昨日(2月28日)は、≪小林研一郎 炎のチャイコフスキー!≫と銘打ったコンサートに、友人Oさんと行った。
コンサート会場は、いつものシンフォニーホール。
Oさんとは、ホールの入り口で待ち合わせた。
ホールの玄関ドアのガラスに映る、向かいの公園の木々の緑が、心なしか明るく感じられて、春到来を感じさせる。
昨日の演奏曲目は、≪チャイコフスキー≫の作品2つ。
一つは、かの有名な『ヴァイオリン協奏曲』。 もう一つは『交響曲 第5番』だ。
指揮は、『炎のコバケン』の異名をとる≪小林研一郎≫氏。
ヴァイオリン協奏曲のヴァイオリン奏者は、≪佐藤久成(さとう・ひさや)≫さん。
管弦楽は、≪大阪フィルハーモニー管弦楽団(通称・大フィル)≫だ。
私は、佐藤久成さんは知らなかったが、大好きなチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を、コバケン氏の指揮で聴けるのを、楽し
みにしていた。
佐藤さんのバイオリンは、なかなか個性的で面白かった。
そして、このヴァイオリン協奏曲では、何よりも、この曲に込められたチャイコフスキーの切ない熱情、それを見事に表現した美しく
も激しい曲の調べが、私を魅了した。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ソリストや管弦楽団を変えて、何度でも聴きたい曲だと思った。
交響曲 第5番は、有名な曲なんだろうけど、私は初めて聴いたような気がする。
聴き終えても、曲そのものがすごく好きという訳ではなかったけれど、この曲の演奏では、『炎のコバケン』と『大フィル』とのコラボ
レーションが素晴らしいと思った。
この曲での小林研一郎氏の指揮は、『炎のコバケン』の名にふさわしい、力漲る、情熱にあふれたものだった。
そして、それに応える大フィルの演奏も、ものすごく情熱的だった。
ある時期から、私は小林研一郎氏の指揮ぶりをスバラシイと思うようになってきたが、それは氏が、楽団員を心から尊敬し、共に
素晴らしい音楽を創り上げていくんだ!という姿勢を、強く持たれているように思えるからだ。
彼はまた、楽団員だけでなく、聴衆に対しても、深い尊敬の気持ちを示される。
彼は、素晴らしいコンサートというのは、指揮者・楽団・ソリスト・聴衆が一体になって、初めて創り上げられると思っておられるのだ
ろう。
その彼の思い・姿勢は、今回のコンサートでも、痛いほど感じられた。
なので、小林研一郎氏のファンは、ものすごく多い。
今回のコンサートも、立錐の余地がないと表現したくなるほど、会場は満席だった。
本当は、その様子をカメラで撮りたかったけれど、撮影禁止で、それはできない。
そこで、コンサート終了時のロビーの様子を撮った。(もう人がだいぶ帰った後だったけれど‥)
今回のコンサートも、やっぱりヨカッタなあ!
ナマの音は、直接心と体に響いてくる。
そして今回は、久しぶりにOさんと一緒にコンサートに行き、(短い時間だったけど)お喋りできたのも、嬉しかった。