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西芳寺(2019京都no16)

2020-03-31 | 近畿

 もみじがまだ燃えていた。記憶は日々遠のいてしまうから定かではありませんが、このお寺さんは初めてかもしれない。西芳寺の門前にこの赤はあった。

 まだ扉を開けてもらえません。そこには西芳寺 (苔寺) についての説明がびっしり書き込んであった。奈良時代の聖武天皇にはじまり、弘法大師、法然上人、後醍醐天皇、足利尊氏などなど聞き覚えのある名前が散りばめられていますが、ここには細部にわたっては書ききれません。以後ところどころで書き加えていきます。

  参拝証があった。完全予約制でこの時間にならなければ入れません。参拝 (写経) してからでないとお庭は見られません。まさに写経は強制だ。参拝は中学生以上とも書かれている。

 外国の方たち十数人は私たちのあと。彼らは何時の参拝証を持っているのでしょうか。

   「衆妙門」は閉じたまま。小さな通い門が開いて入場の時間になりました。

 

 左に昭和44年 (1969年) に再建されたという本堂。私の仲間はもう先に進んでいます。私はゆっくりゆっくり。西芳寺の開山は奈良時代といい、飛鳥時代にはこの地に聖徳太子の別荘があったといわれているそうだ。

 「現在地」と書かれたところでこの案内図をいただいた。庭園回りが矢印で示されている。

 本堂に入って参拝して写経をしなければお庭の見学はできません。硯で墨をするなんて体験何十年ぶりのことか。これを開くと写経する紙があらわれる。そこには薄く経文が印刷されています。

 文机に向って襟を正しても字はだめだ。筆字でなくても雑字なのに、いくらなぞって書いても筆字には降参です。本堂内は撮影禁止。禁を破ってそっとスマホで写しました。住所と名前を書いてご本尊の前に納経します。

 椅子に座っても写経はできます。外国人も写経の業をこなさなければ、お庭の見学には進めないでしょう。多分椅子に座ってここでの写経なさるのでしょう。私たちの後に入ってくる外国の方のものでしょうか、机の上には準備が整っていました。

 上段は枯山水式のお庭で、ここ下段は黄金池を中心とした池泉回遊式庭園だといいます。地表は多様な苔に覆われていました。

    足利義満や義政も西芳寺を訪れて坐禅に励んだとのこと。そしてこの庭園は、後に開山される金閣寺や銀閣寺など、室町時代を代表する庭園の原型になったといわれているそうです。

 

 

 「岩倉具視公」とまでは読めるのですが、その下の字がわかりません。明治維新のとき、この地に隠れ潜んで難を逃れたといいます。

 どこを写しても苔まるけ。その苔は120種余りだといい、最も美しい時期梅雨頃です。と紹介している。

 

 大変でしょうね。苔を傷めないように落ち葉集め。「もう紅葉はいりません」とおっしゃっていることでしょう。

 これが上段の枯山水庭園。ただ石がゴチャゴチャ置いてあるだけに見えるのですが。

 園内には人がいません。後から来るはずの外国の人たちもまだ見えない。シーズンはもうオフということでしょうか。なんか寂しい。

 

 

 

 もみじとさくらのコラボ。あまりにも暖かい秋で桜も狂ってしまったのでしょうか。

 三重納経塔が見送ってくれている。堪能できた苔寺を後にします。でも、梅雨時にも、燃える紅葉の日にも、また訪ねてみたい。

コメント
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