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「経済学の終えん」と「哲学の貧困」を考える

2015-01-12 16:48:52 | 日記
遅まきながら、あけましておめでとうございます。

暮から新年にかけて、美術館の仕事に追われて、ブログの方も滞りがちになっていますが、数日前、
マクロビオティックの正食協会から講義の依頼がありました。丁度良い機会でしたので、講義をめぐって若干の思いを
ブログに入力することとしました。

演題は「マクロビオティックと国際経済」ということでした。この演題は、二年ほど前に同会でお話ししたものと同じでした。
その内容は、協会の月刊機関誌『むすび』に昨年4回に分けて掲載されています。そんなこともあり、というよりか、新年に入ってから
日頃文字・口にしている考え(哲学)が更に深まったことで、今回は「哲学」という二字を入れ「マクロビオティックと経済と哲学」と
していただきました。

その背景の一つは、NHKの大河ドラマ『花燃ゆ』、もう一つはベストセラーになっている、フランスの経済学者が書いた『21世紀の資本』、
そして先週の8日パリで起きたテロ事件など、教壇時代を通じて繰り返してきた「哲学の貧困」を一層危機的な課題として感じたからです。
上述の講義の最後で「経済学の終えん」を結びとしましたが、大学時代も小生は、学生諸君に、経済学の専門書を超えて、文学や哲学書を
多く読むように言ってきました。現実には周囲の経済学者も含めて、本を読まない学生を相手に心もとない話ではありましたが。

そんなわけで、今回の講演(3月)では、日頃日本人が避けてきている、厳密に言えば不要と感じている「哲学」について、少しお話ししようと
思ったのです。当日までまだ時間がありますので、『花燃ゆ』、『21世紀の資本』、「パリテロ事件」等などと、哲学がどのように関係するのか、
できれば取り上げたいと念じています。

とりあえずは、今年一年も哲学する年でありたいと思っています。

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