スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ウロフ、ブリッジの講義

2006-11-16 23:20:00 | 授業 楽器
いつものストレッチの後、学校も始まって2ヶ月少したったということで再び弓の持ち方をチェック。
弓を持つ親指と中指が卵型になっているときれい。

それから、一通り弓を使った指のストレッチをした後、以前(/)にも紹介したボーイングの練習。
すると、クラスメイトが一人、皆で弾いている最中に泣き出して部屋を出て行ってしまった。ウロフはちょっと驚いた風だけどキリのいいところまで弾き続けワルツを練習するように言い残して、探しに出て行ってしまった。
ボーイングが上手くできなくてはがゆい思いをしていたところに何度も注意を受けたのがショックだったみたい。
とっても繊細なんだと思う。後からでも声をかけたいけど、デリケートな話題を外国人(私)と英語でするのはもっと苦痛だろうとな思うし、こういう時って何をしてあげたらいいでしょう?

結局、見つけられなかったようで、おそらく自分の部屋に戻ったのだろう。あきらめてレッスンを続けることに。
ともかく、その子はFikaのティーブレイクの頃には平静を取り戻したようで戻ってきてくれたので良かった、良かった

今日はウロフ作曲のBisonという曲を中心に練習。とってもかっこいい曲。
午後からは、無印のCDにも入っている(もちろんウロフの演奏で。8/25紹介のCD)Polska efter Schedinというキレイな曲を3パートで。
今日は私はHolger(オクターブハルパ)でベースにトライ。
チェロ弦とコントラバス弦もある楽器なので、もっと強くそして弓の動きはもっとゆっくり弾くようアドバイスを受ける。
うーん、この低音の響き、いいねー。くせになりそう。

さらにその後は歴史の授業へと続き、今日は1700年以前の話とニッケルハルパの種類について。相変わらず長身のウロフは字が小っちゃくて、皆で「Vad? Vad? (=What? 何?)」を連発。まぁ、おっきく書いてくれたところでどうせ私は読めないんだけどね!
そして、歴史や種類についての本を何冊か授業中に紹介してくれたので、どれがおススメか聞くたら「全部」だって言われてしまった。はぁー、何年かかるかな。

そう、以前から度々話題にしている(11/11、10/23)私の楽器のC弦のGの問題の音。ウッレに調整してもらって良くなったけど劇的な変化ではなく、他に何が考えられるかもう一度相談。
ウロフ曰く
「C弦をBrun Primという固めの弦にしてみて、それでも変化がなければ、ブリッジの話をウッレとしよう」
とのこと。そこで、耳がダンボのクラスメートも交えて、ブリッジ(左右のf字孔の真ん中で弦を支えて立っている木)の講義が始まった。
オールドタイプのブリッジとウロフが色々試してベストだと思ったバイオリン風デザインのブリッジ、それの材質と木目の使い方について。
私のは、ウロフの言うほうのデザインに似ていはいるけどオールドタイプの要素が強い。オールドタイプは面積もしっかりあって見るからに頑丈な作り。

ウロフは自分で何台か楽器を作ってブリッジも色々と試したんだって。ヨハン(最近、来日ライブした)も楽器作るし。民族楽器ってアバウトな作りだから、よほどいじれるようにならないと最終的なレベルには到達しないのかな…と、ちょっと思ってしまった。

今日はすっかり疲れてしまった。ご飯のあとはクリスマスコンサートの打ち合わせが2時間も続き、さらにその後、明日の宿題でアドリブ演奏のグループワークをやってから今これを書いてるとこ。
いつも一日の終わりに書くせいか、話題が取り留めのない話にばかりなってしまう…。でも、今夜は特に疲れた!
おやすみなさい。
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