銀のステッキでもおなじみの歴史家、田辺眞人先生。
温泉にもたいへん詳しく、過去には先生の講義を拝聴する座学、
「宝塚温泉」をツアーにしたこともありました。
宝塚や有馬の地質学的なお話をされていたような気もするのですが、
覚えているのは、こんなやりとりだけ。
「温泉の良しあしが分かるようになるには、何が必要か、わかりますか?」
「さあ…」
「数です。数をこなさな、あきません。男の人を見る目と同じです」
…というわけで、仕事柄、温泉の数はけっこうこなしてきました。
なので、温泉のよしあしも、かなり分かるようになってきているはず。
…と、温泉好きを気取りたい添乗員にとっても、
9月上旬はなかなかの名湯ぞろいでした。
まずは北海道の十勝川温泉。
ここは、植物由来の天然モール泉で、茶色くやわらかな湯が特徴です。
「ここの湯が、やっぱりいちばん好きかも」と思った翌週は、一転、
和歌山の秘湯、龍神温泉でした。
こちらの湯は、とろとろ。
人が動くたびに波打つようすも、ゆーらゆらというゆったりとろとろ感、
ただものではありません。
「わ、こっちの湯もなかなか…」
行き先が変われば、景色も、お湯も変わります。
と思っていたら、一昨日の淡路島の道の駅では、こんなトラックを見かけました。
埼玉は所沢ナンバーの「移動式・足湯カー」。
数をこなすべし、という先生の教えからすれば、これもトライすべきだったかもしれませんが、
こちらはちょっと遠慮しておきました。
…と3つの添乗報告を強引にひとつにまとめてしまったので、一応、写真も並べておきます。
どこの写真か、わかりますか?
ヒント:
さいはての駅に下り立ち
雪あかり
さびしき町に歩み入りにき
(石川啄木)
ヒント:北海道の牡蛎といえば、この町!
ヒント:三本足の八咫烏といえば…
ヒント:三美人の湯のひとつ。龍がシンボルマーク。
ヒント:7年前(2015年)が、開創1200年でした。
こうしてみると、日本にはいろんな景色がありますね。
そして只今、3連休の最終日、関西では台風が急接近中。
風がゴーゴー鳴っています。
連休初日に見かけたあの「旅する足湯カー」、
淡路から四国へと渡っていったのでしょうか。
今ごろはどこに避難しているのでしょうか・・?
どうぞ、旅のご無事を。
お待たせいたしました
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