機械翻訳2

興味のある科学/医学ニュースを適当に翻訳していきます。

2014年9月24日

2014-09-26 11:30:55 | 

細菌の『コミュニケーション・システム』は、癌細胞を停止させて殺す
Bacterial 'communication system' could be used to stop, kill cancer cells, study finds



「感染する間の細菌は分子をリリースして、お互いに『話す』ことが可能だ」、ミズーリ大学コロンビア校獣医学部の比較腫瘍学とエピジェネティクス研究室でアシスタント・リサーチ・プロフェッサーのSenthilクマールは言う。

「リリースされる分子のタイプによって、このシグナルは他の細菌に増殖するか止めるかを命じ、免疫システムを逃れるようにする。

この『拡散の停止』を命じる細菌分子を癌細胞に対して導入すると、癌細胞は拡散を止めて、死に始める。」

「我々は膵臓癌の細胞を使用した。それらはヒトの体内で生じる最も強く悪性で、殺すのが最も難しい癌細胞だからである」、クマールは言う。

学術誌参照:
1.細菌の集団感知(quorum-sensing)の分子、N-3-オキソ-ドデカノイル-L-ホモセリン ラクトン(N-3-Oxo-Dodecanoyl-L-Homoserine Lactone; O-DDHSL)は、ヒト膵癌細胞に細胞毒性を直接引き起こし、細胞運動性を低下させた。

PLoS ONE、2014;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/08/140829083856.htm


※lactone: ラクトン。有機物化合物の1分子内のカルボキシル基と水酸基から水を脱離して生じる環式の分子内エステルの総称

<コメント>
細菌のクオラムセンシング(quorum-sensing)のやり取りに使われる分子は、ヒトの癌細胞にも効果があるという記事です。

免疫や癌細胞への影響についての報告は以前からあるようです。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9423836
>The Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌) quorum-sensing signal molecule N-(3-oxododecanoyl)-L-homoserine lactone has immunomodulatory activity.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15064716
>Bacterial N-acylhomoserine lactone-induced apoptosis in breast carcinoma cells correlated with down-modulation of STAT3.

関連記事にも、緑膿菌のクオラムセンシング分子がIQGAP1を介して上皮の移動を調節したというものがあります。今回の記事でもIQGAP1等のmRNAの上昇を観察しています(タンパク質の発現は変わらず)。

http://www.sciencedaily.com/releases/2012/11/121106114241.htm