日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

財政出動後の景気動向

2008-10-31 21:39:29 | Weblog
日銀が、0.5%から0.3%に利下げを行うということと、買いオペで市中に現金が回ってくる可能性が高まってきたこと、麻生氏が真水の財政出動を5兆円に増やしたこと、ガソリン価格や小麦価格の下落と円高による10兆円の可処分所得の向上などで、一応の危機はしのげるのかも知れません。

円高要因だけではなく、世界的な経済危機により外需に望みがないので、どのみち財政出動をもっと大規模に行って、内需に活路を求めていくしかありません。

今年のGDPは3%程度のマイナスを予想されていますから、麻生氏の景気対策の効果は、昨年程度までGDPを戻すか、それより更に1~2%プラスした経済成長程度に戻すことができるでしょう。

このように、小泉さんと反対の政策をしていけば、景気は良くなるのです(笑)

株式市場はそのことを早く察知して上昇するでしょうが、実体経済に効果が出てくるのはまだまだタイムラグがありますから、現状では、支払いに間に合わなかった企業の倒産が相次ぎ、派遣社員の大胆な切り捨てが行われています。

今日は職場の派遣の若い人が人事に呼ばれたと言っていましたが、可哀想に解雇の通告を受けたのでしょう。彼のように、日本人の20代の半数が非正規社員なのですが、人生の大事な時期に若者の50%をフラフラさせてしまうのは、国家としてもの凄く大きな損失でしょう。

会社の偉い人は「優秀な人しか残さない」と言っていましたが、人の可能性を奪っていくことと比例して、自分の可能性も奪われていくというのが、この世の常であることも知らなければなりません。

過当競争の時代に出世した人間は、おごり高ぶった人物が多いですが、人の才能というのは、常に、才能の低いひとと相対化されて評価されるので、弱者が自分を生かしてくれたということにも気が付かなくてはなりません。

天才打者イチローの高額な所得を支えているのは、今までイチローに打たれてきた投手たちのおかげであり、球場に来る凡庸な家庭の親子であり、テレビの放映権として間接的に広告収入を払っている大多数の凡人であるわけです。

しかし現状では、来年3月の決算までに間に合わせようと、死にものぐるいのコストカットをしている企業だけに生き残りの可能性があるのでしょう。

人道主義的には最低といえる時代が続いていますが、僕が生きている間に、正常な世の中が再び訪れるのかどうか。

いつかは、日の目を見たいと思う今日この頃です。

貸し渋りは、昨年10月から始まった

2008-10-30 21:14:12 | Weblog
僕の日記のブログ版の方で、CHRDさんからのコメントがありましたが、民主党の桜井充さんの書かれていることは、まったく正しいことだと思われます。

http://policy.dr-sakurai.jp/?eid=998181
 地域金融機関の自己資本が不足するのは、地域経済が悪いために、企業が倒産し、融資資金が回収できないこと、それ以上に、実態に合わない企業の査定をさせられているために、過度な引当金を必要としているからである。要するに、金融庁が作っている金融検査マニュアルが悪いのである。

 この金融検査マニュアルを改訂せずに、地域金融機関に注入しても、金融機関の健全性は高くなるかもしれないが、中小企業への貸出が増えるとは思えない。何故ならば、地域金融機関は、金融庁から不良債権比率を下げろという指導を受けており、現在の金融検査マニュアルの債権分類では、多くの企業が不良債権扱いとなってしまうので、当然貸し出せないのである。そのために、黒字倒産企業も出てきている。

 諸悪の根源は、この金融検査マニュアルである。竹中元金融大臣は、金融政策で産業の構造改革を行なおうとした。その結果、ゼネコンが破綻に追いやられた。しかし、それだけでは済まなかった。その制度のために、多くの中小企業が犠牲になったのである。

 「厳格査定」という名の下に、企業を破産に追い込んでいった制度であり、元々の考え方が、企業を破綻させることが目的だったのであるから、この制度を変えない限り、どのような対策を採っても、金融の円滑化が図れるはずはない。

 私は、不良債権の分類は、正常債権か不良債権というように、大きく2種類で良いと考えている。その基準は金利の支払いに着目し、半年間金利を支払えなかった企業を不良債権とするのである。地元の中小企業の社長さんたちにお伺いしても、その分類であれば、皆さん納得されている。

 債権分類を変えた上で、条件変更を認めるべきである。例えば、これから景気が悪化するであろう3年程度は、金利だけ支払えば良いというように変更するのである。そうすれば、中小企業には資金の余力が出るために、倒産を防ぐことができる。一方、金融機関にとっても、金利さえ支払ってもらえれば、損失を計上する事はない。

 この政策は、税金を一円も必要としない。金融機関だけに公的資金を注入することに、国民の皆さんは抵抗があるはずである。制度を変えれば済む事なのに、そのことができないのは、官僚が実体経済が分かっていないからである。

 この事は、私が長年主張してきたことだが、やっと今回、民主党の政策の中に取り入れられそうである。このことが実現できれば、地域の中小企業は元気を取り戻せるであろうし、民主党政権の実現がぐっと近づくのではないかと考えている。


(引用終わり)


ようやく民主党も政策に取り入れることになったうですが、今までの言動を見る限り、桜井充さんこそ経済や医療に精通していて、現在の民主党党首に相応しい人物であると言えましょう。

一定期間金利だけ払うようにするというのは、亀井静香さんの言う「モラトリアム期間を置けばいい」というのと同様の考え方ですが、何より、竹中平蔵が考えた不良債権処理の政策を墓場に葬ることが先決です。

本日発表された、麻生氏の緊急経済対策を一通りみてみましたが、やらないよりやった方が良いという程度のもので、どうも景気対策のスケールが小さすぎます。

実は、今の急速な貸し渋りで黒字の企業までがバタバタ潰れてしまっている一番の原因は、サブプライム問題でも何でもありません。

昨年10月に自民党と公明党が取り決めた、信用保証協会の補償改定において、それまでは信用保証協会の保証付き融資が、100%であったものを、銀行が2割 信用保証協会が8割でリスクを負えと制度を変えてしまったわけで、銀行がその2割のリスクすら負えずに、及び腰になってしまっているわけです。

よって現在の銀行は、たったの2回融資の返済支払いが遅れただけで、融資取引を停止してしまいますから、アーバン・コーポレイションのように、311億円の純利益を出している会社が、たった10億円の運転資金が足りなくなってしまっただけで、倒産に追い込まれてしまうわけです。

自民党はこの点を一定期間元に戻すと言っているそうですが、自分たちでやったことを、まるで他人事のように処置しようとする姿勢は許し難いものがあります。

是々非々で言うと、たまには褒めることも書かなければなりませんが、株式のカラ売りを規制するだけで、こうやって株価は大きく元に戻すわけですから、ペイオフの凍結もしっかりやって、世界恐慌の一番大きな原因である銀行の取り付け騒ぎが起きないように、十分注意してもらいたいものと思われます。

グリーンスパンFRB議長が潔く自らの失敗を認めているというのに、小泉政権を支えたアメリカかぶれの自民党議員達は何の反省も無いようで、こういうところは不思議と合衆国を見習わないようです。

従って、彼らこそ世界で最高水準の新自由主義者と、言えなくもないでしょう。

小泉さんと、反対の政策を行えばいい

2008-10-27 18:48:57 | Weblog
「小泉さんと、反対の政策を行えばいい」というのは、亀井静香さんの総裁選における名言ですが、その言葉は金融危機の最中である今こそ有効に働くものと思われます。

実際に麻生総理が、現在進行形で政策として行おうとしている「定額減税」や「ペイオフの凍結」は、小泉さんとはまったく逆の政策でしょう。

僕の考えでは、現在の日本の不景気の一番の原因は、サブプライムローン問題以前から、小泉改革の結果として、動き出していたものと推測できます。

皆さん、小泉改革によってなされた下記の増税と、社会保険料の自己負担増しを振り返ってみてください。


 定率減税の圧縮・廃止  ’06年1月からの圧縮、’07年廃止
 介護施設の住居費徴収  ’05年度に実施
 療養病床費の自己負担  ’06年度に実施
 厚生年金保険料の負担増し  ’04年10月1日より実施
 国民年金保険料の値上げ   ’05年4月に実施
 配偶者特別控除の廃止    ’04年12月に実施
 住民税のアップ       ’05年6月に実施
 年金課税による高齢者負担増し ’05年1月に実施
 生活保護の老齢加算廃止    ’04年度に実施
 高齢者控除の縮小・廃止    ’04年度に実施
 住宅ローン減税の縮小     ’05年度に実施
 雇用保険料の引き上げ     ’05年4月に実施
 個人住民税「均等割」引き上げ ’04年度に実施
 個人住民税「均等割」の改正 ’05年6月に実施
(125万円以下の方に対する非課税措置が、段階的に廃止)


ふつうの給与所得者が、これだけの金額を引かれてしまえば、百貨店売り上げが激減するのも、新車購入が3割減少するのも当たり前でしょう。

定率減税の廃止だけで(当時、恒久減税に手をかけるのは明確な法律違反だと国会で議論されたのですが)2兆6千億円の増税だったということです。これに上記を加算させた金額と、マイナス乗数効果を加算させた金額が、現在の不景気である十五兆円のGDP押し下げ数値と合致しているものと考えられます。

まずは、上記の自己負担を元に戻さない限り、直近の急速な不景気は元には戻らないでしょう。日本経済復活の会の小野さんの計算によると、麻生さんの2兆円の定額減税の効果というのは、GDPを0.1%押し上げるだけのもので全くお話になりません。

それなら、無駄を省くという、特別会計の恩恵を受けている金持ちからの所得移転に過ぎませんが、民主党の20兆円の景気対策の方がいいに決まっています。

それに合わせて下記の法改正をして、すべてを小泉改革前に早急に戻さなければなりません。

・時価会計・減損会計の廃止
・ペイオフの凍結
・株式交換による企業買収の凍結
・自社株買いと、持ち合い株による企業防衛
・不動産担保主義による査定融資
・タクシー業・運送業の規制強化
・漁業・農業の輸入枠の縮小
・大店立地法の廃止
・郵政公社化
・道路公団国営化
・国債30兆円枠の無効化
・政府系金融機関の復活
・ドル建てではなく、円建てによる米国債の購入
・円安+外需依存ではなく、円高+内需主導の経済政策

今後は、小泉改革によって行われたものと真逆なことが、規制強化、景気対策としてどんどん取り入れられるものと思われます。しかし、経済政策としては、正常な時代に戻るものと思われます。

これだけ見ても、小泉就任の5年間というのは、限りなく無駄な5年間であったということが、皆さんお分かりになられるでしょう。

5年間のモラトリアム期間を置け!

2008-10-26 23:08:38 | Weblog
サンデープロジェクトで、亀井静香さんが「中小零細企業の借入返済に、5年間のモラトリアム期間を置け」と言ったとたん、共産党の小池晃が、話を遮りやがった(怒)

5年間のモラトリアム期間というのは、銀行への支払い猶予のことをいうのですが、これは急速に壊れつつある日本経済にとっては、もっとも有効な処方箋と言えます。

現状では、中小零細企業に対して、銀行は容赦なく借金の取り立てを迫ってきますし、返済計画を立て直すように頼んでも、「うちは、そんなことはやっていませんから」と簡単に突き返されます。今のままで、ホンのちょっと先の未来に待っているのは、企業の倒産と資産の差し押さえに他ならないでしょう。

銀行は、日銀のゼロ金利政策でかなりの利ざやを稼がせてもらってたり、長年に渡る法人税の免除を受けているのですから、あらゆる支払い猶予の恩恵を自ら受け続けているはずです。中小零細企業にだって、支払い猶予を与えてやっても別にいいではないですか。

現在日本中で行われている、採算の合わない事業所・或いは会社本体を潰してしまえば、損益がこれ以上出ないのは当たり前のことですが、このままだと、銀行業以外の全ての事業を精算させてしまうことになるでしょう。

そういえば、小池晃氏が「トヨタは派遣労働者をバッサリ切りまくっている」と言っている最中に、田原総一朗も話を遮りやがった(笑)

生報道において、スポンサーを瞬時に守ってしまう田原の司会は、お笑いコンビ髭男爵の「ひぐちカッター!」ならぬ、「田原カッター!」と言えなくもないですが、その切れ味は、昔も今も抜群です。

国民新党ほど、正しい政党は無い

2008-10-25 12:20:25 | Weblog
昨夜の朝まで生テレビで、「世界金融危機とニッポン」というのをやっていましたが、ドリームインキュベータ会長の堀紘一氏が、ニューディール政策には効果が無く、その後の戦争によって景気が回復したと言っていました。

実はそれは間違っていて、ニューディール政策の一番の失敗は、景気が少し浮揚してきたところで、すぐさま均衡経済への回帰が行われたことが原因なのですが、これはほんのちょっと景気が回復しただけで、すぐさま増税して、プライマリーバランスに均衡を持たそうとしてきた、日本のバブル崩壊後の財政政策の失敗と、まったく同様のものでしょう。

日本の景気回復を、麻生総理は最低3年待たなければならないと言っていますが、財政政策には最低5年以上、できれば10年間の連続性が必要なものと思われます。

財務省は嫌がっているように借金はかなり増えますが、経済を自律成長させた後は、それ以上の税収が期待できますし、プライマリーバランスも取れてくるわけです。

それでもマスコミのように公共事業は嫌だし、借金も嫌だというなら、行き着く先は戦争公共事業ということになります。

フランスのサルコジなどが提案して、欧米社会は新しい経済秩序を作ると言っているそうですが、6600兆円のCDS爆弾も、欧米だけではなく日本の10以上の地方銀行などでそろそろ炸裂しそうですし、サブプライム・ローンなど比較にならない信用収縮に対応するアイディアはそう簡単には浮かばないでしょう。

結論は、各国協調で世界的規模での公共事業を行うか、それとも第三次世界大戦で文明社会をガラガラポンにするか、二つに一つです。

あと番組を見ていて面白かったのは、自民党の大村秀章議員の気持ち悪い人相と喋りではなくて、定率減税を廃止にして2兆6000千億円の増税の替わりに、2兆円の定額減税を入れても元にも戻っていないという話しでもなくて、大手通信会社のスプレッドが10%近くまで行っていて潰れそうで笑っちゃうとかいう話しじゃなくて、堀紘一氏の時価会計を即座に止めて、来年3月の決算に間に合わせてくれという話しなのでした(笑)

以前のように企業決算が、株、不動産、社債などを買ったときの値段で会計を出さなくなり、決算期の時価で損益計算をする時価会計は、株価がコンスタントに上がっている時はいいですが、これだけの評価損を出してしまうと、どのような大企業であっても赤字になったり、銀行の貸し渋り・貸し剥がしに遭ったり、倒産や、大胆なリストラを余儀なくされて、社会が大混乱になってしまいます。

時価会計の廃止や・現在検討されているペイオフ制度の停止のアイディアについては、亀井静香さんの総裁選のマニフェストや、国民新党の政策などではとっくの昔に記載されていたことですが、
http://www.kokumin.or.jp/seisaku/20081017.shtml

まあしかし、時間が経てば経つほど、亀井静香さんを応援し続けてきた、我々の考えが正しかったものと証明されるものばかりです。

ものごとの考え方というのは、大衆報道と自分の考えに違いがあって、自分の考えが1万人に1人しか考えていないようなことであったとしても、正しいことがあるというのは何度も経験してきましたが、たいがい理解されない孤独に耐えなければなりません。

北斗の拳のケンシロウじゃないですけど、「スローすぎてあくびが出るぜ」てな気持ちになってしまう、今日この頃です(笑)

自由な時間を取り戻す方法

2008-10-24 12:26:27 | Weblog
師走も近づいていることですし、時間がないと感じている人は多いと思われます。

不況になると暇になるかと思いきや、なぜだか時間に振り回されてしまう毎日。

仕事が過密になった、有給休暇が取れない、休日出勤も多い、サービス残業をしている等々…。

そんな時代であっても、自由な時間を取り戻す考え方を、箇条書きにしてみます。


・忙しいといっても、忙しい時、暇なときの時間はまばらであり、暇なときにぼーっとしていないで、とにかく何か仕事を進めておけば、忙しさは均衡化できる。

・インターネットをだらだらやらないで、巡回ソフトなどを使ってローカルPCにダウンロードして効率よく情報を得る。

・テレビをだらだら見ないで、HDDプレイヤーでテキパキ番組を見る。

・付き合いを断る勇気を持つ。

・職場などで、暇そうにしている人の時間を利用する。

・チェック時間のスキップよりも、たいがいミスを行った場合のロスの方が大きいので、必ずチェックを怠らない習慣を身につける。


てな感じですが(笑)、他にも、何かあったら教えて下さい。

左巻きが元気になってきた

2008-10-23 11:53:31 | Weblog
このところの景気低迷や、グレーゾーン規制によるサラ金業界の衰退、或いはインターネット広告の躍進により、広告収入が激減しているテレビ業界では、あちこちで番組の再編成が行われているようです。

中でも、TBS系列では報道番組に力を入れているようです。

久米宏の「テレビってヤツは!?」や、関口宏の「水曜ノンフィクション」、安住紳一郎とビートたけしの「情報7daysニュースキャスター」が既に放送開始されています。更に、来年4月からはNEWS23の時間枠に、みのもんたの「夜ズバッ」が放送予定だそうです。

同じ北海道人として、帯広出身の安住紳一郎は応援したいところなのですが、一体何をやりたいのかが判らない、あんなグダグダな番組はないです。安住はまあ、ここのところ調子に乗っていたので、一度痛い目に遭わせておいた方がいいのかも知れませんけどね。

さて、中でも関口宏の「水曜ノンフィクション」は、姜尚中氏をコメンテーターに迎えたり、戦時中の学徒動員のフィルムを現在の学生達に見せて感想を聞くなど、あまりにも左巻き過ぎて倒れそうになってきたのですが、雨宮処凛さんが出ていたので、ついつい見てしまいました。

関口宏さんはGLAという宗教の思想が入っているので、なんとなくソフトな感じに見えますが、あれはオウム真理教や、幸福の科学が手本にした教義が中に入っているので何とも複雑な気持ちです(笑)

しかし、格差社会に対する雨宮さんの冷静な分析は素晴らしかったのですが、TBSの女子アナが、アホなコメントしか言えないので困ったものです(笑)

教養の無さにもほどがあるというか、思わず家の猫パンチで殴ってやりたくなってきましたよ。(←痛くないじゃん)

久米宏の「テレビってヤツは!?」は、政治を身近なものにしたくて今まで報道番組をやってきたという久米宏さんのコメントがありましたが、昔の「テレビスクランブル」や「ニュースステーション」なんてのは、中曽根康弘元総理の時代に、牛肉オレンジ自由化で消費者のことをもっと考えようだとか、あらかた日米構造協議を後押ししてきた一番悪い番組だったではないですか。

でも、森永卓郎さんが言いたい放題なのは、とても痛快でした。

最近の社会の問題などを取り上げるなら、森永卓郎さん、雨宮処凛、湯浅誠さんを抜きにはできないでしょうから、少しはまともな報道番組を期待できるものと思われます。

今までのような大して役にも立たないクイズ番組や、お笑いタレントばかりの現実逃避の世界を見せるよりは、ちょいと目の覚めた報道番組にシフトさせていくことは、いいことなのかも知れません。

個人的には、ゆうこりんの「ざっくりマンデー!!」が一番好きだったりしますが、これもTBSか(笑)

まずは下請けから追い出す

2008-10-22 12:29:48 | Weblog
皆さん、元気ですか!

さあっ、大不況前夜の心の準備は整いましたか!

お金が無くても、「皆さん、元気ですかー! 元気があれば、何でもできる」というアントキノ猪木もとい、アントニオ猪木を見習って、まずは形から入りましょう。

さて、うちの会社では石油高騰などコストアップのあおりで、先月だけで1億円以上の赤字が出たそうですよっ。

毎日毎日、どんどん職場環境が変わっていますよっ。

小泉・竹中によって導入された時価会計の時代というのは、赤字が許されない時代ですから、まあリストラクションが早い、早い(笑)

赤字だと株主が逃げ出しちゃったり、銀行さんが支払いを待ってくれないので、昔と違って短期収益優先でやってしまうのですが、石油価格が下がってきているのですから、もう少し待てばいいのですけどね。

だいたい中川(酒)が、銀行トップを呼んで貸し渋りを止めてくれと言ったって、今の不良債権処理優先体質をつくりだしたのは、自民党ではありませんか(笑)

で、昨日、僕がお世話になった職場の先輩が、守衛に回されるというのでびっくりしてしまいましたが、長年お付き合いがあった警備会社を追い出して、これからは全部社内の余剰人員でやりくりすることになったそうです。

昨日の食堂では、「俺、今日で終わりだから」と、長年の警備のオジサンが食堂の人に挨拶をしていました。

まずは下請けから追い出して、社員優先で雇用を確保。納入業者さんへの非情なまでのコストカット、派遣社員の切り捨てとなるのですが、まったくもって酷い時代になりましたよ。

社内で配置転換される人間は、プライドもへったくれもなく、仕事が続けられるだけ幸せと思わなければなりませんが、昨日クビになった警備のオジサンは、この大不況の時代に、これからどこで働くのでしょうか。

購買部では、原材料の値切りも大胆に行われているでしょうが、そこで泣いている業者のことなど、従業員はまったく見えてみません。

まあ、日本経済復活の会のシミュレーションで、現状の財政出動ではだいたいこの通りになるとの予測通りでした。経済シミュレーションをコンピュータで研究してきた方々は、毎年ほぼ計算通りの結果が出るそうです。

こと経済においては、内閣府のやっているような色々な思惑が絡んだり、人間のぼんやりした感覚ではなくて、しっかり計算結果を出すコンピュータの方が信頼できるのに、なぜやらないのでしょう。

政府は、バブル崩壊を経験した日本には政策のノウハウがあるので、米国にアドバイスしてやると言っているそうですが、景気なんて一度も回復に成功してないやんけ。自民党の議員は嘘つきばっかりで、すべては政策不況です。

結局、資本主義のダイナミズムが得られなくても、北欧のような社会民主主義の方が、よほど幸せに生きられる気がしてきた今日この頃。

そこまで行かなくても、年に500時間以上多く働いて、イタリアやフランスと一人当たりのGDPと日本は変わらないのですから、そちらとどう政策が違うかを徹底比較して欲しいものです。

解散総選挙で、百姓一揆を起こせ!

2008-10-21 08:42:22 | Weblog
最近のニュースと言えば、郵便局のエクスパックを使った新手の詐欺が流行っているとか、携帯電話の通信チップを白ロムにて本体を入れ替え自由にしたら、足の付かない本体だけ盗難されてネットオークションで転売されたとか、犯罪者たちも悪知恵を働かせて、しのぎを削っているようです。

NHKの「ワーキングプア2」で、内橋克人さんが、

『大企業だけが利益を独占する今の経済構造を変えない限り、非正規雇用の女性や地域でがんばる人々の努力に報いることはできない。
報われないと、人々の勤労意欲がなくなる。勤労を美徳とするこれまでの徳性というものが失われていく。
働くことにどう報いるのかというのが、その国の本質を物語る。
このままいくと、貧困者がマジョリティー(多数派)になる。
そんな国が、どうして豊かな国といえようか。』

と言っていましたが、食品の偽装やら、詐欺の犯罪を犯してでも自分だけは生き残ろうという人が多くなったのは、勤労が美徳ではなくなった証左でもありましょう。

非正規社員など、格差社会の底辺にいる人々にとっては、日本はもはや豊かな国でも何でもありません。

最近は、正社員ワーキングプアという人たちもクローズアップされているそうで、正規社員であるというだけで安月給なのに過密な労働に耐えなければならないというのは、酷い世の中です。

極端な話を言えば、待遇のまともな雇用は大企業の役員だけでよくて、それ以外の人間は非正規雇用でかまわないというのが、新自由主義的な文脈の流れなのでしょう。

これでは、働き者で良識的な人間ほど報われない世の中になってしまうのですから、アホらしいと思ってドロップアウトした人間から順番に、犯罪者になってしまっている現状は当たり前です。

先日のサンデー・プロジェクトで、長年テレビから乾されていたリチャード・クー氏が久々に出てきましたが、麻生太郎はクー氏の経済政策をかなり理解している人らしいです。

ただし、麻生氏の経済対策が多少良いからといって、小泉政治の中核人物であり続けた人物なわけですから、その総括をせずに飄々と生きていこうというのは、時代が許さないでしょう。

自民党の60年独裁政治を倒して、初めて日本人が、民主主義を自分の手で手に入れたという実感も得られるような気がします。

次の総選挙は、国民が食えるか食えないかの瀬戸際まで追い込まれた、百姓一揆になると言えなくもありません。

ふらっと、電車に乗って

2008-10-20 18:44:32 | Weblog
昨日は電車に乗って、ふらっと東京に遊びにいきました。

目的は特になかったのですが、まずは腹が空いたので品川駅に降りてラーメン村の「品達」でラーメンを食べることにしました。

到着したのが午後4時と、食事の時間帯ではなかったのでいつもは行列が長くて諦めてしまう「なんつッ亭」にノータイムで入ることができました。

これがやっぱり旨かったです。甘みのあるストレート太麺に、マー油が浮いた濃厚豚骨スープは、身体に悪いのでスープを飲み干すのはやめようと決めていた僕でも、レンゲ一杯、もう一杯だけとすすっているうちに、結局全部平らげてしまいました。

残念だったのが故郷旭川ラーメンの「さいじょう」だったのですが、あまりにも味が無さ過ぎでした。スープの微妙な調整も、接客も粗雑だったので、客がほとんど入らなくなってしまったのでしょう。

東京の人間は客があれこれクレームを付けないので、よほど自分を厳しく律していないと、店主は客の反応がイマイチ見えませんし、ただの一食、一度の手抜きで、二度と客が来なくなります。たいがい東京進出を甘く見ている人間の末路は、こうなります。

その後、秋葉原へ行きました。

いつも通り、中央通りより一歩向こうのジャンク通りを歩くのですが、日曜日の秋葉原は活気があって本当に元気をもらえます。昔は、日本中の商店街がこうでした。

それどころか、メイド服やゴスロリの女の子やら、女装の男の子が道を歩いていて、とても愉快な気分になれます。

買い物の戦利品としては、まず、ツクモでZERO3-es用のボールペンとしても使えるスタイラスタッチペンが安かったので最初のラッキーでした。

あとは60ワットの明るさが12ワットの消費電力で済んで、寿命も8倍という蛍光電球が3本880円だったので、玄関や階段の電球用に確保しておきました。

電球の話をすると、家庭で電気を食うのは1位エアコン、2位電球、3位が冷蔵庫の順なワケで、家庭内の電灯が意外に電気代を消耗していることに、気が付いていない方は多いと思われます。

しかし、蛍光電球を使用すれば、電気代が1/5になるので、つけっぱなしのことが多い玄関や、階段などはかなりの節電になるでしょう。

ちなみに電気代は次の計算式で求められます。

電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×23(円/kWh)×使用時間(h)


で、電球2個を使用した場合は、

従来の電球 120(W)÷1,000×23(円/kWh)×5時間使用/日×365日×5年 = 25,185円

蛍光電球 24(W)÷1,000×23(円/kWh)×5時間使用/日×365日×5年 = 5,037円

と、びっくりするくらいの節約になります。

昔は、この手の電球は一個で千円以上もしましたし、消費電力が安いといっても減価償却にはけっこう時間もかかったのですが、一個当たり293円なら即買いでしょう。帰宅してから、もうワンセット買っておけば良かったと後悔したくらいです。

あとは「あきばお~」で、4GBのUSBメモリがなんと890円になっていました(笑)

4ギガバイトというのは、(MP3データ1メガが1分くらいですから)4000分の録音ができるわけで、昔の60分カセットテープ66本が890円のUSBメモリー1本で済んでしまうわけです。メタルテープなんてのは、1千円~3千円もしましたからねえ。

これで計算すると、実質GDPは何十倍にもなっていて現代人はとても豊かになってるぞ、なんてマクロにアホなことも想像してみつつ。

一方で、二日で一個のオニギリしか食べられない派遣労働の人もいるわけですから、どう考えていいものだか。

電化製品の機能が何倍になっても、電球一個と、ステレオ一個の名目数量は変わらないので、そんなに豊かでもないなと考え直してみたり。

やっぱり、政府は名目成長率で景気を比較するべきなのです。

な~んて、馬鹿なことばかりを考えながら東京散策をしているわけではないのですが。

フラッシュメモリーのミュージックプレイヤーを聴きながら、ZERO3-esと、サーモスの水筒をザックに忍ばせながら秋葉原に行く行動風景は、20年前にSONYのウォークマンと、テレフォンカード、缶コーヒーを持ち歩いていた自分の姿と、な~んも、豊かさが変わっていないと感じてしまう今日この頃なのですよ。