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良性腎腫瘍が悪性に進行しないための障壁

2015-12-04 06:05:30 | 
Identification of barrier that prevents progression of benign kidney tumors to malignant disease

November 20, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/11/151120183144.htm

良性腫瘍とされる腎臓のオンコサイトーマにはタイプ1とタイプ2があり、
タイプ1は染色体の喪失がなく、タイプ2は特定の染色体喪失がある

タイプ2は好酸性嫌色素性腎細胞癌/eosinophilic chromophobe renal cell carcinoma (ChRCC) に進行するが、
タイプ1は悪性に進行しない

※オンコサイトoncocyteは唾液腺などに見られる細胞。オンコサイトーマoncocytomaはそれに似た腫瘍細胞で、多数のミトコンドリアを持つ。唾液腺、腎臓などに生じるまれな良性腫瘍だが一部が悪性の経過をたどる


そのようなタイプには関係なく/irrespective of the 'type,'
オンコサイトーマはミトコンドリアゲノムの変異によりエネルギー産生の低下を示す
腫瘍進行を支えるエネルギーの不足が、この腫瘍の良性の性質を説明する

この良性腫瘍では廃棄物の処理や細胞内タンパク質の収集と配分などがミトコンドリア機能低下により低下している
今回の研究結果は、メトホルミンのようなミトコンドリア阻害剤がいくつかの癌の治療薬として使える場合があることを示唆する

このような『障壁』は、タイプ2のサンプルではp53のような変異のために破綻し、良性腫瘍は好酸性ChRCCに進行できるようになる


良性腫瘍は悪性腫瘍と異なり、浸潤せず局部に留まるために除去によって治癒可能である
腫瘍を良性のままに制限することは癌治療へのアプローチを示す可能性があり、
我々の研究はメトホルミンによるミトコンドリアの阻害が様々な癌で抗癌作用を持つことも示唆する


http://dx.doi.org/10.1016/j.celrep.2015.10.059
The Genomic Landscape of Renal Oncocytoma Identifies a Metabolic Barrier to Tumorigenesis.


Highlights
・タイプ2の腎臓オンコサイトーマは好酸性ChRCCに進行する可能性がある
・ミトコンドリアの機能不全はゴルジ体の編成と輸送を破綻させる
・オンコサイトーマにおけるミトコンドリアの蓄積は除去の障害による
・ミトコンドリア機能の障害は腫瘍発生の障壁barrierである

Summary
タイプ1はCCND1(サイクリンD1)再編成の二倍体diploidであり、
タイプ2は多くで染色体1とXまたはY and/or 14と21の喪失を伴う異数体である