のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

珍道中…香雪美術館「片岡球子展」

2012-03-29 16:55:44 | 日記

 昨日、友だちのMさんと、阪急・御影にある“香雪美術館”で行われている展覧会、「片岡球子 生命あふれる」に行ってきました。

 

 いつもどおり、梅田で早めの昼食をとり、美術館に向かうべく、阪急電車に乗りました。

 電車に乗るとき、私はMさんに自信たっぷりにこう言いました。

 「御影は特急が止まるから、特急に乗ろうネ!」

 ところが、岡本駅を発車した後、電車はなんの躊躇もなく、アッサリと“御影駅”を通過したのです!

 次に停車したのは、なんと、三宮駅でした。

 これが、今回の珍道中の一つ目です。

 

 仕方なく三宮で下車、幸いにも、すぐ向かいのホームに、梅田行きの各駅停車の電車が止まっていたので、それに乗って“御影駅”までバックしまし

た。

 香雪美術館には、過去3回くらいは行ったことのある私。

 御影駅を降りてから香雪美術館への道も、分かっているつもりでした。

 ところが、です!

 方向は分かっているものの、どの角を曲がるのかが、イマイチ自信なし。

 それなら、早くに誰かに尋ねればいいものを、「もうちょっと先やな‥」なんてつぶやきながら、曲がるべき角をスタコラと通りすぎてしまいました。

 しばらく行って、さすがに不安になった私が、土地の人と思われる上品なご婦人に尋ねたところ、やっぱり間違っていたことが判明しました!

 距離は遠くはないものの、信号を二つも渡り直して、正規の道に戻り、やっと、香雪美術館に辿りつきました。

 これが、二つ目の珍道中です。

 

 というわけで、Mさんにはずいぶんご迷惑をお掛けしました。ゴメンナサイ!

 今回のことで、私の認知症も相当なものだと、改めて実感!

 これからは、その認識の上にたって、注意を怠らないようにしたいと思った次第です(涙)

 

 さて、香雪美術館は、御影の閑静な住宅街のなかにある、小さな美術館です。

            

                         

 

 門扉をくぐって中に入ると、(盛りは過ぎていましたが)ツバキの花や、苔の色鮮やかな緑が、目を楽しませてくれました。

                    

                        

 

 そして、(たぶん葉の形からしてヒイラギの実だと思われる)楕円形の赤い実が、初めて見た私には、新鮮で可愛らしかったデス。

                       

 

 片岡球子さんの絵は今までに何回か観たことがあり、その度に私は、彼女の生命力に満ち溢れた、色彩豊かな絵に、パワーを頂いてきました。

 今回は、作品数30点余りのこじんまりとした展覧会ですが(こじんまりした方がむしろイイ!)、是非にと思っていたのでした。

                      

 

 なにしろ、21歳で当時の「女子美術学校」に入学されてから、2008年、103歳で亡くなられるまで、ずっと絵を描きつづけられた彼女。

 しかも90歳を過ぎても、その力強い線と鮮やかな色彩は、全く衰えることを知らず、ますます勢いを増していった感さえあります。

 今回は、比較的初期の作品もありましたが、私の心を捉えたのは、やはり、中・後期の、富士山を初めとする山々の絵でした。

 次に、私が好きだった山の絵を、4枚載せておきます。

              

 はじめ2枚は、北海道を描いた絵。

                       ≪屈斜路湖≫ 1970年(65歳)

              

 

                                  ≪羊蹄山の秋色≫  1986年(81歳)

                         

 

 次の2枚は、ともに、2000年(95歳)で描かれた≪富士≫と題された絵。

 1枚めの夜の富士山は、初めて観たので新鮮でした。

                      

 

                           

 

 ≪追記≫ 今回の彼女の絵の中に、≪八風不動≫と題された、一人の兵士を描いた絵(1943年作)がありましたが、時代の要請があったとは言

   え、私には、戦争推進を表した絵のように感じられて、その絵だけは、好きになれませんでした。

   彼女にそういう絵を描かせた、時代の持つ怖さを、改めて強く感じました。

                    


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