かつてはどんなに寒い朝も欠かさず公園に行って、6時半のラジオ体操をしていた。
ところがここ2,3年は、サボリ癖が身について、なかなかラジオ体操に行けない。
今年になってからも、まだ1度も行っていなかった。 でも今朝は、何故だか急に行く気になった。
冬至は過ぎたものの、朝の6時半はまだ暗い。
ラジオ体操をしている人の顔も定かではない。
ラジオ体操が終わった時も、まだうす暗かった。
久しぶりにラジオ体操をして身体を動かしたら、それだけで帰るのは、何だか勿体なくなってきた。
そこで今朝は、淀川の土手を、西(阪急電車の方)に向かって、歩くことにした。
歩き始めたときの淀川とその対岸の風景は、やっぱりまだうすぼんやりしている。
阪急電車の高架まで歩いてきた。
梅田行きの電車がライトをつけて、こちらに向かって走ってきた。
阪急電車の高架近くの小さな空き地で、一人のおじ様が、入念に身体をほぐし、発声練習をされていた。(感心やなあ!)
私は高架をくぐって、もう少し先まで行ってみることにした。
十三大橋のたもとに、下のような石碑が建っているのを、初めて見たような気がした。 (「気がした」と書かなければならないところ
が、自分の記憶に自信が持てない証拠だ。 情けない!)
「右 長柄二十町」 「左 伝法一里(<伝>も<一>も旧字体)」などと書かれている。
石碑の他の面には、<池田>や<伊丹>や<高麗橋>などの地名も書いてあって、なんか懐かしいような気がした。
十三大橋から少し歩いて、淀川の岸辺まで下りてみた。
岸辺にはちょっとした広場があって、そこでは子どもたちが、野球の練習に取り掛かるところだった。
そこから、川べりのススキと十三大橋を撮ってみた。
しばらくそこらをブラついた後、少々疲れてきた私は、もとの道を引き返すことにした。
その頃には、太陽が、十三大橋の向こうのビルを、クッキリと照らし出していた。
空も明るく青くなってきた。
この広い明るい空とたなびく雲を見ていると、心が晴れ晴れとして、幸せな気持ちになってくる。
私は、このどこまでも続く宇宙の中の、ほんのチッポケな存在なのだと、珍しく謙虚な気持ちになってきたりもする。
やっぱり、時々外に出て、大空を見上げてみなくっちゃいけないなあ!
ふと下を見ると、ビルの影が映った川面に、たくさんの小鳥(カモかな?)が浮かんでいる。
可愛いトイプードルが2匹、お母さんに連れられて散歩していた。
その可愛さを写真に撮ろうとしたが、2匹がチョコマカ動き回るので、上手く写せなかった。
公園近くの淀川でも、カモ(多分)たちが、気持ち良さそうに泳いでいる。
公園に戻って、枯れ色の中で咲く花と(長らく私たちを楽しませてくれた)皇帝ダリアの実を撮ってから、家に帰った。
(帰ったら8時を過ぎていた。)
地球も捨てたもんじゃないですね!!