スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

durとmollのパラレルな関係

2006-11-22 23:21:00 | 授業 その他
な、なんと。Tegomassの正体はジャニーズだったとは。早速昨日のブログにコメント書き込みやメールをくれた方々に感謝。marimekkoさんがコメントに載せてくれたWebサイトで全体が聞けました。かわいらしい曲。そしてニッケルハルパはひょっとしたらエレキかも!?たしかMatsはウッレ・プランの作ったエレキ・ハルパを持っていたような。

それはそうと、今日も授業ネタ。ニクラスのアレンジレッスンの日。(ジャニーズにつられて偶然来た方、ニクラスのRanarimというバンド、おススメ。現代のアバと呼ばれています。)

ニクラスは、やんちゃというか、いたずらっ子っぽいところがあるとっても楽しい人。ホワイトボードの字が少しだけ残っているのを見つけて、ウロフの筆跡と分かるといたずら書きしたり。それなのにとてもシャイで、そういう繊細な所があのデリケートで複雑な演奏を生み出すんだろうなぁ。

さてさて、今日の授業。さっそく宿題の発表から。
トニック、ドミナント、サブドミナントのみを使ってkomp(コード)を弾き、作ってきたriffも発表。さっそく一人目の発表。Julottanという2拍目が前にずれ込むリズムの曲に合わせて、16部音符の続くriffを作ってきていた。それがどうも合わない。ニクラスのアドバイスでは、このタイプのポルスカはリズムが独特なのでriffと合わせるには向いてないんだって。
それにしてもみんなが作ってくるriff。聞いていると一人ずつ個性がでていておもしろい。高音域で緊張感を出す人、低音でぐっと引き締める人などそれぞれ。

今日のテーマは「dur(メジャー/長調)とmoll(マイナー/短調)のパラレルな関係」についての講義。入門編その2といった感じですか!宿題発表後はしばし講義。

ミニメモ
パラレルとは日本語ではちゃんとした名前があるはずだけどすっかり忘れてしまった。何のことかというと、メジャーの3つ下に平行に動く調(マイナー)があり、例えばCメジャーのパラレルコードはというと、Cの3つ下はAなのでAマイナー。もちろんAマイナーの調はCメジャーの調と平行に動くので、#やbはない。といった具合に、GメジャーのパラレルコードはEマイナー。

私には何が難しいって、やっぱり用語!F5とかÖ5とかいっぱい出てくるから何かと思ったら、Fはförminskadeでディミニッシュのこと。Öがその反対(とは言わない?)でöverstigandeのことだって。
3度の音のことをters、5度はkvintといった具合に英数字も使わないし音符を見つめて想像力をフル回転するしかない。しかもHが「シ」のことで、Bが「シのb」というのも未だに慣れない。アメリカ人の留学生と英語で話す時は、みんな不親切にも!わざわざBとBbに置き換えてくれるから余計にこんがらがってしまう。Bってどっちのこと??と毎回聞かないといけない。まったくもう!

午後からは二人一組ずつ分かれてグループ作業。
1、好きなメジャーの曲を選ぶ
2、シンプルなメジャーコードを付ける(セブンスコードなどはまだ禁止)
3、そのパラレルコードを弾いてみる
  パラレルコードが合わない場合はその理由も考える
4、その他のコードの可能性について試す。選ぶ場合、その理由も
最終的にはメジャー、マイナーを織り交ぜた最適かつ独創的なコードを付ける

さてさて、しばらくして再び集合して発表。
発表では、ニクラスがいろんなアドバイスをくれたり、holger(オクターブハルパ)で試したり、他の可能性についてみんなで話しあう。
ううむ。みんな面白いコード付けてるなぁ。有名なヤェムトランドの明るく上品なワルツがすっかり泣きたくなるようなくらーい曲になったり。変わったコードをつければ付けるほどニクラス先生のお気に召すようでjättefint(very nice)を連発。

今日はスウェーデン語ネタが多いので、ついでにもひとつ重要なスウェーデン語について。
ある時ニクラスが、インクの出なくなったペンを「skit!(ふィット)」と吐きすてポイっと。隣に座っていたクラスメート、子供をさとす親のような口調で私に話しかけてきた。「skitって、つかっちゃだめよ。」と。意味は、そう、想像通り「クソ」。でも、veryの代わりにも使うらしい。「stor(大きい)にくっつけてskit storは言ってもいいよ」と。
それって「クソでかい」っていう意味にならないの?使うときは友人限定?と聞くとそうでもないらしい。普通に使っていいんだって。「ばかでかい」をもう少し柔らかくした感じなのかな。

授業の最後に30分、アメリカ人と私とニクラスで床に転がって、英語でざっと今日の内容をレビュー。そして宿題の説明もしてくれて「じゃ、また来週!」とにこやかに手を振るニクラス。
「えー!この宿題、来週までってこと?ひどいよ、ニクラス!」と去り行くニクラスの背に向かってアメリカ人のクラスメート。私も「えー!」と叫んだまま力尽きて起き上がれず。コードつける宿題キライ!

さて、話は変わって夕食後。
今日のダンスコースでは特別講師によんだ先生が筋肉や骨の授業をしたらしい。Naprapat(綴りは違ってるかも)というカイロとマッサージの中間のようなものが専門らしく(整体のことかな?)、個別相談も受付けていた。私も、ストレッチも運動も薬も利かない首と肩を相談。つぼ押しのようなことをしたり、全身で私の体を押さえたりよじったり、色々とやってくれた。そして、有効なストレッチとアドバイスをもらう。
ストレッチ:両腕を肩の高さで広げ、片方の手の親指は下、もう片方の親指を上。親指が下むいているほうに顔を向ける。左右の親指の上下を入れ替え、その時に頭も親指が下を向いたほうを向く。その時意識するのは、肩甲骨の間の少し上の筋肉。ここが硬いと全てに影響するらしい。やりすぎはダメで日に3回のみ。
アドバイス:普段から意識して肩の力を抜く瞬間をたくさん作りなさいって。無意識に肩や首に力が入っていることがよくあるからだとか。ふむふむ。さっそくトライしよう。
コメント (2)
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