のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

久しぶりの観劇…「劇団きづがわ」の≪真珠の首飾り≫

2014-06-03 15:00:18 | 日記

 先週の土曜日(5月31日)、友人Kさんに誘われて、「劇団きづがわ」の≪真珠の首飾り≫を観に行った。

                      

 ≪真珠の首飾り≫は、ジェームス・三木さんが、憲法の条項を103粒の真珠になぞらえて、その成立に至る過程を描いたものだ。

 私はこの演劇に誘われたとき、政治的な問題を取り上げた演劇がともすれば陥りがちな“プロパガンダ演劇”になってしまっているのではないかという

危惧を感じて、行こうか止めようか少し迷った。

 でも実際にこの演劇を観て、その危惧が全く当たらないばかりか、憲法誕生の経過を誠実に追いながら、しかも芸術的に十分昇華された作品になって

いることに、心から感動した。

 

 かねてより改憲論者が、バカの一つ覚えみたいに、改憲の根拠として言っている「現行憲法はアメリカに押し付けられたもの」という捉え方。

 確かに、現行憲法の草案は、GHQが指名した民政局員たちの、不眠不休の奮闘の中でつくられた。

 でもそれは、当時の日本政府の憲法案が、新しい日本を築いていくという気概を全く持たず、明治憲法と変わらぬ旧態依然たるものであったからだ。

 こんなことでは、戦争の惨禍の中から日本人が立ち上がり、平和で民主的な国を創り上げていくことは、到底できない!

 その判断の下、GHQが、真に平和で民主的な国づくりの基となるような憲法の作成を推し進めたのだ。

 そして大切なことは、その憲法草案が、大部分の国民から、熱烈な支持を受けたこと!

 最初当時の政府は、(今の政府指導者と同じように)この憲法草案を良しとしなかった。

 しかし、国民の力に押されて、結局はどの政党も、憲法草案に全面的に賛成せざるを得なかった。

 そして憲法は、国会と国民投票での圧倒的な承認を得て、成立したのだ。

 

 私は今でも憲法の前文を読むと、心がふるえてくる。

 そこに掲げられた、崇高な理想と人類愛!

 こんなことを書くと、それは机上の空論だと言う人がいるかも知れない。

 でも、理想と愛無くして、人類に未来はないと思う。

 そして近隣諸国の様々な問題を取り上げて、集団的自衛権や改憲をうんぬんする方々!

 今までのあらゆる戦争が、自衛の名のもとに行われてきたことを、今一度考えてほしいと、強く思う。