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ベン・メリアその2(2020カンボジアno13)

2020-05-04 | アジア

 この遺跡は、アンコールワットの先輩。この遺跡を模してアンコールワットは建造されたといい、ここベン・メリアは「東のアンコール・ワット」とも呼ばれているという。何故危機遺産になったのか。少々ひも解いてみたら、やはりポルポト時代の8年にも及んだ内戦がかかわっていたらしい。当時埋められた地雷が撤去されるまでここに足を踏み入れられなかったという。よって、市街地から遠いこの遺跡には手が加えられなかったのか、それとも対応する資金がなかったのだろうか。近くには地雷博物館なんてのがあると聞きました。

 

 この遺跡アンコール・ワットなどと違って「崩壊しているからこそ魅力がある」なんて言われているとか。木製の遊歩道の上を歩きます。

 あのアンコール・ワットと同規模の寺院が崩れっゃっているのですから、ここで写してるのは屋根の上方に飾られていた彫り物だそうです。目線の高さに屋根があるんですから、貴重な遺跡、見学する価値絶対ありの遺跡なんです。修復することなく、このままの姿を見せ続けてくれた方がいいのかもしれない。

 

 この遺跡もワットと同じで、第一、第二、第三そして十字回廊もあるとのことですが、ご覧のとおり何が何やらさっぱり分かりません。それにしてもこの破壊のされ方、内戦がこんな行為に及んだのでしょうか。そういえばアフガニスタンの世界遺産の仏像がタリバンとやらいう過激派組織に破壊されたという話もあった。思想というのはなんとも怖い。

 見上げる建物はほぼ皆無。こうした見学路はしっかり整備されています。砂岩で造営されているという建物は、めちゃめちゃですからこんな通路がなければ遺跡の中は歩けないでしょう。

 

 通路はこうして崩れ落ちた石の上に設けられていました。

 ここにどんな建築物があったのか、崩れ落ちた石材には穴をあけた痕跡が見える。これを旧に復することができるのでしょうか。あのアンコール・ワットなども、かってはこんな様子だったのでしょうか。

 寺院におなじみのデバターは多々見られましたが、こんな頭が飛んでしまったデバターもありました。

 ガジュマルの木がデバターを襲ってきています。いつの日か、あの「タ・プローム」のように遺跡に巻き付く姿が見どころになるのかも・・・

 この遺跡、映画「天空の城ラピュタ」のモデルとなった所と噂されていて、日本の観光客からも大人気だとはガイド氏の弁。私は映画観てないのでどう評価したらいいのか分かりませんが。

 密林の中に潜んでいた苔むす手つかずの遺跡。観光のお客さんもあまり多くない静かな環境の中、約1時間充実な時を終えました。

 バスに戻ってお弁当をいただきます。海苔巻きのもち米みたいなおにぎりもおいしかったけど、器がいい。

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