スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ノルウェイのスプリンガル(springar)

2006-09-17 21:03:12 | 授業 ダンス
今日もゲスト講師、トゥーレというノルウェイ人を迎えて、ノルウェイのダンスの授業。ダンスコースの生徒と一緒の合同レッスン。

その部屋に入ってきた一行の中に、
「あ!Cajsaだ!!」
彼女も私を覚えていてくれて、見るなりかけよってきた。
カイサは2003年にこの学校のサマーコースをとったときの先生。
とてもダイナミックな演奏をして歌も上手い。(黒髪に青い目をした美人!)
再会できてとってもうれしい。
そのカイサが、友達のノルウェイ人を学校まで連れてきてくれたのだ。

色々とお話する間もなく、ダンスレッスン開始。

ノルウェイのスプリンガル(springar)とは、スウェーデンのポルスカ(polska)のようなもので、ノルウェイ独特の3拍子の曲。
(ノルウェー国境に近いスウェーデンにもスプリンガルを弾く地域がある)
スウェーデンのダンスと同様、コマが回るような連続回転あり。
※ポルスカ(polska)については、前回のダンス授業の記事か、用語集からどうぞ。

講師のダンスデモを見て、「え!あれ踊るの!あれはただのデモよね・・・」という私の不安でいっぱい。
うまいねー、さすがだねーなんて他の人みたいに眺める余裕もなし。
そして不安は的中。あれを踊るらしい。

スプリンガルは弾いたこともあって、演奏も慣れるまで難しい。
永遠に続くような旋律が続いて、どこが1拍目かすぐに分からなくなってしまう…
なのに、ダンス!?できるかな。

そうだ、ちなみに今日のノルウェイ人の先生はノルウェイ語で説明します。もちろんスウェーデン語すら分からない私にはノープロブレム。
どっちも分かんないから。
すごいなと思うのは、スウェーデン人のクラスメイトはみんなそれで理解できるってこと。
細かい部分は分かりにくいらしいけどすごいね。特徴の違いを皆に聞いたら、言葉もダンスも気性もノルウェイのほうがup&downが沢山あるイメージだって。スウェーデンだと、どれもなめらかでなだらかなんだそう。
同じ隣同士でも、日本語と韓国語は勉強もしなければ聞いても何話してるかわからないのにね。

ハイ!では、本題へ。まず、リズムの取り方から。
3拍子なので、当然、拍は3つあって、その3つの拍を
「12、3」と3の前に間をとったステップ踏んだり、
「12and3」とandも含めて4ステップ踏んだり、
「12」と2ステップで踏んだりする。

練習は、このステップですすみながら回るとそれぞれダンスで使う回転になり、そのまま相手と組んで回ってみるとダンスになる、という順序。
カイサが時々歌ってダンスの伴奏をしてくれた。

ぜー、はー、って感じでぐったり。
ダンスコースと合同ということもあってか、女性側、男性側、どちらのステップも覚えないといけないから、頭も体も疲れまくり!
お昼の豆とひき肉のカレーも今日はすごい食欲で食べてしまった。

トゥーレはダンサーだけでなく、ハーディンフェーレ(=ハルダンゲルフィドル;hardinfele)のプレーヤーでもあり、午後からは1時間ほど演奏をまじえたミニレクチャー。
ハーディンフェーレとは、ノルウェイの民族楽器(弦楽器)で、形はバイオリンに似ている。ニッケルハルパのように共鳴弦があって、エコーがかかった軽く高く響く音色。(個人的には、この楽器の音色もスプリンガルもとっても好き。)ボディーはバイオリンより薄くて軽いかな?そして民族楽器なだけあって、装飾が細かい。(写真)
チューニングは色々あるけど…と断りつつ、彼はA-D-A-EのA-basにしているそう。
意外に普通な感じ。曲によっても変えるのかもね。
ちなみに実物がみたい人は、浜松の国立楽器博物館へ。
ガラスケースごしでシケシケだけどね。

さて、ミニレクチャーの後はダンス再開!
きゃー、ひゃーと、とても優雅とは程遠い奇声をあげながらぐるぐる回って回って、回りつかれた一日でした。

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