真っ白な部屋。壁を、天井を見ながら、もう少し大きい部屋だったらなあ、などと考えている。
扉を開け人が入ってくる。途切れることのない人の列。部屋はまるでラッシュ時の通勤電車のような状態に。
ふと気がつくと皆が頭頂部に風船をつけている。色とりどりの風船。
「耳たぶを引っ張るとね、風船が割れるのよ。」と、ショッキングピンクの風船とドレスを身に着けた老女が笑いながら教えてくれる。「こうやってほら引っ張って、パッチン!」と明るく弾んだ声とともに頭頂部の風船が割れる。
割れる音とともに老女も消える。パッチン、パッチン。耳たぶを引っ張っては消えていく人々。
部屋にはもう誰もいない。
同じ大きさの部屋が何とも広く感じる。この部屋でだってあれもこれもできるかもしれないなあ、と思う。
扉を開け人が入ってくる。途切れることのない人の列。部屋はまるでラッシュ時の通勤電車のような状態に。
ふと気がつくと皆が頭頂部に風船をつけている。色とりどりの風船。
「耳たぶを引っ張るとね、風船が割れるのよ。」と、ショッキングピンクの風船とドレスを身に着けた老女が笑いながら教えてくれる。「こうやってほら引っ張って、パッチン!」と明るく弾んだ声とともに頭頂部の風船が割れる。
割れる音とともに老女も消える。パッチン、パッチン。耳たぶを引っ張っては消えていく人々。
部屋にはもう誰もいない。
同じ大きさの部屋が何とも広く感じる。この部屋でだってあれもこれもできるかもしれないなあ、と思う。
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