スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

「ニッケルハルパ演奏の基本」動画2/3

2021-03-03 16:45:23 | ニッケルハルパ

前々から作りたいとあたためてきた「ニッケルハルパ演奏の基本」動画を作りました。

<内容について>

日本で、初心者や独学の方とお話する機会があると、弓の持ち方や楽器の構え方に不安があったり、体が痛い、弾きにくいと言う方がいます。対面レッスンを受けていると1-2年のうちに安定してくるのですが、独学の場合は左手の親指で楽器を支えないといった大事な情報が漏れている場合もあります。

実は、ニッケルハルパはそんなに演奏が難しい楽器ではありません。元々庶民の楽器です。他の楽器をしている方なら特に、ニッケルハルパでメロディを弾くだけであればすぐに出来ます。ただ、他の楽器の癖で弾いたり、後から弾きにくさが出たり、体を痛めることがあります。私が初めてニッケルハルパを手にした時、癖がつかないよう、スウェーデンで習うまで弾きこまないと決めていました。ですので、スウェーデンで基礎を習ってから練習を始めました。

そうやって学んだ内容をまとめようと何年も前から思っていたのですが、まとめたものを作るとなると、特にネットで拡散することを思うと、大きな責任を感じます。今までリクエストがあれば個人レッスンをしてきましたが、教室を開いて継続的に沢山の方にに教えた実績がある訳でもありません。

ニッケルハルパのプロミュージシャンで思いつく名前の人には今までほぼ全員習いましたが、何をまとめても、そうして習ってきた誰かの受け売りなんじゃないか、誰かの引用なだけじゃないかと、どこかで引っかかってしまって。考えるばかりで年月が経ってしまいました。

ですが、思い立ってから、手持ちのDVD、動画、ノートを見返すと、どれも分かり切った同じ内容ばかり。結局、誰に習おうと、基礎は同じ。人が変われば説明する言葉が変わるだけ。基礎は既に自分の中にあって自分の言葉で語れると改めて確認でき、一気に計画を立てました。

今回作った動画の内容(演奏の基本)は、スウェーデンでスウェーデン人から習う内容と同じものをお伝えできていると自信を持って言えます。ぜひ活用していただけたらと思います。

<動画の内容>

実際の演奏に入る前の基本的な内容です。シリーズ6本、youtubeで公開中。

0.イントロダクション(楽器の紹介)

1.楽器の構え方(立って弾く、座って弾く)

2.弓の持ち方とボーイング1

3.音の出し方とボーイング2

4.チューニング(演奏弦、共鳴弦、タンジェント)

5.左手の使い方

<ステレオ、モノラル録音>

イントロダクション、3の音の出し方、5の左手の回はステレオ録音ですが、音量レベル以外は未加工で何も触っていません。他はモノラルです。

ニッケルハルパの音に聞きなれていない方へ補足すると、共鳴弦の音はそのままの音を収録し未加工です。エフェクト、リバーブなどかけていません。マイクの話は次回書きたいとます。

<ダウンロード・テキスト版>

動画の内容で十分だと思って作っていますが、口頭で説明していることを文字で読みたいという方のために、テキスト版も作りました(こちらはPDFの文書データで、有料ダウンロード販売です)。

テキスト版は、動画に準じたもので楽譜や練習(ワークブック)などの内容は無く、写真を交えた説明や解説が中心です。動画で話すには説明が長すぎると省いたもの、後で思い出して追加したものなど、動画より少し内容が多くなっています。

では、次回は、マイクのお話。聞き比べ、です。

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