銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

越後と北陸の車窓から

2023年07月02日 | のほほん同志Aの日常

新潟に足しげく通っていたころ、
レストランや食堂でちょいちょい見かけたこの文字。

「当店のお米は、うおこしです!」

うおこし?とは、魚沼産コシヒカリのこと。
米どころ、新潟にあって、この人気。

今回は、そんなウオコシの水田広がる新潟県南部、魚沼地方を訪ねました。

見渡す限りの田んぼ、田んぼ、田んぼ。
さすが米どころ、新潟です。

歓声を上げていると、ドライバーさん。

「この景色は、高速道路からでないと見えないんです。
 上越新幹線からは見えないんですよ。ほとんどトンネルですから」

そして、その田んぼのすぐ近くにそびえる越後三山。
そのひとつ、八海山を訪ねました。




中腹まで、ロープウェーに乗って。

みんなの願い?「いい老後」をしっかり祈願してきました。



さて、八海山といえば、お酒です。
酒造メーカー、八海醸造さんが運営する「魚沼の里」では、
冬場の雪を用いた自然の冷蔵庫、「雪室」見学へ。



社員さんに混じっての「社員食堂」でのお昼も楽しく。
甘酒つきなのが、ちょっと嬉しい。



さて、今回の新潟行き、もうひとつのテーマは鉄印帳でした。

御朱印帳の鉄道版である「鉄印帳」。
今回は、1回の旅行で、2つゲット。
(そのために、行程を一部、入れ替えたほどです)


まずは、六日町~犀潟を結ぶ、①北越急行ほくほく線 



こちらの鉄印、十日町駅で駅員の方が直接、記帳くださいました。
梵語で「ほくほく」と書いてあります。

「鉄印、ご担当の方ですか?」
書いてくれたと思われる女性駅員さんにお聞きしたところ、
「いえ、駅員全員、書けますよ」とのお返事。

ご近所に梵語の先生がいらして、皆さんで習いに行ったのだそうです。


さて続いては、妙高高原~糸魚川を結ぶ、②えちごトキめき鉄道

人気の観光列車「雪月花」で何度もお世話になっているのに、
鉄印をいただいたのは、今回が初めて。



窓の大きな「雪月花」の車内。



さて、この鉄印帳、集めはじめると次々乗りたくなるもので、
乗客増に一役買っているわけですが、鉄道ならばどれでもいいというわけではなく、
参画しているのは全国の第3セクターの鉄道会社。

そんな話をしていると、ドライバーさんが教えてくれました。

「以前は、鉄道ファンに人気の『はくたか』という特急があったんですよ。
 越後湯沢から金沢までを結んでいたんですが、北陸新幹線の開業で廃止されてしまいました。
 今は『はくたか』という名前だけ、北陸新幹線に引き継がれてるんですよ」

へぇ、、「はくたか」って、もとは特急列車の名前だったんですか。


それにしても、新幹線が開業すると、在来線は厳しい立場に置かれるようです。

今回の2つの鉄道会社も、もとはといえば、国鉄の路線(となる予定)だったのが、
北陸新幹線のあおりをうけて切り離され、第3セクターになった区間。


・・と思いつつの帰り道、金沢駅に到着してみたら、
「北陸新幹線、金沢~敦賀 がレールでつながりました!」のイベント真っ最中。

おぉ、、そういえば、北陸新幹線、まだまだ伸びるつもりでした!

(最終的には京都を超えて大阪まで伸びるらしい・・)


って、金沢ー大阪は、「特急サンダーバード」があるのに???



その我らが「サンダーバード」に乗りこみ、
遅めのお昼を取るべく、ごそごそと駅弁を開きました。

窓の向こうには、新潟よりはちょっとこぢんまりした水田風景。
これぞ、列車旅のだいご味です。

と思うと、車窓に時おり現れる巨大な高架橋。
敦賀から先を建設中の、北陸新幹線のようです。
現れては消え、現れては消えするのは、着工区間の大部分がトンネルだからでしょうか。

はぁぁ、、

まだ食べきらないうちに、お腹いっぱいのため息がもれました。

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