後半(11/23)
さて少し間があいたが屋久島縦走後半戦。
九州最高峰1936mの頂上でお弁当を食べ、景色を堪能したあと下山を開始。
ヤクササという笹が辺り一面を覆っていて、その間をトレイルが続く感じであるが、所々で凍結していてそれほど走れない。
こんな感じで凍っている。ここは分かりやすいが立ち止まって見ないとわかりにくい所もあった。
鹿の尻
しつこいようだが奇岩だらけ。
風化によってできたらしい。
標高が下がってくると植生が変わり、またもや森に変わってくる。屋久杉やヒメシャラ、その他よく知らない樹木がやや奇抜な格好で迫りくる感じは屋久島独特なのではないだろうか?
ここからは木の根に注意が必要ではあったがそこそこ走れた。
新高塚小屋(の中をわざわざ撮影)
この小屋の前は広いテラスのようになっていて、ガイドブックでは小屋に入りきれなかった人たちはここでテントを張ればよいみたいな事が書いてあったが、後にSさんに聞いたところではなんとこれは道迷い防止の為にSさんが作ったらしい(平成9年、この小屋からトイレまでのたった30mのトイレに行こうとして相次いで2人も行方不明になったという事故があったため)
でそこできっちり迷った後に屋久杉へ向かう。
頂上から縄文杉まではあっという間だった。
丁度、時間的に縄文杉ツアーの人たちが縄文杉付近で休憩している時間であったので、前回の夏の混雑時よりもむしろ混んでいたが、天気が良いせいか、観察デッキから縄文杉がより近くにあるように感じた。
とっくに水切れだったので川では必ず水を飲んだ。
前にも書いたが屋久島の川の水は非常にきれいだと思う。
多少の雨の後でも濁らず、ペットボトルを満たしても見た目は全く浮遊物がない。
おなじみウィルソン株。上手に撮れた。
ここから白谷雲水峡までは前回ブログとあまり変わらないので端折る。
トロッコ道はまるでトロッコになったように爆走。
バイオトイレ。無臭。くろしおよりよっぽどマシ
ところで少しずつ寒くなってくるこの時期は山の中に入っている人は少ないと思っていた。
実際にスタートした尾之間歩道から淀川登山口までには誰とも会っていない。鹿を見かけた程度であった。しかし縄文杉コースにはかなりの人が入っていたようだ。
木道や階段が整備されていて歩きやすいというのが理由だと思うが、こうして少しずつ登山道が人工物に変わってしまうのもいかがなものかと少し考えてしまった。
脇道になるが、時間的に余裕だったので前回行っていない太鼓岩へ。
白谷雲水峡へ下りてきた。
もののけの森も雨が少ないとイマイチかも。
雲水峡の入口で楠川歩道の入口を訪ねたが、おばちゃんの説明が上手すぎて入口がしばらく見つからず。
約10分ロスして入口発見。計画ではあと1時間で下山の予定。
しかしこの登山道はあまり踏まれていないので岩にコケが付いていてちょい滑る。
なぜなら白谷雲水峡まではバスや車で来る人がほとんどだから。
そしてガレまくっていて走りにくい。岩もこの辺りは尖っているので転倒注意という感じだ。捻挫する人が多いらしいがわかる気がする。
しばらく行くと林道になったが、もう少し行くと旧楠川歩道という標識があり、わざわざそちらに入る。
この道は江戸時代に使われていてウィルソン株で有名なウィルソン博士も通ったようだ。
やはり踏まれていないのでピンクテープがたよりだが、この辺は間伐されているせいでまた違った景色であった。
標高も下がるので植生もまた変わりだす。
こんな事もしてみたり
そして突然林道へ出た。
実はここで楠川登山道は終りであった。
舗装路を下っていくとそのうち海が見えた。
振り返ると屋久島の山々
六甲山もそうであるが、海も山もこんなに近くに見えるというのは非常に気持ち良いし贅沢だ。
そして島の外周をぐるっと廻る県道まで出てきて屋久島南北縦走を終了した。
尾之間歩道入口から楠川歩道入口まで縦走!
距離は41.8km、時間は11時間45分(16時48分)で日没前であった。
登山道入り口にある休憩所でSさんの迎えを待つ。
…
…
そう。
なんと島の北側までわざわざ迎えに来ていただいたのだ。
路線バスに乗ると言ったのだが成り行き上断りきれず。また色々な話も聞きたかったし。
ちなみにSさんは宮之浦岳での経過時間からだいたいの下山時間を予想していたらしく、わずか15分待つだけで来ていただいた。(なかなかトレイルで時間を読むのは難しいのだが、さすがというところか)
車内では山についてのいろんな裏話を聞かせて頂いた。
植生のこと、気候のこと、遭難について、自分のしてきた仕事について。
大変勉強になった。
そんなSさんに「あなたのことは今後もいろんな人に言ってあげますよ。」と言っていただいた。
日帰りでの0 to 0縦走はかなり珍しいらしい。素直に嬉しかった
というわけで2度の転倒により左母指突き指、右肩痛があったもののその他は両下肢擦過傷程度であった。
計画との違い:(実際は赤)
04:00 04:07 尾之間温泉出発
07:30 07:57 淀川登山口
08:40 08:58 花之江河
10:00 10:19 宮之浦岳
11:50 12:15 縄文杉
13:10 13:24 楠川分れ
14:10 14:35 白谷雲水峡
15:10 15:48 楠川出口
行動食:ゼリー5発、パワーバー1つ、カロリーメイト2本、キットカットバー1本、おにぎり2個、おかず
水分:アクエリアス500mlと川の水約1000ml
次の日(モッチョム岳編)に続く…
さて少し間があいたが屋久島縦走後半戦。
九州最高峰1936mの頂上でお弁当を食べ、景色を堪能したあと下山を開始。
ヤクササという笹が辺り一面を覆っていて、その間をトレイルが続く感じであるが、所々で凍結していてそれほど走れない。
こんな感じで凍っている。ここは分かりやすいが立ち止まって見ないとわかりにくい所もあった。
鹿の尻
しつこいようだが奇岩だらけ。
風化によってできたらしい。
標高が下がってくると植生が変わり、またもや森に変わってくる。屋久杉やヒメシャラ、その他よく知らない樹木がやや奇抜な格好で迫りくる感じは屋久島独特なのではないだろうか?
ここからは木の根に注意が必要ではあったがそこそこ走れた。
新高塚小屋(の中をわざわざ撮影)
この小屋の前は広いテラスのようになっていて、ガイドブックでは小屋に入りきれなかった人たちはここでテントを張ればよいみたいな事が書いてあったが、後にSさんに聞いたところではなんとこれは道迷い防止の為にSさんが作ったらしい(平成9年、この小屋からトイレまでのたった30mのトイレに行こうとして相次いで2人も行方不明になったという事故があったため)
でそこできっちり迷った後に屋久杉へ向かう。
頂上から縄文杉まではあっという間だった。
丁度、時間的に縄文杉ツアーの人たちが縄文杉付近で休憩している時間であったので、前回の夏の混雑時よりもむしろ混んでいたが、天気が良いせいか、観察デッキから縄文杉がより近くにあるように感じた。
とっくに水切れだったので川では必ず水を飲んだ。
前にも書いたが屋久島の川の水は非常にきれいだと思う。
多少の雨の後でも濁らず、ペットボトルを満たしても見た目は全く浮遊物がない。
おなじみウィルソン株。上手に撮れた。
ここから白谷雲水峡までは前回ブログとあまり変わらないので端折る。
トロッコ道はまるでトロッコになったように爆走。
バイオトイレ。無臭。くろしおよりよっぽどマシ
ところで少しずつ寒くなってくるこの時期は山の中に入っている人は少ないと思っていた。
実際にスタートした尾之間歩道から淀川登山口までには誰とも会っていない。鹿を見かけた程度であった。しかし縄文杉コースにはかなりの人が入っていたようだ。
木道や階段が整備されていて歩きやすいというのが理由だと思うが、こうして少しずつ登山道が人工物に変わってしまうのもいかがなものかと少し考えてしまった。
脇道になるが、時間的に余裕だったので前回行っていない太鼓岩へ。
白谷雲水峡へ下りてきた。
もののけの森も雨が少ないとイマイチかも。
雲水峡の入口で楠川歩道の入口を訪ねたが、おばちゃんの説明が上手すぎて入口がしばらく見つからず。
約10分ロスして入口発見。計画ではあと1時間で下山の予定。
しかしこの登山道はあまり踏まれていないので岩にコケが付いていてちょい滑る。
なぜなら白谷雲水峡まではバスや車で来る人がほとんどだから。
そしてガレまくっていて走りにくい。岩もこの辺りは尖っているので転倒注意という感じだ。捻挫する人が多いらしいがわかる気がする。
しばらく行くと林道になったが、もう少し行くと旧楠川歩道という標識があり、わざわざそちらに入る。
この道は江戸時代に使われていてウィルソン株で有名なウィルソン博士も通ったようだ。
やはり踏まれていないのでピンクテープがたよりだが、この辺は間伐されているせいでまた違った景色であった。
標高も下がるので植生もまた変わりだす。
こんな事もしてみたり
そして突然林道へ出た。
実はここで楠川登山道は終りであった。
舗装路を下っていくとそのうち海が見えた。
振り返ると屋久島の山々
六甲山もそうであるが、海も山もこんなに近くに見えるというのは非常に気持ち良いし贅沢だ。
そして島の外周をぐるっと廻る県道まで出てきて屋久島南北縦走を終了した。
尾之間歩道入口から楠川歩道入口まで縦走!
距離は41.8km、時間は11時間45分(16時48分)で日没前であった。
登山道入り口にある休憩所でSさんの迎えを待つ。
…
…
そう。
なんと島の北側までわざわざ迎えに来ていただいたのだ。
路線バスに乗ると言ったのだが成り行き上断りきれず。また色々な話も聞きたかったし。
ちなみにSさんは宮之浦岳での経過時間からだいたいの下山時間を予想していたらしく、わずか15分待つだけで来ていただいた。(なかなかトレイルで時間を読むのは難しいのだが、さすがというところか)
車内では山についてのいろんな裏話を聞かせて頂いた。
植生のこと、気候のこと、遭難について、自分のしてきた仕事について。
大変勉強になった。
そんなSさんに「あなたのことは今後もいろんな人に言ってあげますよ。」と言っていただいた。
日帰りでの0 to 0縦走はかなり珍しいらしい。素直に嬉しかった
というわけで2度の転倒により左母指突き指、右肩痛があったもののその他は両下肢擦過傷程度であった。
計画との違い:(実際は赤)
04:00 04:07 尾之間温泉出発
07:30 07:57 淀川登山口
08:40 08:58 花之江河
10:00 10:19 宮之浦岳
11:50 12:15 縄文杉
13:10 13:24 楠川分れ
14:10 14:35 白谷雲水峡
15:10 15:48 楠川出口
行動食:ゼリー5発、パワーバー1つ、カロリーメイト2本、キットカットバー1本、おにぎり2個、おかず
水分:アクエリアス500mlと川の水約1000ml
次の日(モッチョム岳編)に続く…
何度も言いますが、景色が素晴らしいです!!
ほんと日本じゃないみたいです!
トレーニングとかの気持ちではなく、純粋に山を楽しんでみたいなぁと思わせる写真の数々でした。
計画通りにいくのはいつもがんちゃんらしいですが、エネルギーや水分を普段よりもしっかり摂ってますね。
そこにこのコースのすごさが伝わります!!
おっとこまえすぎるSさんによってそのがんちゃんのすごさが屋久島を訪れる人に伝わっていくと思うとなんか感動もんですね!
そのうちガイドブックに紹介されるかもですね(笑)
正直言ってトレイルの大会は、山が荒れてしまう、あるいは怪我人や遭難者が出る可能性があるので好ましくないと思います。
なので少数で楽しみに行きましょう。
絶対に面白いです!!
ただBlogにもありましたが、屋久島の苔は雨で映えるともいいますし、雨でも晴れでも楽しめる屋久島、最高ですね!
がんちゃんがこんなにも熱烈にお誘いして下さるというのが物語っていると思います。
Sさん、是非お会いしたいです。
皆さんいい人ですもんね(^-^)
のらのら屋久島ツアー、、、実現できる日が来るといいなと思いました!
たとえ超混雑期でも宮之浦岳は大丈夫と思います。
少しばかり飛行機代がかかりますが、時間的には早いし、何よりこの経験はプライスレスです(笑)
のらのら屋久島ツアーは一人でも中止になりません!!