機械翻訳2

興味のある科学/医学ニュースを適当に翻訳していきます。

2014年9月24日

2014-09-27 16:34:26 | 

スカート・サイズの増大は、閉経後乳癌リスクの33パーセント増加と関連する
Skirt size increase linked to 33 percent greater postmenopausal breast cancer risk



大規模な観察研究によれば、20代中頃から50代中頃の間の10年間でスカート・サイズが上がることは、閉経後の乳癌を発症するリスクの33パーセント増加と関連する。

成人期の全体的な体重増加は乳癌の危険因子であることが知られているが、ウエストの肥厚は特に有害なようである。この研究結果は、胴の中央部(midriff)の膨張を食い止めることの重要性を示す。

学術誌参照:
1.より年老いた女性におけるスカート・サイズと閉経後乳癌リスクの関連:
英国の卵巣癌検診の共同試験(Collaborative Trial)内でのコホート研究。

BMJ Open、2014のDOI:

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/09/140924212027.htm

<コメント>
ブラジャーと乳癌は関連がありませんでしたが、スカートと乳癌は関係があるようです。


2014年9月17日

2014-09-27 11:26:07 | 癌の治療法

結腸直腸癌の再発を予測する5つの遺伝子
Five genes to predict colorectal cancer relapses



カタロニアの腫瘍学研究所、Bellvitge生物医学研究所(ICO-IDIBELL)の研究者は、結腸直腸癌の周囲に存在する線維芽細胞で通常とは発現が異なる5つの遺伝子を特定した。

これらの遺伝子の分析は、結腸直腸癌を分類し、患者の転帰を予測して再発を阻止する適切な臨床的な判断を選択するために用いられる可能性がある。



結腸直腸癌は毎年およそ30,000人が新しく診断される。

これらのうち約70%は疾患の中間のステージである。そして症例の少なくとも半分では、手術に加えて化学療法のような付加的な治療をするべきかどうかという確かな基準がない。各腫瘍の特性を正確に特定する優れたバイオマーカーが、それぞれの患者の結果を知るために必要である。

デイビッド・ガルシア-Molleviは、腫瘍の微細環境を研究してこれらのバイオマーカーを捜す研究者である。彼は化学療法抵抗性と腫瘍の応答、ストロマ環境の予測因子をリサーチするICO-IDIBELL研究グループの一員である。



今回の研究で彼らは腫瘍の微細環境に特有の5つの遺伝子の発現に基づくツールを開発した。それは疾患の中間ステージできわめて正確に結腸直腸癌患者の予後を分類することを可能にする。

ガルシア-Molleviは次のように説明した:

「日常的に使用する技術により5つの遺伝子を分析するだけで、我々はステージII患者の再発の見込みと、化学療法を投与する妥当性(appropriateness)に関してきわめて正確な情報を提供する。」

記事供給源:
上記の記事は、IDIBELL-Bellvitge生物医学的研究所によって提示される資料に基づく。

学術誌参照:
1.癌関連線維芽細胞のトランスクリプトーム・プロファイルからの5遺伝子による分類と、結腸直腸癌の臨床的な結果。

Oncotarget、2014年8月

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/09/140917120713.htm

<コメント>
ストロマ細胞の一つ、癌関連線維芽細胞(carcinoma-associated fibroblasts; CAF)の5つの遺伝子で、ステージII/IIIの結直腸癌(colorectal cancer)の再発リスク/死亡を予測できるという記事です。

本文によれば、PDLIM3, AMIGO2, SLC7A2, ULBPが高く(リスク遺伝子)、CCL11が低いサブグループは、再発リスクが高いとあります(CCL11は保護遺伝子)。

※CCL11-CCR3は好酸球を蓄積し、CXCL14はNK細胞を刺激する

この遺伝子の変化はCAFの生理的状態(physiological status)を反映したものだろうということです。

このような変化を特徴とするサブセットは、細胞の移動、傷の回復、血管新生、TGFβへの応答に関する遺伝子も過剰に発現し、逆に炎症性の遺伝子の発現は低下しています。

(This subset is characterized by the overexpression of genes involved in the processes of migration, wound healing, angiogenesis, TGFβ responsive genes and downregulation of inflammatory genes.)

一方、このような変化を伴わない、つまり4つの遺伝子の発現が低下しているサブセットは、炎症を促進する遺伝子群の発現が高いようです。

(The second pattern involves a cluster enriched in inflammatory genes and the underexpression of the four risk genes.)

以前にもストロマ細胞が癌の悪性化に関与するという記事がありました。

http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/a634de2c32256ddde7e64a3859950fcb

>周囲のストロマ細胞によるHSF1の活性化が、TGF-βとSDF1により悪性化を進行させる。

http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/b615ec277c0feb1ee08e1a04fc5cfa7e

>腫瘍ではp62の活性化が成長を促進し、ストロマではp62の抑制が腫瘍の成長を促進する。


TGF-βが癌の悪性化に関与するという記事もありました。

http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/b825f66ef0fd430b04ceec445e4acf32

>基底細胞型の乳癌では、ZEB1遺伝子の状態は、抑制化と活性化のマーカーが遺伝子上に共存していて曖昧である。

>これらの細胞がTGF-βのようなシグナルに触れると、抑制マークは取り除かれてZEB1が発現する。それにより基底細胞型の非CSCはCSCに変化する。