なぜか、旅の二日目にして「お父さん」と命名されてしまった。江戸川のお母さんと川崎のお母さんに。そんなお二人と三人四脚の楽しい旅の始まりになったのです。
スポーツあるいはサッカーに関心を持っている方は、カタールを知らなくても「ドーハの悲劇」といえば頭の隅に残っているでしょう。私もその一人なんです。ドーハ観光と聞いて、「サッカー場へ行きますか」と添乗員にお伺いを・・・
こうして日本サッカー界の歴史の一幕に触れることができました。
1993年(平成5年)もう遠いお話なんです。
アルアリ競技場、初のワールドカップ出場をかけたアジア地区予選最終戦。対イラク戦に勝てば初出場が確定という試合がこのスタジアムで戦われたのです。勝利目前のロスタイムに同点ゴールを入れられ、夢が破れたこの試合、ピッチに座り込む三浦知良・ラモス瑠偉・中山雅史ら選手の姿をTVがとらえていたのを今でも忘れられません。
奇しくもこの競技場での2011年アジアカップでは、オーストラリアを下し日本が優勝を決めています。それを記念してかどうか知りませんが入口を入ったホールには、おなじみの日の丸を胸に付けた紺のユニホームが飾られていました。
ショーウインドガラスに後景が反射してよく見えませんが、真ん中にJapanのユニホーム。自国(カタール)のユニホームはありません。日本の「それ」だけが何故か特別待遇。
きれいに整えられた郊外の住宅は、みなこんな風情。汚れが目立たないように砂と同系色で建築されるとのこと。年間降水量が50mm緑がない中にこれですからちょっと異様です。
アメリカのアフガン侵攻や「オサマ・ビン・ラディン」などで一躍その名前が知れ渡ったTV局「アルジャジーラ」本社。中東のCNNといわれているとか。放送機材はソニーがすべて請け負ったという。NHKも大きな関係を持っているのだとガイドさんの説明。近くで見学していたらしかられてしまった。どちらかといえば公共的な施設といってもいいのではないでしょうか。もっとオープンであってほしいものとの感あり。
ラクダがいっぱいの「ラクダ市場」に到着。白いラクダはスーダンから黒はサウジアラビア、茶色はオマーンから来たラクダだという。競走用にあるいは肉、搾乳用として売られていくそうだ。乳は牛乳よりも栄養価が高く珍重されているとのこと。
お母さんのおっぱいを布で巻いてつっています。なぜに、とお聞きしたら、離乳を進めるためだという。いやはやラクダの世界も楽ではありません。