スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

フォーク・ミュージック歴史の授業!?

2006-11-30 23:45:16 | 授業 楽器
夜、友人が「Poiするよ、見てみる?」と。ポイ?はぁ?何それ?
昔、一世を風靡した「ポアします」とはどうやら違うみたい。
私の辞書に載ってないんだけど、ここの人達はみんなPoiで通じるらしい。
ともかく数人で屋外に。
長い鎖の先に何かついていて、そこに油?らしき液体を染み込ませていく。そしてそれを二つ、鎖の先を両手でつかみロウソクの火を近づけると、ボウッと一気に燃え上がる。動かさずにじっと持っていると手まで炎が上がってくるので、さっそく鎖を振り回し始める。
まあ!まあ!鮮やかに軽やかに燃える火の玉を操ること!
手さばきもクネクネと滑らかに、振り回す火でチョウチョや風車の様子を描いていく。ベリーダンスのように地面に低く体を構え、地面と平行に円を描くその火は、まるでドラゴンが宙を自在に舞っているよう。でも、振り回してるのは鎖だからうっかりすると自分に当たって危なそう。
(注:ちゃんとセーフティーバッグを私たちに渡してから始めました)
中世キャンプとかいうものがあるらしく、蛇遣いならぬ「火遣い」が人気なんだそう。10本の指全部に燃えるモノをつけそれを扇子のようにして踊ったり、火の玉お手玉などなど。
火が燃え尽きるまで4分ほどのこのダンス、1年半かけて訓練したらしい。いやはや。あっぱれ。

さて、時間は今日の昼に戻ります。

いかにも履きふるしたサンダル(というのか草履というのか)がサインとともに教室の壁に飾ってある。今日やっと友人I に教えてもらった。見慣れてしまって、ついつい誰かに聞こうと思っていたのを忘れていたのだ。

実はこれ、ウロフの草履。
二十歳のときから今年まで履いていたそうで、今は何歳か知らないけど相当ボロボロ。哀れに思った06年卒業の生徒たちが新しいのをプレゼントしたらしい。そしてこの大事に履きふるした草履は壁の飾りに。
えーっと、ブログのためとはいえ、におってみる勇気は私にはありません。リクエストしても無駄です。

そうそう、今日はウロフの授業。先週に引き続き、ワルツ、Schedinの曲を再録音、ウッシャの曲など。
そして、楽器内部構造のお話。
ニッケル(鍵盤?)を、弾く時に押える横向きの力がに加わると、その後押した奥で上下運動となるため、カチャカチャ音になるらしい。もちろん、この隙間がせまい楽器ほどこの音は小さい。ウロフのはGのAだけカチカチいうので、いつか調整しないといけないと言っていた。中には、雑音を押えるためにフェルトを貼る人もいて、その場合は押した一番奥ではなく、奥の上下部分に貼るのだと。でも効果のほどは疑問だと言っていた。

午後からは4回目のフォークミュージックの歴史の授業で、今日が最終回。
英語解説無し、ボードに字も書いてくれないとなると何の話かさっぱり。残念。いつか理解できる日がくると信じて、授業はMD録音。

とりあえず、トピックくらいなら分かる。まずは、70-80年代のバンドのCDを聞く。
70年代の印象は、いろんな楽器やアレンジを試みている実験的なものが多い。
80年代は(90年代も含む?)、アッレ・メレルの「フィーラ・フォルケット」(と発音していた)というバンドや初期ヴェーセン(Väsen)、Hoven Drovenライブ盤、Groupaなどその他、多数を聞く。70年代のバンドと比べると、徐々にアレンジが洗練されていく様子が分かる。

ウロフの、自分のレコーディングの話やアッレ・メレル、Groupaとの話などしているようで興味深そうだったけど…。私のスウェーデン語力では理解は無理。時々みんな笑ってる。何がおかしいんだか、うらやましい…。
そうそう、70年代の録音で、ある歌を聞いていて、この歌はガルマルナ(Garmarna:トラッドをトランス系ロック風にアレンジし、ロック部門でチャートに入るほどの人気)も歌っていたよなぁと思い出した(♪uti rosen...って歌詞のやつ)。
すると、ウロフが「Garmarna ○×♪△#」としゃべりだす。何、なにー!何、話してるのー!?分からずジマイ。無念。
最後に現在の代表的なバンドの紹介、フィンランドのJPPやノルウェイのアンビョルグ(だったかな?)など北欧全般のミュージシャンについての紹介でおしまい。

トラッドファンは興味シンシンだろうと思って色々書きたかったけど…。
何だかよく分からない授業だったので、これ以上書けない。という訳でこれにて失礼!
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2 コメント

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Unknown (みかたろう)
2006-12-02 00:59:55
こんにちは。

ポイって、マオリ族のポイボールのことでしょうか?
http://www.afpbb.com/article/817000
何か今、世界で流行っているそうです。日本には全く未上陸ですね。消防法やらなにやらで普及しなさそうな気はしますが。
 
フォークミュージックの歴史の授業。ええ、もう、興味津々です。そういう時、もっと語学か出来たらなぁって真剣に思いますよね。うちにもフィンランドの民俗音楽の文献が山積みです。フィンランド語で書かれてるんで全く読めません…。

スウェーデン語がわかるようになったらぜひ教えてください。
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Unknown (管理人)
2006-12-03 03:53:43
おお!すごい。Poiの写真。ありがとうございます。
マオリが北欧まで到達したのですね。
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