nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

ふそうAA

2008-01-28 | バス(車両)

日産ディーゼルと三菱ふそうのバス事業統合に伴い、大型ノンステップバスはすべて日産ディーセルシャーシで車体は西日本車体(西工)製となりました。
こうなってくると、この手の車両を真っ先に導入するであろう事業者の一つが京都市交通局。今年の新車はほぼ全車、西工製のエアロスターSとなりました(これ以外に日野・ポンチョを導入)。

配属は今のところ確認されているだけで、九条、梅津、錦林となっています。従来、三菱車主体だった九条はともかく、日野車といすゞ車がメインの梅津や、日野車がメインの錦林にも配置されています。(近年この法則は崩れつつありますが)

どうでもいい話ですが、一昔前はこのように車両が配属されていました。
九条 いすゞ 三菱
梅津 いすゞ 日野
烏丸 日産ディーゼル
錦林 日野
西賀茂 日野
洛西 三菱
横大路 三菱
(五条 いすゞ)


閑話休題、このバスのリアのフラッシャーに注目。OEM元の日デの同型車と異なり、シビリアンテールではありません。

名鉄の灯火規制適合のMFBM製エアロスターですが、リアフラッシャーは同じタイプのようです。この部品だけ、三菱ふそうと統一したのか、京都市の独自仕様なのか気になるところではあります。
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エアロエースを初めて撮影

2008-01-24 | バス(車両)

エアロエースを初めて間近に見ました。観光バスでは見かけたことがあるのですが、高速バスではそれほど出ていないようなので。
エアロエースに四国高速バスの塗装は可もなく不可もなくといったところです。

ところで四高というと以前は「SKB TRIPLE LINER」というロゴだったのですが、このように最近は「Sanuki Express」になっているようです。
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JR東日本の労働組合問題・後編

2008-01-23 | 書評
前回からの続き。
さてJR総連の中核組合でありJR東日本の最大組合の東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)、いろいろ問題のある労働組合なんです。この本の元の記事が週刊現代に連載されたとき、その中吊り広告に「テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実」という衝撃的なタイトルが目に付いた記憶があります。

旧動労、現JR総連とJR東労組の背後には何が居るかというと、「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」といい通称革マル派と呼ばれています。革マル派は70年代に闘争を繰り返していました。この動労とJR東労組の中心人物が松崎明という人間です。この人物については、後ほど紹介します。

さてこの本のタイトル、マングローブとはなんぞやとなるわけですが、1996年に警視庁が摘発した革マル派のアジトから判明したJR東日本に浸透する秘密組織があることがわかり、その名前が「トラジャ」と「マングローブ」でした。マングローブとは熱帯の海岸の湿地帯に分布する森林のことで、そのマングローブの根のように革マル派の活動家をJRの隅々まで浸透させるという意図があったようです。

革マル派は1970年代から中核派と内ゲバという殺人を繰り返し、近年は盗聴や不法侵入、拉致監禁、脅迫などを行ったテロリストと呼ぶにふさわしい組織で、その思想は帝国主義の打倒と反スターリン主義を掲げ、日本における共産主義革命を目指している。主義主張も時代錯誤という感がないわけではないが、それはこの際触れない。しかしその行動に問題があるわけで。

動労とその流れをくむJR東労組の背後に革マル派が居るわけは、松崎明という人物を抜きにしては語れません。かっては共産党に所属していましたが、松崎が動労の地域幹部時代に、共産党から革命的共産主義者同盟(中核派)が分裂したときにこれに従って、さらに中核派から革マル派が分裂したときにこれに従い、革マル派の最高幹部の一人といわれています。一方動労でも、1980年代にトップに立ち、国鉄の分割民営化に協力の立場を表明しています。JR化後はJR東労組とJR総連の幹部に就任しています。
国鉄分割民営化時に国労と対立していた動労を取り込む必要から、当時から危険人物とされていた松崎と協調路線をとり、それが今につながる異常な労使協調路線につながったとされれています。JR東日本の労使癒着はかっての日産自動車や、日本航空並みの状態であるとされています。

JR東労組は組織の秩序を乱す行動に対して、異常行動を取ることが言われています。これが問題になった浦和事件で、他の組合の人間と休日に行動をともにしたことが問題となり、その社員は退職に追い込まれました。その事が明るみ出て、JR東労組の関係者が逮捕され、有罪判決が一審にて出ています。
これ以外にも、JR東労組には不可解な点が数多くあります。こういった状態ですので中央と各地域の地方本部の関係がかなりギクシャクしているのが現状のようです。

また駅の発車ベルボタンが接着剤で塗り固められる、踏切の障害物検知器の向きが変えられるなど、鉄道システムに詳しくないと出来ない列車妨害など不可解な事が数多く発生しています。これらは未解決ですが、この本では様々な事が言われています。さらに松崎の組合費流用疑惑が言われています。
これらの疑惑をこの本で取り上げており、その追及はさらに進んでいくと思われます。

このJR東日本の革マル派問題が未解決な事が、未完の国鉄改革と言われる所以となっています。
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JR東日本の労働組合問題・前編

2008-01-22 | 書評

今回は「マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実」という本です。サブタイトルが衝撃的ですが、その前に国鉄JRの労働組合について語っておかなければなりません。

JR東日本とJR東海・西日本の不仲というのは鉄道ファンの間ではもやは公然の秘密となっています。
少し前テレビでエキュート品川が特集されていましたが、その中で開業に向けたドキュメンタリーでこういうやりとりがありました。
ケーキ店を出店するテナントのパティシエがロールケーキの箱に、500系か700系が良いと言ったところ、JR東日本の担当者は「無理です。東海道新幹線は100%無理です」
それに対して「JR東海と仲悪いの?」とパティシエ。JR東日本の担当者、「・・・・」。つくづく、はっきり「はいそうです」と答えれば良いのにと思った次第で。

このJR東とJR海・西の対立は根深く、実に国鉄時代にさかのぼります。国鉄の労働組合が国鉄労働組合(国労)、鉄道労働組合(鉄労)、国鉄動力車労働組合(動労)の三組合あったのはよく知られたところですが、この三組合70年代のスト権ストや順法ストなどでたびたび対立してきました。
国鉄分割民営化の時、国労は最後まで反対しましたが、鉄労と動労は分割民営化に賛成して、多数の組合員がJRに採用され、多数派となりました。それに対して国労は、採用率が低く一気に第三組合までに組合員が減少しました。分割民営化は国労の解体をねらった、政治の陰謀とも言われています。

ちなみに国労は元々ある国鉄の労働組合で、社会党系の総評に所属し、ストライキなどどちらかというと労使対立路線の組合でした。その国労から分裂したのが動労と鉄労で、この2つの組合、全く性格が逆となっています。
鉄労は労使協調路線を取る穏健派の組合で、民社党系の同盟に加入していました。どちらかというと政治主義ではなく経済主義となっています。
動労も国労から分裂した組合で、こちらは運転士などの組合となっています。この動労、一応総評に加盟していましたが、社会党とのつながりはあまり無く、どちらかというと極左とつながりがあると言われていました。1970年代に起こった順法闘争など、過激な労働争議を起こしていました。

動労を語る上で欠かせないのが順法闘争で、これがなんぞやとならないと話が始まりません。動労は運転士主体の組合ですが、組合員は少数派で、ストライキを単独で行うことは難しいのです。しかし運転士主体の組合となると、列車の運行を自由にコントロールできるわけで、カーブや通過駅では必定以上に速度を落とし、踏切では一旦停止、道路との立体交差では徐行、線路上に鳥が入り込んだら停止など、ダイヤを乱す行動をするわけです。こうなると、鉄労や国労の運転士がいくら定時運転に心がけてもダイヤは大幅に乱れるわけで、経営陣に労働条件の向上のメッセージを送る事になります。
国鉄職員は見なし公務員扱いなので、労働争議が禁止されており、実際行われていたストライキは違法ストとなるわけですが、この順法闘争は合法となるわけです。
そんな状態ですので、ダイヤは極度に乱れ、ついには乗客が今風に言うとキレ、上尾事件や首都圏国電暴動が発生しました。

動労はその後、成田闘争の対応を巡って千葉地区が分裂し、千葉動労となっています。この千葉動労は分割民営化に最後まで反対し、現在でも時折ストライキを行っています。(いわゆる花見スト)

この2つの組合はJRの分割民営化の時、全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)という1つの組合になったのですが、水と油を混ぜるようなもの。うまくいかないのも当然で、1992年には分裂します。このときJR総連は旧動労系の運営だったため、スト権の委譲を各会社の組合からJR総連に委譲するように求めて、それがきっかけで、不満があった旧鉄労系が主体だったJR東海、西日本、四国、九州の各組合は相次いで、JR総連から離脱し、日本鉄道労働組合連合会(JR連合)を結成しました。
そのため、箱根の山を境にJR東日本とJR北海道、JR貨物が旧動労系のJR総連となり、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州が旧鉄労系のJR連合となったわけです。この時期、東海道新幹線に対する不可解な列車妨害が発生しており、この対立が影響していたのではと言われています。

JR東海や西日本にもJR総連系の組合が存在しますが、少数派となっています。JR東海のJR総連系の組合の場合、本部が東京にあるなど、JR東日本の影響を受けているのではないかと思われます。

ちなみにここからは余談ですが、JR東海からの直通特急が存在するJR東日本の長野支社、JR西日本からの直通特急が存在する新潟支社はどちらかというと現状でも鉄労系の組合が有り、一定の勢力を保っているそうで、これらの地区では比較的スムーズに会社間の直通列車が設定されている背景にもなっているようです。


さてJR総連の中核組合でありJR東日本の最大組合の東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)の問題を扱ったこの本、マングローブです。旧動労、現JR総連とJR東労組の実情と背後については後編へ。
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草津温泉って

2008-01-21 | 旅行
草津温泉と聞くと、琵琶湖の湖畔に温泉でも湧いたかと。もっとも琵琶湖の対岸の湖西線沿線には雄琴温泉やびわこ温泉(ホテル紅葉)などがあるわけで、温泉とは無縁ではないのですが。

まあ関西や中京圏の人間にとって見ると、草津というと東海道52番目の宿場、草津宿の滋賀県草津市が真っ先に思い浮かびます。
そんな草津駅前に銭湯がありまして、その名も草津温泉。


実際に群馬県の草津温泉から取り寄せた湯の花を使っているそうです。
草津駅の観光案内所では、実際に草津温泉はどこにあるのという問い合わせがあるそうで、ここを紹介しているそうです。


場所はこのあたりです。隣は天井川として有名な旧草津川の廃川があります。
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