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にしみの鉄道情報局付属ブログ

伊予鉄の異電圧セクション

2016-10-01 | 鉄道技術
伊予鉄松山市駅構内には、異電圧セクションが存在します。郡中線と横河原線が直流750Vなのに対して、高浜線は市内線と交差するために直流600Vで、それを区別するためです。
このセクションですが、無電圧区間が存在せず惰性走行が必要ない、特殊なセクション構造になっています。


これは、松山市駅構内の配線図です。青の区間が750V、緑の区間が600Vで、赤が両電圧区間で通常は600Vがかかっています。
この配線図の、色が変わっている箇所にインシュレータがあります。


駅に近い側のインシュレータです。


インシュレータの拡大です。この部分のインシュレータは無電圧区間が生じない構造になっています。このままだと、列車通過時に瞬間的に600V区間に750Vが流れ込みますが、そのため、もう一箇所高浜方に同様のインシュレータが存在します。


こちらが高浜方のもう一箇所のインシュレータです。同じ構造になっていますが、インシュレータの両側は通常600Vとなっています。駅側のインシュレータの列車通過時に中間区間に750Vが流れ込んでも、このインシュレータから先の600V区間に750Vが流れない構造になっています。


画面左側の装置が、両電圧区間につながれた逆流防止ダイオードのようで、これが750Vが600Vに流れ込まないようにする装置のようです。

伊予鉄の600Vと750Vの直通ですが、車両側は許容差に入るようで、特に対策はされていないようです。ただ、高浜線では若干走行性能が低下するという話もあるようです。

撮影 2016年9月24日
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