何かの序でに紅(黄)葉を目にすることはあったが、紅葉狩りを目的に出掛けるのは、今年初めて。
何処にするか迷ったが、結局≪談山神社≫に決めた。
談山神社は大昔に一度行ったことがあるが、交通の便が悪いこともあって、それ以来ずっと行っていない。
そこで今年は思い切って行ってみることにした。
近鉄電車・大阪線に乗って(大阪線に乗るのも久しぶり)桜井駅まで。
そこからコミュニティバスに乗ると、終点が談山神社だ。
このコミュニティバスの本数がメチャメチャ少なくて、それが談山神社から人々の足を遠ざける原因にもなっている。
でも今は紅葉シーズンということで、臨時便が出ていて、少し助かった。
談山神社に着くまでの間にも、コミュニティバスの車窓には、心惹かれる風景が幾つもあった。
時間が許せば、途中下車して立ち寄りたい所がいっぱい。
さすが、奈良時代以前から拓かれ、政治の舞台になった場所だけのことはある。
25分ぐらいバスに揺られて、終点の談山神社の停留所でバスを降りる。
停留所を降りるとすぐ、山々をバックににした紅(黄)葉が目の前に広がり、私の心は躍った。
そこから、かなり急な石段を下りたり上ったりして、やっと談山神社ふもとの鳥居の所までやってきた。
鳥居をくぐって、更に傾斜のきつい石段を昇っていく。
そこから見る限り、まだモミジの紅葉はあまり進んでいないようだ。
葉が緑のままのモミジの木も結構あった。
朱色のお堂に懸かるモミジの葉も、ほぼ緑のまま。 それはそれで、色彩的にきれいだったけれど。
それでも、赤が目立つ場所も少しはあった。
更に石段を上っていくと、談山神社のシンボル・“十三重の塔”が見えてきた。
この十三重の塔の周りも、本来だったらもっと鮮やかな色の紅葉に彩られているはずなのに、ちょっと残念だった。
十三重の塔を見上げたあたりの紅葉の風景。
昔談山神社に行ったとき、とっても大きな銀杏の樹があって、それが見事に黄葉していたのが印象的だった。
談山神社と言えば、その黄葉した銀杏の樹がまず初めに思い浮かぶくらい、それは圧倒的な存在感だった。
でも30年以上の歳月の流れは、その銀杏の樹の勢いをも、少し弱めているようで、寂しかった。
次の写真上は、境内にあった小さな滝。
下は、その近くの建物と紅葉の、ちょっと寂しげな風景。
さらに石段を上って、十三重の塔や本殿などがある、一番高いところまでやって来た。
間近に見上げた、十三重の塔。
そこから見下ろした風景。
角度を変えて撮った十三重の塔。 塔の左に、少し勢いをなくした銀杏が見える。
本殿と拝殿に入ってみた。
次の写真は、本殿の色鮮やかな彫刻。
次は、拝殿の廊下に並んで吊り下げられた灯篭。
建物から出て、下から見上げた拝殿。
その辺りで撮ったスナップ写真を何枚か。
たっぷり2時間は境内をうろついた後、私は談山神社をあとにした。
コミュニティバスで桜井駅に戻るべく停留所でバスを待っていると、行きに撮ったのと同じ風景が、又私にシャッターを押させた。
≪紅葉狩り・余話≫
談山神社の境内を出てバスの停留所に向かう路には、たくさんの露店が出ていた。
そのお店で売られている品々の、おいしそうなこと!
食いしん坊の私は、ついついアレもコレもと買ってしまう。
買ったものはリュックには入りきらず、両手に重いビニール袋をぶら下げて、遠路帰ることになった。
次は、その時買った品々。
柿とぜんまいとシイタケは早速いただいたが、どれも期待を裏切らない美味しさだった!
重たい目をして買って帰ったかいがあったというものだ。
綺麗な紅葉の写真を堪能させて頂いて、一緒に歩いたような気分でした♪
重いお買い物、美味しくてよかったですね (^^)v
今年の関西の紅葉は、もしかしたら少し鮮やかさに欠けてるような気もしますが‥