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トンレサップ湖その2(2020カンボジアno20)

2020-05-23 | アジア

 集落の中に特異な建物もあった。彼らはスマホを見ているようでもあるし、一杯やっているようでもある。集会所にしてはちと小さい。

 とにかく100万人もの水上生活者がいるという。もちろんいろいろ事情のある方々でしょう。固定資産税を取られないからとも聞く。ここでの生活者はベトナム人の方が多いようだ。彼らは国籍を持てないから土地も持てないといい、陸上に「住まない」のではなく「住めない」ということのようだ。とてもここには書ききれませんが、両国人の間には諸々の事由があるようです。勉強は嫌いなんだけど、こうして現地の事情を知るのは楽しい。

 前号で紹介した「水の駅」水上パーキングの建物にやってきた。

 ワニがぐにゃぐにゃいた。売店には一匹丸ごと開きになったワニの乾物をいっぱいつるけて売っていた。ベルトやカバンになるのかな。もちろんはく製も売ってた。

 首輪に鎖のお猿さんも。

 トンレサップ湖は赤丸印、国のほぼ真ん中辺といったところだ。この湖には500種以上の淡水魚がいたそうですが、環境破壊が進み現在では300種程度だとか。でもこの国の年間の摂取たんぱく源の60%をまかなっているという。生活の糧は漁業。でも、お魚獲っている姿は全然見られませんでした。早朝や夕暮れから夜間にかけての操業ということでしょうか。

 レストランも日用品やお土産売り場もありました。

 乾季の時は少ない水。水深は1m程度だという。浅い湖だからスクリューを深くできないのでしょうか。まさかジェット噴射の船ではないでしょうが、水をまき散らして進んでいる。でも、雨季にはその深度が9mにもなるといいます。そんな季節の方がこの湖の観光には醍醐味があるそうだ。でも、スコールは絶対覚悟しなければならないでしょうね。

 私たちの乗っている船は、これをひと回り大きくした舟です。ところで水上生活者にとって大きな課題は、生活雑排水やトイレだ。こんな環境ですから、それは想像できるところですが、最近は汚水処理装置の設置も進んでいるらしい、がしかし最後はお金がものをいうから大変だ。アマゾン川やハロン湾での水上生活者に比べてみれば、生活の厳しさは計り知れるように思うのでした。

 何隻もの船がドック入りでした。

 操舵手のお父さんと息子さん。

 クルーズも間もなく終了。背の高い監視塔みたいなのがあった。

 階段の中ほどまでが白くなっている。雨季にはここまで水かさが増すのでしょう。あの大河メコン川に接続しているというこの湖。雨季になると、どうやらそのメコンの水がこの湖に流れ込んでくるようだ。それにしても、この監視塔で何を監視するのでしょうか。その相手は岩手県ほど広いというのに。

 

 

 クルーズ船も青く塗られていた。この国の人たちは青が好きなのでしょうか。半年間も水没してしまうだろう墓地も青色が多い。

 漁に使う小舟が並んでいます。お家の周りにはやはり棒らしきものが林立。待てよ、お家が水の中に入ってしまうのかもしれない。浮家となる住居をこれで確保しておくためのものか。確認してみたい気持ちに襲われる。

 これはどうやら水上レストラン。アンコールビールの看板ありだ。

 なんともこのスクリューが不思議だ。浅瀬を走るにはこれでなければだめなのか。

 

 船着き場に到着。面白い形のスクリューをつけた観光船が並んでいます。

 1時間余のクルーズを終えて下船しました。

 珍しくも日本人女性との出会いがあった。しかもお若い子ふたり。戸籍調査はしませんでしたが、クルーズしようかどうか迷ってた。「ぜひ行っといで楽しいよ」とおすすめした。でも旅の楽しみ方には個人差がある。「あの爺さんの言葉に乗ってひどい目に遭った」なんて恨まれているかも。添乗員とガイド氏を入れて撮影。ブログに載せるとの了解は彼女に取っていない。ゴメンね。

コメント
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