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多発性骨髄腫にサリドマイド誘導体が効かなくなる理由

2015-12-14 06:05:47 | 癌の治療法
New pathway underlying multiple myeloma relapse

December 6, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/12/151206213538.htm

多発性骨髄腫の治療で最も大きな疑問の一つは、なぜ現在の治療を受けた患者のほぼ全てが最終的に再発するのかというものである
エールがんセンター/Yale Cancer Centerの新たな研究により、癌細胞がどのようにして治療を回避して再発につながるのかという謎が明らかにされた
この発見は12月6日に第57回米国血液学会議/American Hematologic Societyで発表される


多発性骨髄腫の最初の治療の一つとして免疫調節薬のレブラミド/Revlimidまたはポマリスト/Pomalystのようなサリドマイド誘導体が使われる
これらの薬は最初は効果があるものの再発を防ぐことができず、治療を回避した残存癌細胞によりほぼ全ての患者が再発する

エールがんセンターの研究チームはこの残った骨髄腫細胞を調査し、免疫調節薬により誘導される生物学的経路を同定した
この経路により癌細胞は生き残って増殖できるようになる

「今回の場合、MBD3というタンパク質の喪失を含む経路により、腫瘍細胞はより幹細胞のようになって生き続けるpersistことができるようになる」
筆頭著者のRakesh Vermaは言う

「MBD3タンパク質の分解を防ぐことにより、骨髄腫細胞はこの種の薬剤を回避するのが難しくなるだろう」
首席著者のMadhav Dhodapkar教授は言う

「再発につながる細胞を標的にすることが骨髄腫の治療には必須である」



関連サイト
https://en.wikipedia.org/wiki/MBD3
MBD3は他のMBDファミリーと異なりメチル化したDNAには結合する能力を持たず、代わりにヒドロキシメチル化したDNAに結合する
MBD3はMi-2/NuRD複合体のサブユニットでもあり、この複合体はヌクレオソーム再構築ならびにヒストン脱アセチル化の活性を持つ
MBD3は転移関連タンパク質2/metastasis-associated protein 2 (MTA2) とコアヒストン脱アセチル化複合体との結合も仲介する