、もちろんニッケルハルパ、ホルゲル(オクターブ・ハルパのあだ名)、コントラバス(コントラバスハルパのことじゃなく、本物のでっかいの)、クラリネット、パーカッション2種、マラカス、トライアングル(響きを消すように持って叩くといい感じ)、ギター、鈴(足にはめて)など。
Dマイナーは、harmonisk moll(シ→シb、ド→ド#)に。

私たちの練習を聞きつけた、ダンスコースの子がベリーダンスを踊りながら部屋に入ってきた。
ジプシー音楽っぽい怪しげな雰囲気に…。
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ウップランド地方の花

2007-03-06 23:16:57 | スウェーデンのこと...
学校の裏口を現在、改装中。
壁紙が一部できています。みんなで色見本を見ながら決めていた。

授業は、たいてい一日一人か、たまに二人の先生だけど、火曜日はいつも4つくらいあり細切れの日。
この日でラッキーかアンラッキーか、来学期この学校に来ることを考えているという人が見学に来た。
とてもかわいらしいけど、まるで高校生くらいに見える。
恥ずかしそうに下を向いているのもまた尚更若く見える。
以前は外国人が老けて見えていたのに。見慣れたせいなのか、自分のほうが年上だからか、スウェーデン人の人種によるのか。
スウェーデンの20歳前後の子はとても子供っぽく見える。もちろん人にもよる。でも、私の思いつく限りの人は柔らかい顔立ちが多い。

そうそう、昨日の続き。ニッケルハルパのトップ部分のデザインを考えて昨夜、図書館に行ったけど参考になるような写真は見つからず、結局、図書館のCDをずっと聞いていたらいい時間になってしまった。
でも、ちょっと気になったことがあり、調べてみた。
日本の花といえば、真っ先に桜が浮かぶ。
ウップランド地方を代表する花は?と思ったらやはりあった。Kungsängsliljaという花。写真で見る花びらは色や模様が気持ち悪い…けど、シルエットがかわいい。

この花と桜で何かできないかな…?
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曲の好み、音色の好み

2007-03-05 23:27:50 | スウェーデン生活
まだまだ大雪の可能性はあるものの、週末からずっと暖かく雪も少しずつ解けていっている。

さて、今日はソニアの授業。
再びダーラナ地方のくらーい曲を習う。
もともと、ニッケルハルパを始める前はダーラナ地方の曲を中心に弾いていたので、今でもそれっぽいメロディを聞くと一番耳になじむ。
でも、これは好みの問題。
ダーラナ地方はマールンという町に有名なフォーク・バイオリンの学校があるけど、ウップランド地方の曲が大好きなクラスメートLは、この学校に興味がないと断言。ウップランドより西側の曲はどれも苦手だと言っていた。

昨日は、エスビョンに本体に刻むシンボルなり、トップ部分のデザインなり考えるように言われたので、今日はみんなのをじっくり観察。(写真)
一つずつ違う。最終的にはボディ・カラー、ボディの装飾も考えないといけない。
でも、ちーっともアイデアがわかない。
これから学校の図書館に行って、写真を見に行くつもり。

好みの問題といえばもう一つ。
昨日、私の使っているウッレ・プラン作のニッケルハルパを持っていき、エスビョンに見てもらった。
C線上の問題を説明すると、なぜかエスビョンがちょっと触ると問題が無くなってしまったのだ。な、なんで?理由を聞くのを忘れてしまった。
ちょっとした箇所で他にも手を入れる箇所があるけど(人によっては不要というかも)、音色そのものについて「warm, deep, and rich sound(暖かく深く豊かに響く音色)でとても良い」とのこと。これはずっと持っておくべき楽器だ、と。
そう言われると、とってもウレシイ。
この音色と対象的な、はっきりした音色の楽器を持つ人達に”音がこもっている”とか、”買い換えないの?”と言われたことがある。
人から言われるとすぐに自信を失くす私は、好みの問題か音色の問題か判断できなくなっていたのだ。

以前クリア系の音色が好みだと書いたこともあるけど、そういえばバイオリンはくぐもった暖かい音色が好きだったことを思い出した。
クリア系VS暖かい系。
うーん、今はどちらも好き。
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バーサロペット

2007-03-04 23:40:12 | 楽器製作
エスビョン、今日は12:30に迎えに来ると言ったのに、来る気配がない…。
すると電話が。
「バーサロペット(Vasaloppet)がテレビでやってるから終わったらすぐ行くから」と。

このバーサロペットはクロスカントリースキーのレースで今日がファイナル・レース。
なんと90km!
エスビョンは実は双子で、今年は忙しくて参加できなかったそうだけど、ほぼ毎年兄弟で参加している。完走するだけでもすごいけど、予選レース(というのか分からない)が先週の日曜日と月曜日にあった。日曜日で6千人、月曜日で4千人。出場した双子のほうは月曜のレースで600番台で完走したそう。
このレースの由来は、グスタフ・ヴァーサ(Vasa、16世紀)が命を狙われたとき、スキーで山を逃げきれたという有名な話から。

さて、13時過ぎには迎えにきてくれ、昨日作れなかったペグの続きを…と思ったら出来ていた。なので後、もう2本作らないといけない。

そういえば、恐ろしい話をおしえてくれた。ヴェーセンのウロフ(うちの学校の先生)もかつてエスビョンのもとに楽器製作を習いに来ていたそう。それで、指をナイフで切っては包帯を巻き、また切って包帯…を繰り返していたそう。「まだうちの床にはウロフの血が残ってる」と言っていた。私の指はまだ切れていない…が、怖い。

さらに削っていると、色んな話をしてくれた。
品質について、エスビョンが繰り返し人に言って聞かせる言葉がある。
How do you improve your improvement?「改善をどうやって改善するか」
Who is responsible for your improvement? 「誰に改善の責任があるか」
(大学や企業相手に「Quality(品質)」についての講義を10年以上しているらしい)

話は色々ととび、突然楽器を手に曲を引き出した。
手をとめたらいいのやら、作業しながら聞いたらいいのやら。そして、故エリック・サルストレムとの話もしてくれた。

色んな話をしながらも、エスビョンはちゃっかり作業は進めていた。
ネック部分に小さな穴を開け、ドリルのサイズを変えながら何度か繰り返す。
そして、昨日私が選んだ白いほうのメカニックをあてると…ぴったり!
楽器らしく近づいていく。

私のニッケルハルパ以外に、同時に10台作っている。予約は、2年前の注文でずっと待ってもらっているので今も欲しいか電話で聞かないといけないと言っていた。
まだ、作製中と宣伝していないこともあり、10台全部の買い手はまだついていないそう。
そうでなくとも、あっという間に売れるでしょう。
夏前に完成予定。
ウロフ(Olov Johansson)もニクラス(Niklas Roswell)もエスビョンの楽器を使っています。
興味のある人、一台いかが?
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ペグの一本も。

2007-03-03 23:18:06 | 楽器製作
土曜の朝、二度寝をしていると突然電話が。
寝ていたと思われないように頭を思いっきり振って、目を覚ましてから電話を取った。
するとエスビョン「今から楽器作りに来る?ひょっとして寝てた?」
なぜか、寝ていたとは言えなかった。
けど、なんとなくバレたのか1時間後に迎えに来ようか?と言ってくれた。

今日はネック部分の作業。
写真1:ネック部分に穴を開けるためのテンプレート作りから。(以前のテンプレートを失くしたとのことでもう一度作ることに)。デジタル計測器で慎重に測り印をつけます。

写真2:「共鳴弦用のメカニックは、白と黒どちらがいい?」と。もちろん白がいい!半透明でキラキラしてパールみたい。とってもきれい。エスビョン特注でドイツの職人さんに作ってもらっているもの。

写真3:作ったテンプレートを元に、本体にドリルで穴を開けます。試しに木に穴を開けサイズを確認してから実際の作業。ドリルは場所により数種類を使い分け。残りは糸鋸で落とします。

写真4:上記の作業は説明を聞きながら見るだけ。今日の私の作業はこれ。ペグ作り。左が「こんな風に」とものの5分ほどでエスビョンが削ったもの。お父さんがウッド・カービングの先生だったそうで、物心ついたころからナイフを使うのに慣れていたのだそう。
そういえば、エスビョンの2歳の子ども、自分のハンマー(本物)を持っていて釘(本物)を木に打っていた。恐るべし親子。
(エスビョンに天才の気があるように、この子にもそれが感じられる。言葉の覚えも早いし、バイオリンやニッケルハルパも正しく持って弾いている。ちなみに英才教育ではなく、教えていないのに見て、勝手に覚えてしまうそう)
右は糸鋸で切り出しただけで、これから取り掛かるもの。スウェーデン・メープル。ものすごく硬い。他の国のメープルとは比べ物にならないほど硬いそう。

写真5:左はエリック・サルストレム(Eric Sahlström)作のネック。右はハッセ・イレ(Hasse Gille)作のネックで、新作だけど18世紀コントラバスハルパの復元モデル。この新旧を比べながらエスビョン・デザインのネックに至るまでの講義をしばし聞く。ボディデザインに加え、ネック部分も古いほうのデザインを少しずつ取り入れいていて、ただマネをするのではなく独自の方法で再現している。

写真6:スウェーデンで土産物屋や空港で必ず売っている有名なもの(Dalahäst)。
スウェーデンはウッド・カービングの手工芸が有名。ちなみに白い馬の模様はレトビック(Rättvik)、グレーの馬の模様はレクサンド(Leksand、いずれも地名)を表す。赤は聞いたことがない地名だったので覚えてません。


自慢じゃないけど、私はナイフも包丁も苦手。りんごの皮すら向けません。
と、エスビョンに言うと、柔らかいスプルース(表板でつかう素材)で練習させられた。柔らかいのでナイフをどう使うかなんとなく分かった。そして、スウェディッシュ・メープルに取り掛かると…。か、かたい!全然、削れない。

苦戦しているうちに、お客さんがやってきた。
ウッレ・プラン(私のニッケルハルパの製作者)と、私が今いる学校のフランス人の卒業生。
来るって知らなかったから、突然の再会にびっくり。
スウェーデン語とフランス語と英語がとびかう中、一緒にランチ。
トマト、パルメザンチーズ、たまねぎ、ハーブをじっくり煮込んだとても美味なスープ。

午後からまた作業開始。
削っても削っても薄くなりません…。気が遠くなる。

共鳴弦の位置
古いタイプのニッケルハルパは、一部、共鳴弦がブリッジの下や横を通っている。新モデルでもブリッジを小さくするために(つまりは全体が細く軽くなる)ブリッジの下に通しているのを時々みかける。このことについて聞いてみると、エスビョンいわく「それはダメ」とのこと。理由は、紙に図を書いて説明してくれた。
魂柱の位置、ギターにもある縦の木(ある程度の太さは強度のためではなく縦方向の振動のため)、魂柱に伝わるまでの表板の振動方向、弦から魂柱までの角度と長さ、全てが関係して響く作りになっている。これを違う位置に持ってくると機能しないというのだ。

この話に始まり、良い楽器とはという話になった。
エスビョンによると、楽器全体がアクティブに振動すること。良くない楽器では、振動は、ある部分でして、ある部分ではしないらしい。そして、エスビョンはエンジニアだけあって10年以上も前に特殊な機械を使って楽器に一定の音を加えた際に生じる振動を測定し理論的に研究したこともあるそう。

それと、そろそろネック部分のデザイン(自由な部分)を考えるように言われた。
エスビョンのは、美しい流線を描きながら中央部分がくりぬいてある。
プリンセスに献上した時以来、スウェーデン王国を象徴するクラウン(王冠)のデザインも先端、ペグ、など随所に見られる。ボディ周りはエリック・サルストレム風の模様。
えー…、同じのが欲しいなぁ…。
でも…。ほとんどの作業をエスビョンがしてくれているとは言え、一応「製作を学んでいる」からねぇ…。どんなのがいいかなぁ。

結局、ペグの一本も完成できなかった…。明日、続きをやります。


フランス製のニッケルハルパについて
今日は、卒業生のフランス人とフランスのニッケルハルパ事情について話を色々とした。
それで、ジャンクロードコンディ(フランス人)作のニッケルハルパの評判について色々と言われる理由がわかった。
楽器の良し悪しについてじゃなく、なぜそう言われるのかが分かったのだ。
フランスでは、ニッケルハルパ・アソシエーションのような集まりがあるそう。
でも、彼らは、バロックやearly music(と言っていた)を弾くのだそう。そして、共鳴弦などの繊細な音色を楽しんでいると。スウェーデン音楽やエネルギッシュな奏法など弾かないのだとか。なぜバロック音楽をバロック楽器や古楽器で弾かないかというと、単にニッケルハルパがエキゾチックなものだかららしい。

なので、楽器に求める音色はフランスでは(「その集まりで弾いている人達」と言ったほうが的確)違う、そしてジャンクロードの楽器はそういう系(バロック系)の音色なのだ、と彼女は言っていた。音色についての印象は色んなことに左右されるので何とも言えない。ただ、フランスで好まれる音というのは確かにスウェーデンとは異なるのかもしれない。

ちなみに、ジャンクロードのニッケルハルパは装飾が美しいと以前、ブログに書いたけど、彼はコンピューターブログラミングで機械が自在に削るそう。だから、あんな複雑なデザインが出来るのかと改めて納得。
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ディミニッシュ・コード...?

2007-03-02 23:38:47 | 授業 その他
昨日22時過ぎにトボトシュダグ(「トボの木曜日」音楽イベント)が終わって片付けた後、昨日書いたクラスメートを訪ねてヴェステルボッテンからきた人を交え、数人でセッションをしていた。私も途中から参加。

ちなみに、こちらでは(ここの生徒は。)セッションのことを「ヤム」と言います。
文字にすると「jam」。そう、ジャム・セッションのこと。スウェーデン語の"j"はジャ・ジュ・ジョとは言わないみたい。(Johan→ヨハンのように)
でも、翌日(つまり今日)はニクラスの授業がある!と思い、0時をまわる前に戻ることに。

早く帰って正解。今日のニクラスの授業も頭をつかって疲れた。

そういえば先週melodifestival(テレビ)見たよ!と8組中6位って健闘したねと言ったら、「出場できただけでもラッキー」とニクラス。
なんでも年間で3000曲位の中から選ばれた30~40曲だけがテレビ出場できるからなのだそう。

まず初めは宿題の発表から。
「宿題は練習しないとイタイ目にあうよ!(イタタ…、イタタ…)」とニクラスがホワイトボードに書き残していた。
さて練習の成果を見ようじゃないか!と、
「Make me happy.」(僕のこと喜ばせてね!)とニクラス。
「I’m sure I will make you laugh...」(笑わせる自信はあるよ)と、自分の宿題に自信のないアメリカ人Jの即答。

宿題は、ハーモニーとコードをつけ3編成の楽譜を作って3人で弾くというもの。
私は、自分のHPに楽譜も載せている「Flodensdöd」をつかって。
1小節目のハーモニーを「ララシbbララ」とし、コードは「D」にした。
一緒に弾いてと頼んだ友人に練習中「エジプトのファラオを連想してしまう」と言われた。
確かにオドロオドロしい雰囲気だったけど、あまり深く考えず手直しもしなかった。
するとニクラスが「クビント(5度)を使ったね!中世風になるから(今回は)使わないようにって言ったよね!」と。そうそう、前そんなこと言っていたかも。
「ファラオ」って言われた時に気づくべきだった。
ちなみに、文字にするとニクラスってひょっとして厳しい!?と思われてしまうかもしれないけど、全然そんなのじゃない。いつもニコニコして、常にイタズラ心いっぱいみたいな人。

今日の内容は、セブンス・コード、ディミニッシュ・コードを初め、C、C9やCadd9、Csusなどなど、ちょっと変わったコードの勉強。
良くギター用の本とかである「コード理論」のような内容ではなく、あくまで「和声とその機能」という視点の話。
特に「機能」を理屈でいじると酸欠になりそう。
スウェーデン語で一日中聞くのもしんどい。
音符や実際に弾いてくれたり例と知っている単語を頼りに一日中、空想
もとい、想像して話を聞いている状況。
とは言っても、授業終了後に英語によるQ&Aコーナーを設けてくれているので疑問はここで解決できる。

写真の右側
こういう書き方、はじめて知った。
C-dur(Cメジャー)の曲で、「Do→C」とコードが動くとき(oはディミニッシュを表す)、機能としては写真のように、ドミナントを表す「D」に「斜線」を弾いてその下に「5」、「7>9」と上に書く。つまり、「7thから9thになって、ドミナントのベース音が無いかわりに、5thがベースにきている」という意味。

後半は、Kadenser(カデンツ、トニックやドミナントなど)19例、次から次へと弾いてくれた。
19例ともそれぞれ例となる19曲を挙げて。
ともかく、早口に機能を説明しながら弾く指もコードを思いつくスピードも速い速い…。
「こんなの慣れだから。すぐに出来るよ」とニクラス。
本当?
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