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にしみの鉄道情報局付属ブログ

帝産湖南交通信楽から撤退

2024-02-25 | バス(路線・事業者)

 

 

帝産湖南交通の信楽線の信楽田上車庫間が3月31日で廃止され、帝産湖南交通が信楽地区から撤退します。

信楽線は信楽案内所から信楽の市街地中心部、 雲井付近まで国道307号線を経由して、そこから滋賀県道大津信楽線経由で田上(たなかみ)車庫、建部大社、石山駅まで運行していました。2000年以前の信楽線は、信楽駅前に乗り入れておらず、信楽(栄町)のバス停が事実上、信楽の中心バス停として機能していました。信楽案内所ですが、以前は信楽営業所で、車両配置されていたようです。

 

上の時刻表は、2005年の信楽(栄町)のもので、石山駅信楽案内所間が6時台から22時台まで1時間に1本運転されていました。

ただ当時から中間部の乗客は殆どおらず、2009年に石山信楽の直通は、朝の石山駅行きと夜の信楽行き各2本のみ存続して、田上車庫で乗り継ぎの上、信楽田上車庫間は大幅減便されました。

その後、2015年に信楽石山間の直通は朝の石山駅行きの1本に減便、さらに2016年には信楽案内所信楽駅間が廃止され、石山信楽の直通もなくなりました。現在、信楽駅発田上車庫行きの朝の1本と、夕方の田上車庫発信楽駅行きの2本のみ運行されています。

ところで、帝産湖南交通の信楽線は、1998年頃まで石山駅から、国道1号線を経由して、京都の三条まで乗り入れていました。石山駅からは、浜大津にも、大津駅にも寄らず、運行されていました。山科は駅前には入っていませんが、直近の国道山科(現在の外環三条と思われる)に停車していたようです。京都側の終点は時期によって異なるらしいのですが、三条もしくは、三条から鴨川をわたって三条大橋、河原町御池で折り返していたようです。

 

ちなみに信楽には、帝産湖南交通以外にも、かっては奈良から国鉄JRバス、伊賀上野から三重交通、宇治から京阪宇治交通も乗り入れていました。京阪宇治交通の信楽乗り入れは、1960年代の数年間だけですが、三重交通は1984年まで信楽まで来ていました。

国鉄バスは近城線として、奈良から木津加茂信楽経由で貴生川までと、支線として信楽から石山を結んでいました。JR化後は、加茂から信楽石山まで運行していましたが、2002年に廃止されています。国鉄JRバスの信楽石山間の運行は、帝産湖南交通とはルートが異なり、国道422号線経由での運行でした。

なお、このJRバスの近城線支線の信楽石山間の路線を引き継いだ甲賀市コミュニティバスの朝宮線が、信楽駅から大石小学校(大石小学校から石山駅までは京阪バス大津営業所の路線あり)、京阪石山寺間までの運行を行っており、石山信楽間のバスでの乗り継ぎは可能です。

 

撮影 2005年3月28日


京都市バス烏丸営業所

2023-08-16 | バス(路線・事業者)

地下鉄北大路駅に隣接する京都市バス北大路バスターミナルと烏丸営業所は、全国的にも珍しい地下バスターミナル、地下バス車庫となっています。京都市バスは運行の外部委託が進んでいましたが、この烏丸営業所は地下にある特殊条件のため、外部委託が見送れられています。

かっては地上のバスターミナルと営業所でしたが、1994年にキタオオジタウンが開業し、その地下にバスターミナル営業所とも移っています。キタオオジタウンの運営はマイカル系で、北大路ビブレとなっておました。マイカルがイオンに2011年に合併されても10年間はそのままビブレでしたが、2022年にブランド変更が行われており、現在はイオンモール北大路になっているそうです。

 

烏丸営業所は、2000年以降ワンステが導入され、2014年以降三菱ふそうエアロスターノンステが集中配置されるなど、他の営業所とは車種が異なっていました。一部ではいすゞや西工のノンステだと、スロープでするのではと言われていましたが、バスターミナル出入り口のスロープは北大路バスターミナルに出入りする他の営業所の車両も通るので、比較的傾斜は緩やかです。

 

 

烏丸営業所は地下にあり、その上に商業施設のキタオオジタウンがあるわけですが、給油設備だけは地下に設けることができず、この部分だけは地上にあります。

 

この給油設備に上り下りするスロープがどうやら、バスターミナル入り口のスロープよりも、傾斜が厳しく、いすゞや西工のノンステップバスでは擦るようです。ただエアロスター以外の車種でも問題ない事が確認されたのか、スロープが改修されたのか、2021年と2022年の新車はいすゞエルガも入り、他の営業所からのエルガも転属の車両も何両か居ます。ただし、大型車は10.5m車が集中配置されており、11m車は配置から外されています。

 

撮影 2017年12月2日 2018年1月2日


京都市バスの整理券車

2023-02-17 | バス(路線・事業者)

京都市バスは中心部は均一ですが、郊外は対キロ制及び区間運賃を採用している地域があり、整理券車が存在します。均一区間が岩倉地区嵐山地区に広がった現在でも、洛西方面など均一運賃区間と変動運賃区間を直通する整理券系統が多いため、区別のため前面に整理券車というステッカーを貼っています。

 

整理券車が均一系統に入る場合、整理券車のステッカーを貼ったままのケースが多かったのですが、マグネット式の場合もあり、剥がして運賃箱のところに貼っておくようです。ステッカーだったりマグネットだったり、デザインが異なっていたり、均一系統に入る場合に上からステッカーを隠していたり、整理券系統にも関わらず整理券車の表示が無い車両(マグネットの貼り忘れ?)もあって、法則性がよくわかりません。

 

ちなみに、整理券発券機とカードリーダーはこのようにカバーを被せておくようです。

 

撮影 2007年8月25日 2008年2月10日 2022年11月5日


名古屋市交通局のCNG充填設備

2022-09-03 | バス(路線・事業者)

名古屋市交通局鳴尾営業所にはかって圧縮天然ガス(CNG)の充填設備がありました。名古屋市南部の大気汚染の政策的な設置で、各所に分散配置していたCNGバスが鳴尾に集められ、さらに優先的にCNGバスが投入されました。

CNGバスは、黒煙を出さないなど環境性能がディーゼル車に比べて高かったのですが、ディーゼル車の環境性能が向上すると、相対的に優位性がなくなりました。特にCNGのタンクに15年の使用期限があるため、2000年代前半に投入されたCNGノンステップバスは2015年頃からディーゼルの通常のバスへの置き換えが進み、名古屋市交通局では2017年にCNG充填設備は撤去されています。

 

かなりの台数があった都営バスのCNGバスも、2017年に全廃され、各所にあったCNG充填設備は撤去されています。公営バスで、CNGバスと充填設備を導入した所は、同様に撤去の傾向がありますが、横浜市営バスの浅間町営業所のCNG充填設備はまだ使われているようです。

 

撮影 2004年12月11日 名古屋市交通局鳴尾営業所(許可済み)


大阪空港交通の特徴的な仕様

2022-05-05 | バス(路線・事業者)

大阪空港交通は阪急と日本航空の折半出資で、伊丹空港の空港輸送のために設立された会社です(ちなみに全日空は阪神電鉄自動車部と提携)。車輌選択も阪急の考え方に沿ったもので、西日本車体工業製の車輌を多数導入していました。阪急バスには見られない独特の仕様として、床下トランクのドアが引き戸になっています。2000年以降、西日本車体工業製へのシャーシ供給の関係で、純正車体のセレガRやエアロバスが導入されていますが、同じく引戸が採用されています。そのため、中古車が流通しても、すぐに大阪空港交通の中古車とわかります。西日本車体工業製のエアロバスではサブエンジン式のエアコンを採用していますが、他車種では直結式もあるようです。写真のバスは1999年式のKC-MS829Pと思われます。

現在では純正車体のセレガやエアロエースが導入されていますが、床下トランクは標準的なタイプとなっています。

ちなみに大阪空港交通ですが、日本航空の持ち分は、徐々に阪急に売却され、現在では阪急100%出資になり、今年の7月1日付けで阪急観光バスと合併します(存続会社は大阪空港交通で新称号は阪急観光バス)。同時に阪急バスが運行する高速バスが、全て阪急観光バスに移管されることになっています。

 

撮影 奈良駅前 2007年3月3日