スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

アフリカン・ダンス

2007-04-16 23:08:47 | 授業 ダンス
約10日間の休みも開け、久々に再会した友人のうち数人は日焼けしていた。
一人はスキーで雪焼けしたらしい。
もう一人は、オリエンテーリングで森の中を走り回って日焼けしたらしい。

さてさて、今朝はウプサラ駅集合。
国の文化交流プロジェクトか何かで南アフリカからダンサーを呼び、
3年かけてスウェーデン中の学校を回っているそう。
今年はすでに3年目だといっていた。
そんな彼らのパフォーマンスがウプサラにあるgymnasium(高校のこと。ジムナシウムという響きは
まるでスポーツジムみたい)で行われたので私達も学校総出で行くことに。

さて、10:20集合。
ミッケ(校長先生)が迎え(先導)に来てくれる予定。
でも私達は30分ほど早く着いてしまった。
「よし。ミッケを待たずに自分達で行こう!」
と誰かが言い出した。
颯爽と歩き始め約5分。
やっぱ、わかんない
仕方なく私達は時間が来るまで、川のほとりで日光浴(写真右上、全員ではない)。

時間が来て、ミッケがやってきた。
今度こそ!と颯爽と歩き始める私達。
私はやや後ろからついていった。みんなの様子を見ているととっても面白い。
ミッケを筆頭にアヒルの親子みたいに皆1列または2列できれいに整列してトコトコとついてく。
いやはや、スウェーデン人が集団行動にむいているのか、それともこの学校の生徒だけなのか。

私はスウェーデンの高校を訪れたのはもちろん今日がはじめて。(写真左下)
まわりをきょろきょろする私。なんか様子が違う。
アメリカのドラマにでも出てきそうな雰囲気。
学生はメイクばっちり、髪もばっちりきまってて、服もクラブ風やジャケット・スタイルなどこじゃれてる。

「なんか、この学校の生徒、フォーク(民族音楽)やってる人たちと雰囲気違うよね。
今風ってかんじじゃない?」と小声で尋ねる私。

「イエース、だって、みんな、えーっと...英語でなんていうんだっけ...あ、そうそう、顔にpainting(絵)してるしね」
と英語があまり上手くないI が答える。
それをきいて私「painting?? make-up(化粧)のことでしょ!」

やっぱり高校生とは言え、これが一般スウェーデン人の姿なのか!
私はスウェーデンはフォークを通じてしか関わったことがないので、
フォークと無関係ないわゆる一般人のお友達は(知人も)一人もいないのだ
ブログでスウェーデン人とは...などと書いているけど、そのつもりで読んでくださいませ。

前置きが長くなりました。
例の南アフリカのダンサー。とってもすごかった。
まずはフュージョンと呼んでいたけど、お芝居かまるでミュージカルのようなアフロをベースに現代風創作ダンス。
それから、アフリカンな衣装でいかにも土着風のダンス
40年代スウィングジャズのような衣装でブロードウェイばりの粋なダンスと続いて、
最後は体をたたきながら踊るモダンなダンス。
まるでモダンタップかのようなリズムをかなでる。
見ごたえ十分。
筋肉のしなやかさはアフリカという言葉から想像できる通り、陸上選手も顔真っ青なくらい。

そしてランチをはさんで、ワークショップ。
私達とこの会場になっている高校生とでアフリカン・ダンスの基本的な動きを習った(写真右上)
見るとシンプルそうなのに、やってみるとわかる。これは無理だ!
ハッリング(3/29参照)なんて比じゃない。
全ての動き(止まって踊るときも歩いて踊るときも)は常に中腰、膝を軽くまげたまま。
ハッリングのときのように足がぷるぷるしないよう、適当に手を抜きながらやった。

うちの学校のダンスコースからきた友人達も、はぁ!?これできるの!?って顔。
でも、一旦音楽がかかるとのせられてしまう。
アフリカの力強く歌う大合唱の曲。美しくはっきりしたメロディでゴスペルの原型を思わせる。
それとパーカッションのするどく刻むビート。
DJ付のバーなんか行くと良くこういう曲をミクシングしている。
そういう使われ方をするだけあって、聞いているとトランス状態になる音楽なのだ。

本当の意味は分からないけど動きはどれも、まるで太陽を崇拝し大地を踏みしめているかのようだ。
手をパーに開いて小指と薬指だけ曲げるなど、細かい動きの説明は時間がないので割愛しますと、
このダンス講習会の先生。
パフォーマンスしてくれたダンサー達のコーチらしい。
「そのかわり...」とその先生が熱く続けた。
Open your eyes. Open your ears. Open your mind. And use your brain!
(目で感じ、耳で感じ、心を開きなさい。そして頭をつかいなさい)

Jaha!
(*Jaha(ヤハ)・・・スウェーデン語で「なるほど」等の意味)

学校に戻ると、疲れた私達を待っていたのは今夜の晩御飯、ラザニアでした。(写真右下)
ごちそーさま。
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