靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

インスピレーションの後に

2014-01-25 23:59:00 | ファミリーディナートピック
インスピレーション、暗闇を割く稲妻(” Shavuot: The Secret of Inspiration“ by Charlie Hararyを参考に):

 出エジプト、奴隷から解放されエジプトを出るユダヤの民を、エジプト軍が追う。前方には紅海。追っ手と海に挟まれ、絶体絶命というところ、海水が真っ二つに割れ、向こう側への道ができる。追っ手が海の底の道を渡り始めると、海水の壁が崩れ落ち、道は塞がれ。無事向こう岸へ渡るユダヤの民。
 その後砂漠を行行き続け49日。シナイ山で「十戒」を受け取る。そしてその後も40年砂漠をさ迷う。
「『トラ』より」

インスピレーションは、暗闇を切り裂く稲妻のようなもの。「そうあれる」という方向を、一瞬の光の中に見せてくれる。やがて暗闇が戻る。それでも歩き続ける、内に鮮明に刻まれたビジョンを頼りに。すると、また稲妻がやってくる、一瞬全てが明るく照らされ見通しがよくなり、あああそこへいくのだったと確信でき、そしてまた暗闇に戻る。それでもより鮮明に刻まれたビジョンを基に進み続ける。そして再び稲妻、一気に明るく行き先もはっきり。

「砂漠をさ迷う間」というのは、インスピレーションを受けた後のこんな様子を象徴しているとされる。

海が割れ、十戒を受け取りと、とてつもないインスピレーションを目の当たりにしたとしても、食べ物飲み物に欠く砂漠の暮らし続きに、気持ちは萎え、インスピレーションは薄れ、行き先を見失い。

暗闇に囲まれ、あのインスピレーションの瞬間に見た鮮明な風景が、今この目の前には見えなくとも、目を閉じれば、内にしっかりと刻まれている。感覚を澄ませ、歩き続ける。すると再び、十戒を受け取り、マナが空から降り石から水が沸き出、そして新しい地にたどり着きといった「閃光の時」もやってくる。暗闇、歩き続け、閃光、暗闇、歩き続け、閃光、その繰り返しが、また内への刻みを、よりはっきりとしたものにする。

そして内の刻みが深くはっきりするほど、日常に閃光溢れ、どんな暗闇をも行くことができるようになる。

暗闇を割く稲妻、内に刻まれる風景、このイメージ、思い出していきたいです。


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