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にしみの鉄道情報局付属ブログ

4極ミニプラグ

2024-06-17 | パソコン・周辺機器・携帯電話

ここ数年比較的よく見るようになったものに、オーディオ用の4極ミニプラグというものがあります。従来ミニプラグは、モノラルの2極やステレオの3極のみでしたが、スマートフォンの普及などで、マイクも入ったイヤホンが増えて、4極ミニプラグが登場しました。もともとマイクとイヤホンが別のジャックだったパソコンでも、最近では通話のためのイヤホンマイクやヘッドセットのスマートフォンとの共用もあり、4極ミニプラグとなっています。

ところがこの4極ミニプラグ、規格が2種類あります。

オーディオ用4極ミニプラグにはCTIA規格とOMTP規格の2種類があり、上の図のようにCTIA規格とOMTP規格は極が1組入れ替わっているだけなので、変換プラグも存在しています。また4極ミニプラグのイヤホンジャックに、普通の音楽用の3極ミニプラグや、モノラルの2極ミニプラグを指すと、グランドとマイクがショートするように思えますが、これはあらかじめ想定してあって、正常に作動するように出来ているそうです。

現在国内で主流なのはCTIA規格で、OMTP規格が国内で使われた例は、2011年以前の3G時代のソニーのXperiaシリーズぐらいしか知られていません。それ以降のXperiaシリーズはすべてCTIA規格を採用しています。そのため、市場には現在CTIA規格の製品のみが流通していて、中古品を除くとOMTP規格の製品はよっぽどのデッドストック品か、日本向けではない輸入品が何らかの事情で市場に出てきたぐらいしか無いと思われます。

Xperiaシリーズは現在でも頑なにイヤホンジャックを残していますが、アップルもiPhone7から防水化と引き換えにイヤホンジャックを省略するなど、多くのスマートフォンではイヤホンジャックを搭載しない傾向にあります。ただ、Xperia以外でもシャープのAQUOSシリーズやモトローラのmotoシリーズなどの現行モデルにもイヤホンジャックがあり、いずれもCTIA規格となっています。

ノートパソコンも同様で、たとえばVAIOの場合、CTIA規格のみサポートしています。(参考 VAIO に搭載されたヘッドホンの4極端子について

ところが、ノートパソコンの場合、スマートフォンに対して、内部機器に余裕があるのか、若干異なる例があります。

これはDynaBookのサポートページのマイクやヘッドフォンを使うというページの一部で、「3ピンと4ピンのグランドとマイクは、本製品が自動識別します。」という記述があります。CTIA規格とOMTP規格のイヤホンマイクを自動で識別して両方使えるようです。DynaBook以外でも、CTIA規格とOMTP規格を自動判別するタブレットやノートパソコンメーカーが何社かあるようです。

また、イヤホンジャックが無いスマートフォンむけのUSB-3.5ミリミニプラグ変換ケーブルも、ほとんどがCTIA規格なのですが、一部DynaBookと同様にCTIA規格とOMTP規格を自動判別するものがあるようです。

もともと、CTIA規格が北米でiPhone、OMTP規格が欧州と言われていますが、フィンランドのノキアや欧州でのシェアの高いモトローラも、CTIA規格のスマートフォンを発売しています。OMTP規格を今でもメインで使っている地域(中国?)があり、それらの地域への輸出のため、両対応になっているのか、それともデッドストック品やユーザー手持ちの古いイヤホンマイク、ヘッドセットに対応するため、両対応になっているのかはわかりませんが。

 

ちなみに、ノイズキャンセリング専用の5極ミニプラグというものも存在します。ソニーの独自規格で、ウオークマンの一部と2020年以前のXperiaで対応していました。ソニー専用規格なので、あまり市場では見られませんが、現行品もあるようです。こちらもノイズキャンセリングを使わない場合、3極ミニプラグやXperiaには4極ミニプラグを使用することも可能でした。


初売りの成果

2024-01-06 | パソコン・周辺機器・携帯電話

近所の家電量販店の福袋の充電器セットの中身。

Amazonの金額だと、左の電源のPowerPort III 20W Cubeが1990円、真ん中のモバイルバッテリーの321 Power Bankは3490円、322高耐久ナイロンケーブルは後継の同等品が740円で、合計6220円でした。

 

ちなみに、福袋の金額は3500円なのでお得ですが、パッケージにiPhone13・iPhone12シリーズ対応と書かれていて、ケーブルは後継品に切り替わっているので全体的に少し前の製品です。

在庫品の処分だったのかもしれませんが、モバイルバッテリーも充電器も現行品なので、お得だと思います。


R73/BへSSD増設

2023-06-18 | パソコン・周辺機器・携帯電話

以前SSD化したDynabookR73/BにさらにSSDを増設してみました。R73/Bは光学ドライブの搭載を前提にしていて、内部に広大な空間が空いています。ここに光学ドライブ取り付け用のSATA接続のHDDマウンタを購入して、メインのDynabookB25を1TBのSSDに変更した際に出てきた、500GBのものを取り付け。フロントベゼルを外せば、普通にR73/Bの筐体内に組み込むことができました。

ところが起動画面でInitializing and establishing linkと表示されて、まったく起動する気配がなく、BIOSをどういじってもSSD2台状態にはできませんでした。

 

ネット上で、ある方が同じくR73/Bの光学ドライブ部分に、同じくSSDを増設されていたのですが、うまく起動せず、結局BIOSの起動をCSMブートからUEFIブートに変更して、増設SSDをGPTでフォーマットの上、OSを増設側に新規インストールして、2台のSSDを認識させたとのことでした。

そのあと、いろいろ検証をしたのですが、どうやらCSMブートでは、SATAのHDD/SSDの2台の接続ができないのではないかとの結論に達しました。その検証の過程で、入手したDynabookR73/Bの出荷時の素性も分かってきました。

 

パソコン起動時に動作するBIOSですが、2011年ごろから従来型のBIOSから、セキュリティを向上させたUEFI BIOSが普及し始めました。UEFI BIOS独自のUEFIブートに対応しているWindowsはWindows8の64bit版以降で、Windows8の32bit版やWindows7を使用する場合は互換性確保のための、UEFI BIOSが従来のBIOSと同様の動きをするCSMブートを有効にし、セキュアブートを無効にしていました。UEFIブートの場合、HDD/SSDのパーティション方式も、従来のMBRからGPTになります。ちなみにMBRは最大2TBのディスクまでしか対応せず、パーティションも4つが最大になりますが、GPTはこの辺りの制限がなくなります。

 

このR73/Bですが、中古での購入時にはWindows10がインストール済みで、Microsoftのライセンスシールは中古整備PC用の「FOR REFURB PCS」が入っていました。当然出荷時からWindows10インストールモデルだと思っていたのですが、UEFI BIOSと同時期にPCに搭載され始めた、セキュリティチップのTPMのバージョンが1.2になっていました。

Microsoftは2016年7月28日以降出荷のWindows10インストールモデルは、TPM2.0の有効化を推奨しています。TPM2.0を有効化するには、UEFIブートが必要になります。Dynabookのサイトをみると、2016年11月発売のR73/Bのセキュリティチップは、当然TPM2.0なのですが、注釈があってWindows7インストールモデルはTPM1.2になりますと書かれていました。

つまり、入手したR73/BはもともとWindows7インストールモデルだったわけで、もとの所有者から中古ショップへ売却後、Windows10をインストールの上、販売されたようです。つまり、OSの再インストール時に、BIOSの設定を変更せず、CSMブート状態のまま、Windows10をインストールしてしまったようです。

 

SSDをMBRからGPTに変えて、UEFI BIOSをCSMブートからUEFIブートに変更すれば、2台目のSATA接続のSSDが認識するのではないかとの仮説に達して、いろいろ試してみました。

 

 

デバイスマネージャーからディスクドライブを確認すると、当然パーティションのスタイルはマスターブートレコード(MBR)になっていました。これをデータを保持したままGPTに変換するのですが、MBR2GPTを使用すれば、ハードディスクのフォーマットを行わず変換できます。この辺りは、以下のサイトを参考にしました。

 

WindowsのシステムドライブをMBRからGPTに変換する方法【データ保持も】

 

パーティションをGPTに変換しただけでは、今度はUEFI BIOSが対応できないので、起動時にF2を押してUEFI BIOSに入り、CSMブートからUEFIブートに変更。

デバイスマネージャーを見ると、パーティションのスタイルは、GUIDパーティションテーブル(GPT)となっており、変換に成功しました。

これで、再度本体を分解して2台目のSSDを組み込み、SSD2台を認識したまま、起動させることに成功しました。なお、光学ドライブ前提の増設コネクタなので、増設側はSATA300にしか対応していない可能性もあるかと思ったのですが、こちら側もSATA600に対応していました。


Xperia8

2022-06-19 | パソコン・周辺機器・携帯電話

スマホはXperia X Performance(SOV33)を中古で購入し1年半程度使いましたが、バッテリーの寿命が来たこともあって、2020年11月にXperiaXZ(SOV34)を再び中古で購入して使用していました。その後1度バッテリーを載せ替えましたが、色々使い方が悪く、使用に耐えない状態になってしまいましました。

auは4Gから5GになるとSIMカードが変わるので、4Gの最終モデルのXperia8(SOV42)を探して、SIMカードを自分で入れ替えました。中古スマホを買ってきて、SIMカードを自分で入れ替えているので、auの契約情報サイトを見ると、7年も同一機種を使っている事になっていました。

 

それでXperia8ですが、あまりスマホでゲームをやらない、高性能なカメラは一眼レフを持っているので、メモ程度のカメラ性能で問題ないとなると、ミッドレンジモデルでもそれほど気になりません。むしろ、CPUの消費電力が低いので、SNSなどで使うだけなら電池の持ちが良いというメリットもあります。

それでも縦の長さは大きくて、持ち歩ける限界の大きさの158mmで、まあなんとかなるかという状態です。


Sound Blaster16

2022-02-28 | パソコン・周辺機器・携帯電話

懐かしの拡張ボードにSound Blaster16というものがあります。
これ、初期からパソコンの自作をしていた人、おおむね1998年以前の人しか知らないアイテムだと思います。当時のNECとアップル以外のパソコン(いわゆるDOS/V)は、クリエイティブテクノロジーのSound Blaster16か、その互換サウンドカードを搭載するのが標準でした。

当時は、まだWindows3.1やWindows95が全盛で、パソコン内部もOSも16ビットと32ビットが入り混じっていました。Windows上のソフトなら、どこのサウンドカードでも、音が鳴ったのですが、まだMS-DOSソフトが残っていたため、16ビットバスのISAバスのSound Blasterかその互換製品で、リリースを指定席(IRQ 5・DMA 1,5・I/O 220)に入れておかないと、音が鳴らないという問題があり、初心者にはかなりハードルが高い設定変更でした。

当時はUSBがまだ無かったので、ジョイスティックやMIDIなどもSound Blaster経由で接続するのが一般的でした。
基板上を見ると色々コネクタがあることがわかりますが、当時のパソコンの光学ドライブは、音楽CDを再生する場合、データ転送系統とは別系統でサウンドカードへ音を転送する必要がありました。そのためサウンドカード上には、必ず光学ドライブからアナログ音声の入力コネクタがありました。

このSound Blaster16シリーズはかなりのバリエーションがあり、IDEコネクタがある製品もあって、パソコンは一時期サウンドカード経由で、光学ドライブを接続していました。マザーボード上のIDEポートが光学ドライブ対応になったので、この機能は急速に廃れたのですが、手持ちのSound Blaster16は過渡期の製品のため、基板上のパターンだけ残っています。
もともと、1996年製の富士通製のFMVの下位モデルが搭載していたカードで、前年モデルと翌年のモデルはマザーボード上にオンボードのチップだったのですが、この年のモデルだけ、独立したサウンドカードをスロットに挿していました。

それで、肝心の音質ですが、お世辞にも良いものでありませんでした。シンセサイザー音源が比較的安価なFM音源のみで、一昔前のゲーム機並の音楽再生しか出来ませんでした。ただし、上位のSound Blaster32とSound Blaster64はPCM音源を搭載していて、比較的まともな音が出ました。上位のSound Blaster32とSound Blaster64は、名前だけ見ると、Sound Blaster16の32ビット版64ビット版のように感じますが、16ビットのISAバス接続で、シンセサイザー音源以外の基本的なところで互換性がありました。

1990年代後半のパソコンは事実上、このSound Blasterシリーズを接続するためだだけに、マザーボード上に16ビットが残っていましたが、2000年代に入るとサウンドカードも32ビット化していきました。