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nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

湖国バスの8Eワンステ

2022-12-16 | バス(車両)

湖国バスには、こんなバスがいました。2002年式のKK-RM252GANで富士8Eの最末期の車両と思われます。

富士重工では中型車は最後までノンステップに対応できなかったため、2000年頃から近江鉄道湖国バスの中型車は、ノンステップバスに対応できた西日本車体工業製の日産ディーゼル車が多数導入されていました。そんな中、2001年に彦根営業所に1両、2002年には写真のバスが長浜営業所に1両、富士重工製のワンステップバスが導入されています。富士8Eのワンステップバスはこの2両だけですが、一説では補助金の関係で、この車両になったと言われています。長浜の車両は導入当初は米原駅から多和田までの多和田線に専用使用されていました。

ところで、これ以前の近江鉄道湖国バスの自社発注車は、ブルーガラスにT字窓というかなり個性的な仕様ですが、このバスは無着色のガラスに逆T字窓という、ごく普通のありふれたスタイルになっています。

 

撮影 米原駅西口 2007年9月16日


JR東海バスのアストロメガ

2022-02-19 | バス(車両)
ここ数年、バンホール・アストロメガが急速にJRバスを中心に高速バスに導入されています。エアロキングが2010年に生産終了して、2階建てバスは国産では対応できないので、輸入に頼ることになります。

JR東海バスでもバンホール・アストロメガを導入して東名ハイウエイバスの直行便や、ドリームなごや号で使われています。従来の2005~2010年に導入されたエアロキングの走行距離が軒並み200万キロを超えているので、置き換えが進んでいるようです。エンジンやシャーシは、日本でもトラックやトレーラーヘッドで導入が多いスカニア製なので、補修部品なども問題ないようです。



輸入に頼っていた連接バスですが、運転手確保の問題や交通規制の緩和から、需要が増えたので、国産の連節バスが日野いすゞから発売されましたが、2階建てバスは夜行高速バス以外ではあまり需要がないので、これといった動きはないようです。
2階建てバスは1階部分がノンステップバスとほぼ同じ床の高さになるため、車椅子対応が容易なので、岩手県北バスの106急行バスや京成バスの成田空港路線、京王・富士急行の富士五湖系統の高速バスなどに導入例がありますが、中距離までの高速バスではあまり導入されていません。
高速バスやそれに類する中長距離バスでは、バリアフリー法のうち低床化は適用除外のため、リフトなども含めて車椅子対応は進みにくいようです。


ところで、アストロメガですが、スカニアシャーシを使っているので、発売元やバス会社はスカニア・アストロメガと呼称していますが、1980年代に輸入されたアストロメガシリーズはコーチビルダーの名称を冠した、バンホール・アストロメガと呼ばていたので、2016年以降のスカニア製のエンジンのモデルもバンホール・アストロメガと呼ばれることが多いようです。

撮影 名古屋駅新幹線口 2021年9月25日

高知の5E

2021-07-19 | バス(車両)



高知県交通の富士重工の5Eボディ、後継のとさでん交通では消滅しましたが、グループ会社の高知県東部交通ではまだ走っているようです。

これといった下調べもなく高知を訪れて、日産ディーゼルP-U32系前期型が残っていて驚いたのですが、その後の高知県交通と土佐電気鉄道との合併によるとさでん交通の成立を考えると、両社の財政状況などで、ある意味納得してしまいました。写真のバスはいずれも撮影当時、25年を超えていました。
上の「高22か887」が1985年式のP-U32Kの前期型で、写真では見えませんが後部の開口部が大きいことが特徴です。下の「高22か943」は1985年式でP-U32Kのリアの開口部が小さい後期型になります。両車とも現在は引退しています。

ちなみに上の887ですが、広告ではなく同車が主に入っていた土佐塾線の利用客である同校の学生がデザインしたものです。

撮影 2012年12月8日 高知駅前 はりまや橋

西日本JRバスの富士7S

2021-06-07 | バス(車両)


かって、西日本JRバスにはこんな高速車がいました。全国的にもレアな日産ディーゼル富士7Sの高速バスです。1996年式で、型式はKC-RA550RBNと思われます。

西日本JRバス北陸支店(金沢・福光など)は国鉄時代、中部地方自動車局に属していたため、JR東海バスに継承された瀬戸や美濃白鳥、新居町、中津川、JRバス関東に継承された伊那、諏訪などと同じく、多数の日産ディーゼル車が配置されており、JR化後も継続して日産ディーゼル車が導入されています。
ただ、JR東海バスがJR化後、高速車での日産ディーゼル車の導入に消極的であったのに対して、JRバス関東や西日本JRバスは日産ディーゼル車を積極的に導入していて、JRバス関東は旧中部信越地区以外の地区以外へも日産ディーゼル車を路線高速とも導入し、西日本JRバスはさらに日産ディーゼル製エンジンの欧州製の車体の二階建てバスまで多数導入しました。

なお国鉄時代、日産ディーゼル車は少数派で、中部地区(愛知県静岡県岐阜県長野県南部富山県石川県福井県滋賀県北部)と信越地区(長野県北部と山形県秋田県)に集中配置されていました。

撮影 山科駅 2008年5月4日

宮崎交通のHD-I

2021-04-28 | バス(車両)

かって南九州は富士重工架装の日産ディーゼルのシェアが意外に高く、宮崎交通にもかなりの台数の日産ディーゼル車が入っていました。これもその1両、1991年式の富士HD-I形架装の日産ディーゼルU-RA520TBN形。このときは都城~宮崎~宮崎空港の高速路線に入っていました。

同社は車両の使用年数が長く、経年30年近い車両もあり、富士HD-I形もまだ現役のようです。

撮影 2012年11月10日 宮崎駅前