靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

鏡の貴さ

2014-02-23 09:19:44 | ファミリーディナートピック
ファミリーディナートピック
(毎週金曜日の夜は、家族で知恵やバリューについての話をしています。我が家は今のところ特定の宗教に属すということはないのですが、宗教的テキストからも大いに学ぶことがあると思っています。)

鏡の貴さ("Life as a Mirror" by YY Jacobsonを参考に):

シナイ山から『トラ』を持ち帰ったモーセ、寺院を立てる準備を始める。様々な寄付が持ち寄られる中で、一人の女性が鏡を持ってくる。モーセは断る。「鏡は、自らの容姿を映し整えるといったあまりにも世俗的なものであり、寺院には必要ではない」と。すると、「神」がモーセの誤りを指摘する。「鏡ほど貴いものはない」のだと。『トラ』より。

当時の鏡とは、ガラスに銀紙を貼ったものだったという。

この「ガラス」と「鏡」の違いが、なぜ「鏡ほど貴いものはない」のかを象徴しているとされる。

ガラスは、透けて向こう側が見える。
鏡は、向こう側ではなく自分を映す。



ユダヤ神秘主義カバラでは、「二つの神性なエネルギー」があるとされる。

1.決められた構造の中で、生き生きと発せられるエネルギー
2.構造を超え、構造自体を進化させていくエネルギー


ガラスを突き抜ける外からの日差しは、1のエネルギーを、
鏡から発せられる光は、2のエネルギーを持っていると。

「鏡から発せられる光」とは、自分に向き合い、自分のエゴを、自分の弱さを、自分のネガティブな性質を、突き破り突き破りたどり着くところから発せられるとされる。

鏡に映してみること、自分に向き合い、突き抜けていくことの貴さ、覚えておきます。


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