nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

名鉄バス再編

2008-02-29 | 名鉄バス
名鉄は今年7月1日にバス事業を再編する。(ニュースリリース

観光バス事業は名古屋観光日急と名鉄西部観光バス、名鉄東部観光バスを統合し、名鉄観光バスを新設する。また愛知県内の路線バスは名鉄バスに集約する。貸切り車は300両を超える国内最大級の観光バス会社が発足する。
また、名鉄西部観光と名鉄東部観光が行っていた路線バスは名鉄バスに戻される。
名観日急が行っていた名神ハイウェイバス(名古屋~京都・大阪・神戸)と、名鉄バスから移管されたグラバー号(名古屋~長崎)、不知火号(名古屋~熊本)の扱いは今のところ不明だが、名鉄観光バス側が運行を継続する可能性が高そうである。

路線バスの方では名鉄バス東部(岡崎)と名鉄バス中部(長久手)が設立され、路線の委託や市町村からのコミュニティバスの運行を引き受ける。

名観日急は元々、名古屋観光自動車として100%出資の観光バス会社として1951年に設立された。その後、名鉄が出資し経営悪化していた名神ハイウェイバスの運行会社の日本急行バスを1979年に傘下におさめ、2002年には同社とグループの旅行代理店のドラゴンズツアーを吸収し現在の体制となった。なお日本急行バスへは、グラバー号と不知火号が1999年に名鉄本体から移管されている。
同社は豪華な観光バスを導入することで知られており、名古屋スタイルと言われる円形アンテナに大型リヤスポイラーなどを装備した特徴的な観光バスが存在した。

日本急行バスはかっては日本中に路線を張り巡らせることを目標とし、全国のバス事業者からの出資で設立された。その中で主な出資社は名鉄、阪急、京阪、近江鉄道であった。その後の、運輸省と建設省の高速バス運航権争いなどの影響で、結局日本急行バスは名神ハイウェイバスと名鉄から移管の夜行高速バスの運行のみであった。

名鉄西部観光は元々、一宮観光自動車、瀬戸観光自動車、岐阜観光自動車の3社が合併して誕生した会社で、岐阜観光に岐阜バスの資本が入っていた関係で、名鉄100%出資ではなくわずかに岐阜バスの資本が入っている。
最近では、稲沢市内の路線と、一宮市内の路線の1系統を名鉄から移管されており、それ以外でも瀬戸地区の路線を名鉄バスから委託されている。

名鉄東部観光は岡崎観光自動車と豊田観光が合併して誕生した会社で、その後、蒲郡地区の名鉄路線を分社化した三河交通を吸収している。
蒲郡地区の分社に際して設立されたサンライズバスと、三河観光バスが1999年に合併して、三河交通が誕生している。元々三河観光バスは名鉄と名古屋観光自動車が折半で出資してたため、合併後の三河交通にも相応の名観日急の資本が入っていたが、現在の名鉄東部観光は名鉄100%出資である。その関係で、貸切り車の仕様は名古屋観光に準じていた。
また、名鉄東部観光豊田営業所は市内にトヨタ自動車の本社があるため、豊田グループの日野車を導入しており、名鉄グループ内ではかなり異彩を放っていた(近年は貸切り車を中心に名鉄グループ各社とも日野車が増殖中)。
観光路線ともバスのカラーは最近は岡崎観光の花火カラーが採用されている。
同社も岡崎豊田知立地区で名鉄バスからの路線の委託運行を行っている。また、三河海線の廃止区間(碧南~吉良吉田)の代替バスの運行も同社が自治体から委託を受けて運行している。
純然たる自社運行路線として、4月1日で廃止される西尾空港線(中部国際空港~住吉町駅~碧南駅~西尾駅~蒲郡駅、共同運行知多バス)がある。この路線は観光バスタイプの車両を用いた空港バスとしては珍しく、中間停留所間の相互利用が出来る路線である。

なお、名鉄バスには若干の貸切り車(50~60両程度)が在籍するが、それらの扱いについては今のところ正式な発表はない。
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アサヒ黒茶

2008-02-28 | 清涼飲料水

今回はアサヒの黒茶です。
黒茶とはなんぞやとなるわけですが、プーアル茶と言った方がわかりやすいかもしれません。(黒茶のすべてがプーアル茶ではない)
製法は長時間の加熱によって酸化発酵を止めた緑茶をコウジ菌により数ヶ月以上発酵させる後発酵製法のお茶で、黒茶はその総称です。

プーアル茶がベースなので、その独特の味がメインなんですが、ジャスミン茶をブレンドして飲みやすくしているようです。

http://www.asahiinryo.co.jp/newsrelease/topics/pick_0704.html
http://www.asahiinryo.co.jp/
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基幹2の新車

2008-02-24 | バス(車両)


いろいろあって新車が入っていなかった、名古屋市の基幹2ですが、ついに新車が導入されました。

基幹2系統は、名鉄との共同運行で、名鉄と合わせて名古屋市の系統の中で唯一、中乗り前降り運賃後払いとなっています。またバスレーン区間での乗降の関係からドア位置をそろえるため、一般車が3ドアに対して(1988年頃~1997年頃)、この基幹2系統専用車は名鉄に合わせた前中ワイドドアとなっていました。

名鉄は2004年から基幹バスへの新車の導入が再開され、すでに初期ニューエアロスターも多くが基幹バスから外れ、長久手から津島や春日井に転出しています。
一方名古屋市は諸般の事情から代替が遅れ2000年以降、基幹2には新車が導入されてきませんでした。

そんな中ついに2008年1月から新車が入り始めました。名古屋市の基幹2としては初めてのバリアフリー対応車です。名古屋市はすべてノンステという方針なので、基幹2としては初のノンステップバスとなりました。
名古屋市で急増殖中のエルガ(ブルーリボンII)で、基幹バスを担当する大森、猪高、浄心などに配属されているようです。


ノンステでは、ワイドドア対応は難しく、国土交通省標準仕様の引き戸となりました。ちなみに西鉄と熊本電鉄にはワイドドアのノンステが実在します。

名鉄バスの場合、整理券発券およびカードリーダーの関係から、乗車時間がかかるため、扉の両側にカードリーダーと整理券発券機を取り付けられるワイドドアは2人同時の乗車が可能なため、劇的に乗降時間の短縮が見込めます。しかし名古屋市の場合、均一のため、乗車時に整理券を取る必要も、カードリーダーにカードを通す必要もありません。そのため引き戸でも十分対応可能と判断されたようです。
またほとんど死語であった基幹バスの愛称の「ミッキー」も今回から省略され、従来の車両も塗りつぶされています。

かって基幹バスは名古屋市、名鉄とも一般車とかなり異なる仕様で、一般路線用に格下げされても異彩を放ってましたが、名鉄共々標準化の流れには逆らえず、塗装以外とバスロケ対応アンテナ以外は一般車とほぼ同じ仕様となってます。


ところで少し前に名鉄バスの初代エアロスターが全廃目前と書きましたが、名古屋市の方もこの新車導入でいよいよ初代エアロスターの全車引退が迫ってきました。
参考 2008/1/16 「残りわずかの名鉄バスのエアロスターM」

 

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九州号?

2008-02-23 | 鉄道

長崎の路面電車に九州号なる車両が走っています。見たときは、長崎電気軌道はなんて大きな規模の愛称を電車につけるんだろうと。(笑)

わかる方にはわかりますが、答えは下の写真です。


これ福岡天神と長崎間の九州急行バスの高速バス路線、九州号の広告電車なんです。

福岡長崎間の高速バスで九州号とは、路線から考えると少し名称が大きそうですが、一般道時代からかなり長い歴史がある古い路線だったりします。まあそのころは、こういう長距離路線が少なかった事もあって、九州号の名称も競争率が低く容易に使えたんでしょう。
九州号は長崎側の発券が県営バスが担当なので、もしかしたら九州急行バスではなく県営バスが出した広告かもしれません。問い合わせ先も県営バスの電話番号が書かれています。

長崎電気軌道はバス事業を行っていないので、こういう他社の高速バスの広告も引き受けるようです。


電車の塗装も、九州急行バスの塗装とそろえてあります。

こうなってくると、ロマン長崎号(阪急バスカラーか?)、オランダ号(近鉄バス夜行高速カラー?)の広告も見てみたい気がします。

 

撮影 2006年6月9日

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HD DVDはなぜ負けたのか

2008-02-21 | パソコン・周辺機器・携帯電話

東芝がHD DVDからの撤退を正式に発表しました。
いろいろ言われていますが、ワーナーのBlu-rayへの転向が最終的な引き金になったようです。まあそれ以前から、かなり劣勢で東芝社内でも撤退が検討されていたんでしょう。ソニーのベータマックスの時のように、劣勢になりながらも、意地で製品を発売し続けることをさけて、名誉ある撤退を選んだのかもしれません。ベータマックスに対してVHSが決定的に有利になったのが1984年で、ソニーがVHSを発売したのは1988年と実に4年もベータマックスを引っ張ったわけです。(ベータマックスの場合、11もの録画再生規格があり、再生互換性に難がありユーザーの混乱を招いてソニーの自滅に近い面がある。ちなみにメモリースティックでも規格が乱立ぎみである)

以前このブログでもさんざん取り上げまして、この問題に関しては7回も書いていました。
2005/4/22 「和解」
2005/5/16 「本当に合意出来るの」
2005/6/10 「これは無理か・・・」
2005/8/25 「次世代光ディスク交渉決裂」
2005/10/1 「マイクロソフトはHD DVD」
2005/10/14 「Blu-rayとHD DVDの両対応の可能性」
2006/1/6 「HD DVD搭載でキャッシュバック?」
どうも過去自分が書いたものを読むと、当初から心情的にはHD DVDが不利とわかりながらHD DVDに有利な材料を探して取り上げているようです。
DVDレコーダについては東芝が一番熱狂的なファンが多く、編集機能やパソコンとの連携機能が豊富に用意されています。実を言うと自分も東芝のRD-W300を使っていますが、使いこなせないほど機能がたくさんあります。


まあ大容量のメディアが勝つというのは歴史の必然であったりします。ただし後方互換性の無い規格をのぞきます。後方互換性は無いと致命的で、21世紀にもなってフロッピーディスクがドライブ、ディスクとも生産使い続けていることが示しています。
この点当初HD DVDに対してBlu-rayは、後方互換性に難があり、その点が不利でしたが、それも次第に克服されました。

さて、よく言われるHD DVDの有利点であるROMメディアの製造が比較的容易で、しかも既存のDVD製造設備を流用できるというものがあります。これは、Blu-rayには無いメリットでしたが、Blu-rayも比較的安価にROMメディアの製造が可能になり、一部既存のDVD製造設備が使える所まで技術的に開発が進みました。
このROMメディアの既存のDVD製造設備を流用できるという点は、コンテンツ供給側が多額の投資を必要としないため、ROMメディアの製造設備に多額の投資を行い、ソフト側が引くに引けない状況にならなかったという面もあるのではないかと考えられます。つまりHD DVDの方がソフト側は撤退しやすかったのではないかと。

ちなみに自分は、どこか1社がBlu-rayとHD DVDの両対応を発売して、他社も追随し、なし崩し的にDVDの記録メディアの+と-の様に両対応が広まると予想していました。

ところでHD DVDレコーダーが急に売れ始めたとか。熱心な東芝ファンが駆け込み的に購入しているのと、現行のDVDも使えるため、かなりDVDレコーダーとしてみてもこのところの値下げで、安価な高性能レコーダーとなっており、この点も評価されたようです。

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