nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

宗教がわかれば世界が見える

2012-02-29 | 書評
またもや池上先生の本ですが、今回は宗教について取り上げた本です。

本の内容ですが、1章から8章まであり、1章を除いて各宗教の専門家と対談をしています。

宗教学者の島田裕巳氏、浄土真宗本願寺派住職の釈徹宗氏、臨済宗住職の高橋卓志氏、宮城学院女子大学名誉教授の山形孝夫氏、國學院大学前学長の安蘇谷正彦氏、東京外国語大学教授の飯塚正人氏、養老孟司氏の7人との対談が収録されています。

島田氏とは葬式は居るのか要らないのか、近年の日本の信仰形態、パワースポット的なものの流行について対談しています。面白かったのが創価学会について触れた所で、近年はなかなか外に向かって伸びていかない、親から引き継がれる完全に家の宗教になっている、支部で行われる新入会員の紹介がほとんど子供で、キリスト教の幼児洗礼状態に成っているという話でした。

釈徹宗氏とは仏教の世界観、高橋卓志氏とは仏教の現状などを対談しています。山形孝夫氏とはキリスト教について、安蘇谷正彦氏とは神道、飯塚正人氏とはイスラム教、養老孟司氏とは生死観について対談しています。

いろいろ面白い話が有ったのですが、かいつまんで紹介しておくと、神道の経典、仏教で言うところのお経、キリスト教の聖書、イスラム教のコーランに相当するものは、古事記や日本書紀、万葉集や風土記などの奈良時代以前の歴史書がそれに相当するそうです。
そもそもこのあたりの書物は、江戸時代に国学が盛んになった頃、本居宣長が研究して、その解釈を明らかにした古事記のように、一部の知識階級を除いてほとんど読まれてない書物だったそうです。

ところで著書の中で池上先生が強調して書いているのが、日本人には独自の宗教観があり、決して宗教に対して無頓着無関心ではないということです。超自然的なものに対する畏れを持っていると述べています。
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鉄道ファン的地理感覚

2012-02-26 | 鉄道
長く鉄道ファンをしていると、自然と地理について詳しくなります。
大抵の人は47都道府県の位置も正確に把握していますし、栃木茨城群馬や島根鳥取の位置も正確にわかると思います。

さて、鉄道ファン的な地理感覚として、行政区画の地名よりも鉄道駅名の方が馴染み深いというのがあります。福岡・博多や大阪・梅田の駅名の違いは有名ですけど、これ以外にも鉄道ファン的な地理感覚に陥りやすいところがあります(かなり主観が入っていますが)。

東海道本線と横須賀線が分岐する大船駅ですが、この駅が鎌倉市内(一部横浜市)にあることを知っているのは地元の人間か、地理に詳しい人ぐらいではないかと思います。自分もごく最近まで、大船駅及びその周辺の行政区画は知りませんでした。大船駅は駅前に独自の市街地を持っており、古都鎌倉とは異なる雰囲気の街で、関東以外の人は大船市があると思っている人も多いのではと思います。
それで大船地区は、複雑に鎌倉市と横浜市の境界が入り組んでいて、鎌倉の名称のついた学校や施設が横浜市の境界の直ぐ側に有ります。代表的な例が江ノ電バスの鎌倉営業所で、ほとんど横浜市内といっていいところにあります(このあたり)。実際に担当している路線も、大船駅に乗り入れる路線以外はほとんど横浜市内の路線で、以前は大船営業所を名乗っていました。


2つめの例ですが、多摩川は一部の鉄道ファンには六郷川の方が、馴染み深いかもしれません。東海道本線と京浜急行の橋の名前は六郷川橋梁で、京急には六郷土手という駅名があります。自分は長らく京急ファンで、関東圏へ行く際は京急や東海道本線に乗車するケースもかなり多く、六郷川という名称に当たり前のように接していました。
それで六郷川は多摩川下流(世田谷あたりから)の別名だと思っていました。実際には、六郷橋から河口までのみを六郷川と呼ばれるようです。
なお現在河川法では多摩川に河川名は統一されていますが、玉川、多磨川とも明治以前は書かれれることもあったようです。現在でも玉川は世田谷区の二子玉川に名前を残していますし、多磨は府中市内の地名に残っています。


3つめの例ですが、直江津というと北陸本線と信越本線が交わる重要な駅ですが、この駅がある上越市は鉄道ファン的に知名度が低い名称です。
1971年に直江津市と高田市が合併して、上越市が成立していますが、駅名は直江津、高田のままで今日まで来ています。
特に直江津は主要駅であるため駅名変更を行うと、かっての常磐線の平からいわきへの駅名変更と同じぐらいの経費が掛かるのではと思います。

さて上越というと、上越線と上越新幹線を連想する人が多く、このことが現在駅名で論争を生んでいます。
上越には2つの意味があり、越後、現在の新潟県を3分割した場合、京都に近い方から上越、中越、下越と呼ぶ慣例から来ているものと、上州と越後を結ぶ路線からの上越があります。上越線と上越新幹線は後者から名付けられたもので、上越市は前者から命名されています。
新幹線が金沢まで伸びるにあたり、上越市内にも新幹線の駅が出来ることになっていますが、この駅名に上越を入れるか入れないかで現在かなりの論争になっています。
上越新幹線に乗っても上越市には行けないことになるので、上越を駅名に入れるべきではないという意見と、市名である上越を駅名に入れるべきだという意見が対立していて、上越市だけは駅名がすんなり決まりそうにない状況になっています。
上越線が全線開業した昭和初期には上越市は影も形ありませんでしたし、上越市が出来た1971年は上越新幹線が着工された年で、実際の開業はこの10年後です。
駅名ついて妙案は無いのですが、一体どんな駅名になるのでしょうか。
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メッコールを見つけた

2012-02-22 | 清涼飲料水

名古屋市内の某所でメッコールが売っていて、早速2本ゲットしました。マックスコーヒー、ドクターペッパー、ルートビアと並んでマニアックな飲料として有名ですが、なかなかお目にかかることはありません。

麦コーラと言われていて、麦茶に砂糖と炭酸を入れた味で、少しコーヒーの味もします。一部ではあまり飲めない味との評価もありますが、甘いだけでそれほど無茶苦茶な味ではありません。噂では、近年味がマイルドになったそうで、昔は相当な味だったとか。

このメッコールは韓国の一和という会社の製造で、その一和はかの統一教会と関係のある会社として知られています。
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完成間近の東京駅

2012-02-19 | 



6月に完成予定の東京駅復元工事、以前に取り上げたことがありますが(参考2011年7月11日)かなり出来てきました。外観はほぼ完成しているようです。



写真でしか見たことがない戦前の東京駅は、このような首都にふさわしい外観だったと実感させられます。

撮影 2012年1月21日

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宮崎市の水

2012-02-09 | ミネラルウォーター
この「自然のめぐみ TAPWATER みやざき」、最近多い自治体の上下水道局が出している水のうちの一つです。
出しているのは県ではなく市なので、例の知事の影響を受けた品ではありません。

これはたまたま入手しましたが、かなりの珍品かもしれません。

100mlあたりの成分はナトリウム15mg、カルシウム15mg、マグネシウム4.5mg、カリウム4.8mgで、硬度57mg/lとなっています。
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