名鉄バスの犬山地区が11月30日限りで撤退し、岐阜バスコミュニティ(各務原)に移管されます。
名鉄バスは今年に入って路線を受託運行していた子会社に正式に路線免許を含め譲渡する方針を進めており、4月には東濃鉄道が受託運行していた西可児駅の系統を東濃鉄道に譲渡されています。10月には国府宮地区(祖父江線、矢合線)と一宮地区の一部路線(尾張一宮駅-九日市場)を名鉄西部観光バスに移管します。
またこれ以外にも、12月16日には西尾地区を名鉄東部交通(注名鉄東部観光バスではない)に移管します。
犬山地区の路線は、小牧営業所犬山管理所の担当でしたが、合理化のため5・6年前から岐阜バスコミュニティに運行委託していました。当初、犬山駅東口-明治村・長者町団地の系統と、新鵜沼駅-鵜沼緑園団地の系統が岐阜バスコミュニティへ移管され、リトルワールドの系統は東濃鉄道への委託でした。
犬山地区はその後、犬山駅東口-明治村・長者町団地の系統が入鹿湖乗船場経由や前原台への系統の廃止と、新鵜沼駅-鵜沼緑園団地の系統が犬山駅東口への1日1本の乗り入れを廃止するなど変化がありました。岐阜バスコミュニティへの移管によって、日の出団地に入る路線が無くなります。この系統も1日1本でした。
またリトルワールドの系統は2・3年前に東鉄委託から、岐阜バスコミュニティ委託に変わり、今回の移管で岐阜バスコミュニティの路線となります。
名鉄バス時代にこの路線を担当していた犬山管理所は現在はバスの待機場としてのみ残り、管理所の建物は現存している物の殆ど使われていません。選挙事務所として貸し出されたこともありました。
かっては明治村リトルワールド塗装のバスが活躍しており、小牧営業所内で共通運用だったため、移管前は頻繁に名鉄バスセンターや春日井駅前などにも姿を現していました。それらのバスは、岐阜バスコミュニティ移管後に岐阜ナンバーに付け替えられ、岐阜バスの各務原営業所で運行管理を行っていました。ただし明治村リトルワールド塗装のバスが全車岐阜バスコミュニティ・東鉄に委託されたわけではなく、一部のバスは愛知県内の営業所を流転した様です。春日井営業所でも一時期見ることが出来ましたが、岐阜バスコミュニティ・東鉄からの出戻りもあったようです。
一応、岐阜県なので排ガス規制の対象外でしたが、他の営業所と同様に経年車が廃車され、代替として比較的新しい車両が小牧や他の愛知県内の営業所から転属してきていました。
この移管で、トランパスなどの共通カード類は使用できなくなりますが、名鉄バスカードはしばらくの間、使えるそうです。
なおこの移管によって、岐阜ナンバーの名鉄バスが完全に消滅することになりました。
http://www.meitetsu-bus.co.jp/info/detail/1175893_890.html