スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

特別講師、マルクス・スベンソン

2006-11-24 23:46:24 | 授業 楽器
Markus Svensson。ニッケルハルパ・オーケストラ(N.H.O.;Nyckelharporkestern)のメンバー。
それと”much theater work these three years.”との発言。シアターワークが何を指しているのかは不明。
普段はゴットランド(Gotland)で音楽学校のバイオリンと民族音楽の先生をしているそうで、はるばる泊まりがけでやってきた。

最初は誰のことだろう?と思っていたけど、顔をみたらCDのジャケットがすぐに浮かんだ!この人ね。実物は10倍かっこいい。ひょっとして写真うつり悪い!?もったいないなぁ。
それにしても、この人、すうーっごいウマイ!ウロフもニクラスも先生達はみんなウマイけど、それぞれの演奏スタイルに個性がある。なので、こうやって「こいつぁ、ウマイ!」リストに新スタイルが増えるとウレシイ。
なんというか、まず音色の奥行きと豊かさで群を抜いている。楽器の良し悪しもあるとは思うけど、特にこだわりを感じます。

習ったのは、典型的なGotlandの曲やGドリアン・スケールで変わった響きのDalslandの曲など3曲。それ以外にセルフ・スタディ用にこの地方の曲を20曲ほど録音させてもらう。すごいね。CDだせる量じゃない?

合間に2時間ほど、マルクスなりの演奏理論の授業。なんと、英語をはさみながらではなく、オール・イングリッシュで授業してくれた。ありがとー!
弓の選び方、持ち方、弦の選択、ボーイング方法にはじまり、tonbildning(きれいな音を出す)を特に集中講義。写真はマルクスの書いたプレッシャーとスピードが反比例する表。この理屈は全ての弓で弾く楽器にあてはまる、と。

そして「練習」についてのアドバイス
一つの練習は5分。例えば1日5種類の練習をするなら25分。平均的に集中力の持続は20分程度だから。それ以上はしても意味がないそう。ただし、これは脳にすり込む作業だから100%の集中力で挑まないといけない。そして日課にしないといけない。
マルクスが自分の音大時代を振り返っても、何時間も練習していた友人と一日30分と決めて練習していた友人の二人では、伸び具合が全然違ったらしい。脳にどれだけインプットできたかが上達としてあらわれるので、集中力が持続できなければ何時間練習しても意味がない。
注:これは上達に関する練習法なので、曲(メロディ)を覚える練習や曲をみんなで弾いたりすることは別。宿題もちゃんとやるんだよ、と最後に慌てて付け足す。

それにしても、ニクラス→ウロフ→マルクスとこの3日間しんどかった。中身が濃くてうれしい反面、かなりの疲労。
昨日のholger、おそるべし。「パーっ」のせいで、首から左の手のひらにかけ一日中しびれが。週末でよかった。ちょっと休憩が必要。
あれ?そういえば、3人ともニッケルハルパ・オーケストラのメンバーだ。「笑っていいとも」方式で次々声をかけてたりしてね(!?)
コメント
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