真っ白い大きな部屋 手に手に壷を抱えたたくさんの人がいる
大きな壷 小さな壷 装飾がびっしりとついた豪華な壷 シンプルな壷 まぶしい光沢のある壺 今にも壊れそうな壺
人々は互いの壺を見せ合い 評価し合っている
部屋の隅にいた老女が 何かを思いついたようにパチンと指を鳴らし 壺を床に置く
そして左足の親指を そっと壺の口に近づけた
すると ひゅっと老女が消える 壺に吸い込まれるように
周りで見ていた人々は 驚いて老女が持っていた壺に近づき 覗いたり 老女の壺の口に足を近づけてみたり
それでも何も起こらない
一人の男の子がまたパチンと指を鳴らし 自分の持っていた青い幾何学文様のついた壺を床に置き 足を口に近づける
男の子はひゅっと吸い込まれ消えた
部屋のあちらこちらからパチンパチンと指を鳴らす音 徐々に人が減っていき 床に置かれた壺だけが残る
それらの床に置かれた壺に 足を近づけて周る人々 何も起こらないと首をかしげながら
両手に抱える壺からささやくような声が聞こえる
「どんな形をしていようとも 自分の壺からなら入ることができる」
壺を床に置き 足を近づけてみる ひゅっと軽くなった
壺の中は 宇宙
大きな壷 小さな壷 装飾がびっしりとついた豪華な壷 シンプルな壷 まぶしい光沢のある壺 今にも壊れそうな壺
人々は互いの壺を見せ合い 評価し合っている
部屋の隅にいた老女が 何かを思いついたようにパチンと指を鳴らし 壺を床に置く
そして左足の親指を そっと壺の口に近づけた
すると ひゅっと老女が消える 壺に吸い込まれるように
周りで見ていた人々は 驚いて老女が持っていた壺に近づき 覗いたり 老女の壺の口に足を近づけてみたり
それでも何も起こらない
一人の男の子がまたパチンと指を鳴らし 自分の持っていた青い幾何学文様のついた壺を床に置き 足を口に近づける
男の子はひゅっと吸い込まれ消えた
部屋のあちらこちらからパチンパチンと指を鳴らす音 徐々に人が減っていき 床に置かれた壺だけが残る
それらの床に置かれた壺に 足を近づけて周る人々 何も起こらないと首をかしげながら
両手に抱える壺からささやくような声が聞こえる
「どんな形をしていようとも 自分の壺からなら入ることができる」
壺を床に置き 足を近づけてみる ひゅっと軽くなった
壺の中は 宇宙
夢は朝起きてすぐに書き記すので、書いているときも半分夢の中のような状態なんです。あとで文になってないところなど書き直したりはしますが。
こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます。私もしばらく壷の宇宙に漂っていました。