なぞの旅人スーのブログ

鉄道、旅行、花祭り、その他日記にしたい事を書いていきます。実際の面識が無い方からのコメント、歓迎。荒らしや誹謗中傷は×。

徳之島旅行 3日目

2014-04-13 23:59:59 | 日記

 朝食のために食堂に行き、昨晩クロウサギを探しに行ったけど見つからなかったことを話すと、やはり深夜でないと現れないらしい。
 チェックアウトしたら、宿近くの土産店に行って土産用、自分で飲食するための特産加工品を買った。奄美大島産の品が多かった。
 今日は時計回りで。海に沿った県道を走っていたら奇岩があったので、過ぎたところに車を停め、見に行った。後で調べたら、「ゴリラ岩」と言われているらしい。徳之島っていろいろな象徴があると思うけど、犬の門蓋、ムシロ瀬といい、奇岩の島ともいえよう。


 喜念浜。広い浜で、背後にはリュウキュウ松の林があった。南国らしい浜の砂の色だけど、黒い小石がたくさん混じっていた。


 「百菜」という店でも土産を買おうと県道から曲がって入ったら、道路まで車がいっぱいだった。「こりゃあ無理だ」と脱出しようとするもどんどん対向車が来て、小さいトラックとすれ違おうと脇道に少し車を入れたら、トラックはその脇道に入る車だったし、もうパニック状態・・・。「落ち着け~、落ち着け~」と自己暗示をかけて状況確認しつつ車を進め、無事脱出できた。紅白幕が張られている場所があった。宿のおかみさんが「今日は自民党の石破幹事長が来島する」と言っていた。徳之島は衆院鹿児島二区に該当し、今日は補選告示2日前である。ここでも演説やるんだなあ。徳之島は選挙にアツい島の様で、「百菜」がある伊仙町は特にアツいらしい。過去には「保徳戦争」という選挙騒動もあったそう。
 「百菜」にはあらためて寄ることにし、阿権地区の石垣集落へ。樹齢300年というガジュマルが超巨大でびっくりした。


 厳格な石垣の造り。


 次は犬田布岬へ。併せての観光ポイント、戦艦大和慰霊塔。戦艦大和が沈没したポイントから近い陸地ということでここに建てられたらしい。


 断崖絶壁があって、岬らしい。


 小原海岸というところに鍾乳石から落ちる滝があるそうで、看板通りに進んでみたが、未舗装で真ん中には草が茂っていて走るのに怖くなり、途中で引き返した。
 再度「百菜」へ。もう道には車が無かったけど、駐車場はいっぱいだった。隣の「ほーらい館」に停めて店内に入った。主な目的は地産地消らしい。特産加工品コーナーにはたくさんの種類のものがあった。買ったものの会計と合わせてジェラートの宅配を頼んだ。店員さんが手間取っていたので「宅配はネット注文ばかりで店ではあまり注文がないのですか?」と尋ねたら、新人さんだからだそう。お中元とかで島の人が注文することがあると言っていた。これぞ僕が蒲郡みかんを使ったお菓子を友人等の土産に買う様に、「地産他贈」である。さらに「地産他奨」にまで繋がる場として、「百菜」みたいな店が全国にできたらいいなあって思う。「百菜」は来週末に「5周年感謝祭」をやるそうで、マグロの解体ショーとかあるそう。ニアミスで残念。


 さて、まだまだ時間がある。どう過ごそうか?やっぱり闘牛には触れておきたい。伊仙闘牛場に行ってみた。地元の人が草かなんか焼いていた。


 県道で「なくさみ館」という闘牛の写真を使った案内看板があったので、戻ってそこに行ってみた。広い駐車場に車を停め外に出ると、なんとドーム施設から牛の鳴き声が聞こえるではないか。ドームに駆け寄った。入場門まで入ることができ、場内の牛を見ることができた。生で闘牛の牛を見ることができて感激した。


 外に出ると併設の資料展示室館員の女性が微笑んで立っていた。入館することにした。闘牛やお祭りのことを知ることができ、動画も見せてもらえた。闘牛の熱気が伝わってきた。戦績45勝1敗1分という超強かった「実熊牛」の角が展示されていた。「実熊牛」は同じく闘牛文化のある沖縄に渡ったそうで、死後沖縄で角が保存されていて、それが返還されて展示とのこと。今年のGW5/4にある「全島一優勝旗争奪戦」のチャンピオンには「実熊杯」が授与されるそう。



 闘牛について色々質問したりした。「ワイド」という言葉が徳之島の闘牛の象徴であるが、「やったー」という意味だそうである。闘牛デビューは歯がしっかりする4、5歳あたりからだそうで、競馬よりちょっと後だね。前祝いの話とか、闘牛は絆の再確認の場なんだろうなあ。
 ドーム内を通って裏手の牛舎に案内してもらった。ドームでGWの大会に向けた場慣らしをしに牛は来ているそう。場内に時計があって、数字が進み続けていた。制限時間を設けているのか尋ねたところ、制限時間は無いが観客等がもたないので、30分位経過直前に牛主の、30分位経過時に観客の拍手による了承を得て引き分けにするそう。柵の近くで館員さんと話をしていたら、牛が蹴り上げた土俵の砂が飛んできて、かかった・・・。土俵に体をこすりつけることもしていた。臭いを付けて縄張りを主張しているそう。本番では前の方が迫力あると思うけど、これがあるからご用心を。場内には子どももいた。闘牛は子どもの頃からアツく関わるものなんだろう。島を出た若者の中には、闘牛があるから島に帰ってくる者がいるそう。


 牛舎へ。ドーム近くにいた女の子が牛主?のおじいさんのお孫さんだそうで、付いてきて餌やりやブラッシングをした。ドーム外では子ども達が遊んでいた。僕も餌やりをさせてもらったり、体に触れることができた。餌はさとうきびの季節はそれの葉で、以外は牧草だそうである。今はさとうきび終盤の頃で、さとうきびの葉を与えた。牛は下あごに歯はあるけど上あごには無く、上あごはすりばちみたいに使うそうである。館員さんに与えているところの写真を撮ってもらえた。


 長い間館員さんに世話になり、去る時にはみかんまで持たせてくれた。ここはできて間もないからどの観光情報にも載ってないだろうけど、闘牛の魅力にいつでも触れられ、運が良ければ僕みたいに生で牛が見られる素晴らしい観光施設である。是非各観光情報に載せて欲しい。
 余裕を持ってレンタカー営業所に戻る途中の天城大橋からの眺め。天気は下り坂だけど、なんとか雨は降らなかった。


 空港にはSPらしき人達がいた。保安検査を済まして待合室にいると、外から拍手が聞こえてきた。「もしかして石破さんと一緒の飛行機?」とドキドキした。しかし、待合室に石破さんは現れなかった。議員さんらしき人達がいたので、その警備か?
 鹿児島空港での待ちが約2時間あったので、鹿児島名物で好きなきびなごのフライとさつまあげを食べながらビールを飲んだ。誤って上着を預けたカバンに入れてきてしまったので、寒かった・・・。
 中部国際空港から帰宅したのが深夜0時。明日から夜勤週のシフトだったからこの旅程を組んだんだけど、今月に入って急にシフト変更があり、明日から昼勤。キツいわ・・・。
 亜熱帯地方の旅なのにほとんど雨に祟られずに済んだ。ホント充実した旅だった。実際の闘牛を見たいし、いつも島旅でやっている釣りを割愛したし、クロウサギに会いたいし、是非再度徳之島を訪ねてみたい。また、大阪、東京等で開かれる徳之島関連のイベントにも出掛けたい。

  


 




コメント (2)
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