スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

再びヘッド部分の作業

2007-03-11 23:21:39 | 楽器製作
昨日は遅くなって自転車を置いてきたので、今朝もエスビョンに迎えにきてもらった。
後部座席のベビーシートには、2歳になる子供が乗っていた。目玉の2倍の長さはあるまつげでゆっくり瞬き、寝入ってしまった。
今日は村の中心にあるスーパーへ買出しに行ってから、家へ向かう。

私は昨日の続きで、ヘッド部分にやすりをかけ磨いていく。
昨日の写真の通り、細かい部分が多いのでやすりをとてもかけにくい。
その間、エスビョンは私のニッケルハルパにしたように、残り10台のニッケルハルパにドリルでペグ部分の穴を開けていく。
しばし腕を組み、あーでもない、こーでもないと考え込むエスビョン。
どうしたのか聞いたら、「穴を開けるだけなら、考えればできる。でも、いかにシンプルな方法で効率よくできるかというプロセスを考えている」と言う。
楽器製作の審査員も務め、この分野で皆を引っ張っていく立場だということを意識していて、そのために複雑で面倒な方法ではなく、みんなに伝えていけるシンプルな方法を考えていると。毎回、回を重ねるごとによりよい方法を考えているので、必ず同じ方法を取るとは限らない。
毎回がベストになるよう「どうやって改善を改善するか」というポリシーに基づいている。演奏もそうだよ!とエスビョン。
ハイ…がんばります…。
と言うものの、一向に私は細かい部分のやすりで手間取ったまま。

すると、2歳の子がご飯だよと呼びにきた。
毎回ごちそうになっているので、ありがたいやら、申し訳ないやら。
今日はハーブをかけオーブンでかりかりに焼いたサーモンと、スウェーデン北部でとれる種のポテト(小ぶり)、トマトサラダ。デザートはアイスとコーヒー。
エスビョンちのコーヒーはとてもおいしい。あら挽きの豆を紅茶のようにポットでいれる(ドリップではない)。強いのにマイルドという絶妙な味で香りもとっても香ばしい。
学校の調理師のご飯もおいしいけど、エスビョンちで出されるものはパンでも何でも、食材にこだわった味がする。

ところで写真の左は、エスビョン宅のテレビ。明るい木のフレームがいかにも北欧を思わせる。中の機械はSANYOらしいけど、スウェーデン・メーカーが出している。
そして、テレビを置いている台は…そう、絵を描くときにキャンパスを置く台。

そういえば、1年ほど前に、エスビョン宅に日本のテレビ局が取材にきたそう。
「スウェーデンの田舎の生活、自然と共存した生活、音楽と結びついた生活」というのを一日かけて取材したそう。その時のインタビュアーは、自称「日本で一番有名なピアニスト」(「フルート奏者」だったかな)と言っていたって。テレビ局の名前もその人の名前も忘れたけど、誰か知ってる?と聞かれたその位の情報では、全く分からない。
その時のビデオがあるといってしばらく探したけど、結局その時はみつからなかった。
いつ放送されたのかも知らない。なんとなくBSが好みそうなテーマではあるよな…。
誰か知ってる人いますか?

その後は再び作業開始。
作業はいつも色んな話をしたり、演奏してくれたりしながら進める。
でも、今日は早めに切り上げおしまい。
今日こそは自転車で帰る!と日没前には家を後にした。

スウェーデンは季節の変化が激しい。もう今は18:30くらいまで外は明るい。
12月は15時には暗かったのに。
夏が夜中まで暗くならないことを思えば、この変化の早さも納得。
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