秋田臨海鉄道のDE10 1251号機(元JR北海道DE15 2526号機)が、同鉄道の営業終了で、西濃鉄道に譲渡されました。
秋田からは海路と陸送で、新日本海フェリーで敦賀港まで来て、そこからは北陸自動車道名神高速道路経由で美濃赤坂駅まで陸送されています。6月21日朝には敦賀に到着していましたが、美濃赤坂駅付近が狭隘で、交通量が少ない深夜帯しか大型トレーラーが入れないため、同日の夜に敦賀を出て22日未明に美濃赤坂駅に到着しました。
なお台車を積んだトラックは、一足早く21日には美濃赤坂駅に到着していました。
陸送時、所属札には、「秋」と「西濃」の両方が入っていました。
西濃鉄道では従来貨物用の機関車は、DE10 501号機とDD402号機DD403号機の3両体制でしたが、2両が故障しDD403号機の1両体制になっていました。そのため予備機を求めて、営業終了した秋田臨海鉄道の車両の譲渡を受けたものと思われます。
現在1両のみの稼働機であるDD403号機。1972年製で、520PSのエンジンを1機搭載しています。
撮影 2008年10月4日
故障中の1969年製のDD402号機。基本的にはDD403号機と同性能です。
撮影 2009年1月24日
元国鉄のDE10 501号機。国鉄清算事業団から購入した車両で、国鉄時代はDE10 148号機。現在故障中ですが、それまでは稼働状態にある最後のDE10基本番台と言われていました。西濃鉄道にはこれ以外に現在は解体された部品取り車や樽見鉄道に譲渡されたDE10 502号機(元DE10 545号機)が存在しました。
特記のないものを除き2021年6月22日撮影