日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

すぐに使える、節約法あれこれ

2008-09-30 22:38:15 | Weblog
しかし、「さんざん金儲けしてきた人間たちを、税金で救済するのか」という理由で、金融安定化法案を否決してしまう米国議会の決議を評価していいものかどうか。

即日株価は歴史的な下落をしたワケで、今後世界的な恐慌になれば、銀行の貸し渋りや、倒産や、失業で苦しむのは立場の弱い庶民なんだけどな~とふと思ったり。投資銀行で儲けた金持ちたちの資産を全額処分させて、その上で不良債権処理をすれば良いと思いますが、三球・照代さんじゃないけど、夜考えると眠れなくなっちゃう今日この頃です。


さて、今日も節約のお勉強です(笑)

先日日記に書いたサーモスの水筒の使用感があまりにも良かったので、もう一本買う予定ですが、今日はその他の節約法について。


・NTTの@ビリングを利用する

NTTの@ビリングというサービスがあるのですが、これに加入しました。
http://www.ntt-east.co.jp/atto/top.html

NTTが郵送してくる月々の請求書を、Eメールに変えることによって割引を受けられるというサービスなのですが、これにより月額115.5円(年間1,386円)の節約ができるようになりました。

基本的に、ペーパーレスというのは手紙を郵便受けから出して封を開けたり、請求書の整理など二手間くらい省けますし、昨日までの通話料金も調べられるので、これは僕が目標としている「節約によって使用感まで向上させる」というのに、ピッタリなサービスでした。

昨年より預金金利が上がったといっても、普通預金で0.2%といえば、100万円預けて年間2000円程度ですから、このような節約でも馬鹿にならないものと思われます。


・新生銀行を活用する

新生銀行の普通預金金利は0.11%と安いですが、セブンイレブンや、ゆうちょ銀行のATM手数料が年中無料になるので、10万円程度のお金を振り込んでおけば、いざというときに無料で引き下ろせます。また、残高200万円以下の利用者でも、インターネットからの振り込みが月に1回無料で利用できます。

銀行ATMの引き下ろしが無料の時間帯というのは限られているので、ついつい面倒くささに、近所のコンビニのATMを利用してしまうことが多いのですが、105円だとか、210円だとかいう手数料は年間を通すと、けっこうな金額になっているのではないでしょうか。

せっかく国の資金を大量に投入して救済させた銀行なのですから、これを利用しない手はないでしょう。


・漬け物を自分で漬ける

キャベツやキュウリなど、余った野菜を捨てるのはもったいないので、ジブロックに入れた野菜を塩でもむだけの浅漬けを、自分で作っています(笑)


・マクドナルドで外食

600円前後するバリューセットなどを利用しなくても、ハンバーガーやマックポークが120円であるのと、100円のsサイズのドリンクで、合計220円で外食が楽しめます。小腹がすいたときなどは、とてもリーズナブルな利用法でしょう。昔、ハンバーガーが一個59円の時には、5個くらいまとめ買いして自宅に持ち帰り、レタスやチーズ、目玉焼きをはさめて、豪華な月見バーガーを自作していましたよ(笑)


・カラオケでストレス発散

パチンコをやめたので、ビッグエコーでヒトカラ(一人カラオケ)をやってストレスを発散しています。平日の午後6時までなら、一時間320円で利用できますし、これが意外なことに、やってみてとても楽しいものだと分かりました(笑)

そもそもお友達とカラオケボックスだとか、飲み屋でカラオケなんてものは、シロウトの下手な曲を聴かされるのが苦痛じゃないですか。大概は誰も聞いちゃいない一人芝居なのですから、人目を気にせずに、オレサマだけの選曲でカラオケマシンを自由自在に操るというのは、とても素晴らしいことなのです。


・焼き肉屋さんで外食

たまに、猛烈に焼き肉が食べたくなったときに、焼き肉屋さんで焼き肉を食べた方が安上がりな場合があります。

僕の地域では、昼の11時から500円で焼き肉が食べられるランチサービスのある店があります。ご飯はお代わり無料。ご飯をお腹いっぱい食べて、焼き肉を、この金額内で納めるのは自炊でもかなり難しいでしょう。

まあ、今日はこんな感じ(爆)

水筒を持ち歩きましょう!

2008-09-28 18:50:26 | Weblog
皆さん、最近サイフの中のお金が減るスピードが、やたらと速くないですか?

今年に入ってから多くの人が、「あれ?」と感じているはずです。

その感覚こそが、スタグフレーションというものでしょう。

僕はこの日記で何度も取り上げましたが、スタグフレーションというのをあらためて簡単に説明すると、「お給料が減って、物価が上がる」という経済現象です。おまけに保険料や、税金の増額の嵐です。

これは、日本人が戦後経験したことのない深刻な経済不況なので、本当は大変な事態なのですが、多くの人は長年の不況もあって、感覚が麻痺しているようです。

ただし今までのデフレ不況と違って、お金の減るスピードが速くなっているのは、実感としてお分りになられるものと思われます。

さて、そんなワケで、このたび水筒を持ち歩くことにしましたよ。

日本人が一日に買う缶ジュースやペットボトルなどの飲料は、会社や東京のオフィス街などに設置してある安い販売機で買ったとしても一本100円くらいはするでしょうが、夏冬の購買平均を考えて、一日に3本くらいは飲むでしょう。

まあ単純計算で年に10万円以上は飲料に使っているわけで、これを少しでも節約しようとするのが、最近ブームである職場への水筒持参なのでしょう。これは馬鹿になりません。

水筒持参のエコライフなんてのは、僕にとっては二次的理由なわけで(笑)、まずは年間5万円以上のコストカット、家計防衛のために水筒を買う決意をしたわけです。

で、近所のホームセンターに行ったのですが、水筒といっても色々あって少々面食らいました。

容量が300mlのものもあれば、500ml、1000mlのものもあり、プラスチックのもの、ステンレスのもの、二重構造のもの、ペットボトルのフォルダーとして使うもの、ショルダー付きのもの、カバー付きのもの、保冷専用のもの、保温もオッケーのもの、飲み口がボトル状のもの、マグタイプのもの、カップのもの等々。

結局、写真のものを買ったのですが、
http://www.pro-douguya.com/mo-fu-jmk-500-bk.html

僕なんかの年代が、小学生の頃に遠足に持って行った、カップ付きのものとは違いましたね。

買ったのはサーモスという魔法瓶の先駆的なメーカーで、480mlでステンレス製の保温冷温タイプのものです。沸騰したお湯を63度になるまで6時間保温することができ、飲み口はマグカップタイプで、フタを開ければそのままどの方向からでも飲むことができます。夏場は好きなペットボトルの大ボトルから移せば安い価格で済みますし、冬場は、コーヒーなど自分が好きなドリップ式のモカを注げば、缶コーヒーに味でも負けないでしょう。これは2000円弱でしたが、3週間で元が取れるでしょう。

いや~、車を軽に買い換ええたり、パチンコを止めたりと節約も色々と頑張りましたが、あとは弁当を持参するとか、PHSを止めるとか、インターネットを止めるとか、通勤を50ccのバイクにするとかありますが、そこまで生活レベルを下げたくありません(笑)

でも派遣の人は、社内食堂の200~300円の食費も高いといって、弁当持参で来ているんだよな~。

PHSは月額2900円のプランまで落としていて、殆ど使わないのですが、完全に止めるにはちょっと抵抗があります。かといって、ソフトバンクのホワイトプランは1000円程度ですが、機種料金が3~4万円もするので、どっちもどっちです。

バイク通勤は冬場寒いので、イヤです(笑)

あ、衝動買いも直さないと(爆)

UFJと、モルガンの話

2008-09-24 09:41:24 | Weblog
今年の当初から、かつて経験したことのない不景気になると僕は言いましたし、皆さんには節約しましょうと言っていましたが、結構当たっていたと思われます。

最近の注目は、この記事↓

昨日の株式日記と経済展望より
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/d/20080923

バブルの頃の日本はアメリカのビルや企業を買収しましたが、その後痛い目に会って手放している。三菱地所もロックフェラーセンタービルを買って1000億円の損失を出して撤退した。今回の三菱のモルガンへの出資も罠にかけられてぼったくられる可能性がありますが、アメリカ人の国民性をよく考えておく事が必要だ。契約などにおいて注意していないととんでもない内容になっている事がある。

(中略)

今度の三菱のモルガンへの出資もモルガンが潰れればパーになる。今後のアメリカ経済はますます落ち込んでいく可能性が大きく、CDS爆弾が破裂したら6300兆円が契約不履行になる。だから中国もしり込みしたように、アメリカに救済の手を差し伸べるのはまだ早くて、これからが金融恐慌の本番がやってくる。

三菱UFJもCDS爆弾のことはよく知っての出資なのでしょうが、9000億円は踏み倒される可能性が高い。それでも日本はアメリカに金を出し続けなければならない。日本はアメリカにとっては金のなる木であり、アメリカの軍事力に逆らう力は無いからだ。だからアメリカの軍事力が弱体化しない限り日本は金を毟り取られなければならないのだ。


(引用終わり)

CDSというのは、クレジット・デフォルト・スワップの頭文字を取った略で、「債権を直接移転することなく信用リスクのみを移転できる取引」なのだそうですが、これが契約不履行になると最大で6300兆円もの損失額になるそうです。

こうなるとサブ・プライムローンどころの問題ではないです。

日本のバブル時に三菱地所がロックフェラーセンターを買って浮かれていたのも床の間じゃなくて、束の間(笑)、安値になったところで瞬間的に元の持ち主に1000億円の利益を出させて買い戻されましたが、その時のことを考えても、今回は、モルガンスタンレーの債務不履行は三菱UFJが引き受けて、リーマン・ブラザーズの方は野村HDが引き受けるという風に、僕の目には見えてしょうがないです。

日本人の中には、日本の銀行がユダヤ系のモルガンの筆頭株主になるのを喜んでいる人がいますが、不動産や企業の現物にしがみつくのではなく、高値で売れるときに売って、割安になったときに買い戻すというのが彼らの利益の出し方です。

森永卓郎さんなどは、「一般の銀行が投資銀行の査定を行えるのか。たったの4日間、徹夜で査定したところで、モルガンスタンレーの経営判断など出来るわけがない。巨額の損失を引き受けさせられる可能性がある」と言っていましたが、正にその通りでしょう。

僕は、サブプライム問題は収縮に向かうと思っていましたが、アメリカの経済不況の補填を日本が行うとなれば、話は別です。

日本の銀行は、国内の中小零細企業にはカネを貸さずに、アメリカ政府が在り方の見直しを迫っている投資銀行に対しては大盤振る舞いです。

ひと言で言えば、気が狂っているんじゃないですかね?

政局の小沢と、政策の亀井

2008-09-18 23:34:32 | Weblog
民主党と、国民新党の対等合弁の報道を聞いて、何だかとても安心してしまいました。

平成15年の自民党総裁選の真っ最中に、亀井さんを応援する会を日本経済復活の会の有志が集まって作ったのですが、都内の居酒屋で亀井静香さんに初めてお会いしたときに、かの小沢一郎氏のことを、

「あいつはパワーゲームばかりを考えている」

といっていた亀井さんでした。しかし、ある人から「小沢さんは、亀井さんのことが好きみたいですよ」と言われて、面食らっていたのを思い出します。

あれから、もう5年も経ったのですねえ。しみじみ。

福田康夫総理の引き際が電光石火であったために、「これはやられた」と僕は思ったのですが、政局の小沢と、政策の亀井が手を握ったことについては、それ以上のインパクトがあります。

国民新党には政策の強さがあり、民主党には政局の強さがあります。

その国民新党の政策草案を考えたのは、我々の友人である経済コラムマガジンの荒井彰氏であり、文章にして纏めたのは、紺谷典子さんということになります。

対等合弁ということは、その庶民の立場に立った国民新党の政策が、民主党の政策に反映されるということでもあり、亀井さんが合弁後の重要ポストに就く可能性が高まってきたということでもあります。

しかし政局は、小泉純一郎の動きがまだ読めないので、まだ2転3転するかも知れませんが、リーマンブラザーズの倒産や、事故米報道などが、総裁選の大宣伝を一掃してくれる神風となってくれたのかも知れません。

昨日の株式日記に書かれているように、リーマンのようなネズミ講的経営がいつまでも持つはずがありません。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/d/20080917

次の総選挙は、単に政権の交代という話ではなく、新自由主義の終焉を見ることができるかどうかの、歴史的ターニングポイントとなることになるでしょう。

僕だけではないでしょう、全国で人生設計がままならなくなった皆さん(笑)

命あるうちに、もう一花咲かせましょうよ。

素晴らしいモニタを衝動買い!

2008-09-16 20:09:46 | Weblog
うはははは!

車を買ったばかりなのに、またもや衝動買いしてしまいました(笑)

買ったのは、I-Oデータの22inchディスプレイなのです。
http://www.iodata.jp/product/lcd/tv/lcd-dtv221xbr/index.htm

いや~、長年PC家電をウォッチングしてきて思うのですが、これは本当に皆さんに自信を持ってお奨めできる素晴らしい商品です(←ジャパネット・タカタか?)。

この商品は、パソコンに使用できる大型モニターとしてはもちろんOKなのですが、地上波デジタルチューナーが標準搭載されているのです。

つまり、パソコンだけではなく、これで地デジの綺麗な映像も見ることができるのです。これがあるようで無かった。しかも、パソコンを使いながら子画面表示もできる優れものです。ハイビジョンの入力も付いてます。

まあ、シャープのアクオスや、東芝のレグザもパソコンを表示できるではないかという意見もありましょうが、画面を見ながらじっくり文章を書くような作業は、事実上あのデカい画面ではやりにくいでしょう。テレビの画面調整は、発色も強調してあってパソコン向きではないですし、そもそもパソコンを使う場合は、解像度を自由に変えられるマルチスキャニングができないと話しになりません。

つまり、パソコンのディスプレイからの発展型で、地デジも見られるというのが一番良いのです。

さらに、Sビデオ&ビデオ映像入力付きというのが、これまた良い。

このビデオ端子に自由度を持たせるために、押し入れに仕舞ってあった、高解像度AVセレクターを久々に引っ張り出してきましたよ。

AVセレクターによって増殖された端子には、予備のDVD&HDDレコーダーと、ビデオデッキと、ゲーム機を突っ込みました。ディスプレイの前面にあるスピーカーからは、コードをつないでパソコンの音声も出力できます。

これで、アナログとデジタルを合わせた5つのハードが完全合体されたわけです。

「気持ちいい~。アクエリオン!」てな感じです。

まあ、もともとゲームとかエミュなんかが快適にできるようにゲーセン仕様マシンを家に作りたかっただけなんですけど、PC本体には所有している超貴重なセガサターン・コントローラ使用可能PCIカードを取り付けてですね。

これに、写真に写っているアーケードスティックを付けるわけです。

市販のUSB接続のジョイパットというのもあるのですが、USBの転送速度が遅いので、あまり格闘ゲームには向いていないのです。

さて、写真に写っているブラウン管時代の超頑丈なパソコンデスクはですね。少々邪魔でしたけど、捨てなくて正解でした。コーラのボトルスタンドを付けて、ゲーセン準備オッケーにしますよ。

「居間には映画館を、携帯には図書館を、車にはジュークボックスを、部屋にはゲーセンを」

中川翔子ちゃんじゃないけど、どん欲にかき集めるのが、新時代の合い言葉になると思われます(笑)

昔は党員が、500万人もいた

2008-09-13 12:49:05 | Weblog
この頃思うことは、殆どの人が投票権を持っていないのに、自民党総裁選のテレビ起用が多すぎることです。

まあ、皆さん宣伝だと分かっているのでしょうが、分かっていながら騙されてしまうのも人間の悲しいところです。

以下、各党の党員数

自民党員;1,190,000(2006)
民主党員; 41,800(2006)
公明党員; 40,0000(2004 ,創価票は800万票)
社民党員; 30,000(2003)
共産党員; 40,0000(2006)

自民党員は、20年前には500万人もいたのに、かなりの勢いで自民離れが進んできたということでしょう。

亀井さんの言うように、郵政票、医師会、建設業から総スカンを食らっているのですから、創価学会が自民党最大の支持母体であるというのは、本当でしょう。

紺屋高尾(こうやたかお)の話し

2008-09-12 09:26:34 | Weblog
20年前に北海道で、「日高晤郎ショー」をラジオで聞いていているときに、「こうやたかお」「こうやたかお」という言葉が何度も出てくるので、長年気になっていたのが紺屋高尾の話なのでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%BA%E5%B1%8B%E9%AB%98%E5%B0%BE

調べてみると、古典落語の演目の一つだったのですが、神田にある紺屋に勤めている染物職人、久蔵が、吉原の最高位の花魁に恋をして、彼女に会うために3年間闇雲に働いてお金をためて、彼女に会ったというストーリーでした。

彼女に会って初見さんには体を許さないと言われた久蔵は、もう3年働かなければ会えないという現実に泣きじゃくり、本当の自分の身分を彼女に明かすのですが、その直向きさを彼女に見初められて、嫁にもらい、商売にも成功してしまうというスーパー・サクセスストーリーなのでした。

このストーリーのポイントは、源・平・藤・橘といった日本では超メジャーな四姓の人間達を相手にしているような花魁が、地位やお金ではなく、染め物職人の情の深さに価値を見いだしたという点が第一です。

もう一つは、放っておけば、どうしても散財してしまう人間の性分を3年もの長期間耐え抜いて、貯金ができたという久蔵の生真面目さでしょう。

上の二点が、日常ではなかなか困難なので、落語の話しとしても取り上げられたのでしょうが、これは現代でも通用する話で、何となく、野島伸司のドラマ『101回目のプロポーズ』に、似ているような気もしないでないです。

お金なり、女性なり、安易に手に入れたものは、安易に手放しますな。

僕のように、チマチマしたものに散財しているようでは、やっぱりダメですな(笑)

誰に増税し、誰に減税するのか?

2008-09-11 05:48:12 | Weblog
総裁選の演説で、与謝野馨が「安定財源は消費税しかない」といって、わざわざフリップを書き直して、自分が目指すのは欧州型であるという説明をしていました。

全く、ふざけています。

実はどのように景気回復と財政再建をさせるかという話しは、「増税か、減税か」だけでは説明が付かないのです。

これは、先日のNHK「日本のこれから-税金」でも、抜けている部分だったのですが、所得層に応じて、又は資産層に応じて、増税と減税を使い分けなければならないのです。

もし消費税について、食料品や安い衣類などはゼロにして、贅沢品には高い課税をかけて、昔の物品税と同じにするなら、累進制も残っていますし僕も反対はしません。

日本の消費税は、欧米のどこもやっていないような一律課税ですから、給料の殆どを使わざるを得ない低所得者ほど課税率が高くなるのです。

所得税にしても、ちょっと前まで75%であった累進課税の最高税率が、先進国でもっとも負担の軽い40%になっています。住民税などは、一昨年に累進制を取っ払って、金持ちも貧乏人も一律10%にしてしまいました。

所得税課税最低限というのがありますが、これも先進国でもっとも低い層にまで課税をさせています。

企業で言えば、法人税は30%なのですが、大企業に有利な開発控除などの枠を大きくして実際には10%程度しか課税していません。

中小企業は、赤字経営の欠損法人が多いので法人税など払っていないではないかといいますが、長年の大不況や、大企業に利益を締め付けられていたのでは課税対象になる利益なんて、出せるはずがないでしょう。

あげくの果てに、企業が支払う消費税の課税最低限は、小泉時代に3000万円から1000万円に引き下げられました。この増税の対象になる売り上げの少ない中小零細は少なくなかったのですが、50万円~150万円の消費税を納めなくてはならなくなったのですが、食うや食わずのところに生活費の何ヶ月分もの所得を失ってしまうので、これほど酷い増税はありませんでした。

相続税と、贈与税の最高課税率は両方ともに、平成15年に70%から50%に引き下げられています。

または、高級酒の酒税を安くして、焼酎や発泡酒の税金は高くしてきました。

さて、一息ついて、以上を鑑みてみましょう。

僕が何度も言うように、自民党には「金持ち減税、貧乏人増税」というハッキリした意志方向性があります。

与謝野の言う、一律に増税して欧州型社会に近づけようなんていうのは嘘っぱちです。取られるだけ取られて、返って来やしませんから。

貧乏人からお金をふんだくって、金持ちの負担を軽くするなんていうのは、再分配を行うべき国家としては最低行為でしょう。

日本経済復活の会にもそういうところがありますが、自民党の総裁選には、誰を対象に増税し、減税するかという視点がまったく欠けています。

9年連続のサラリーマン所得が減少したといっても大企業の人間にはピンと来ないという視点を、大企業以外の大勢は知りません。僕は両方知っていますが、彼らは毎年給与が上がっていましたし、賞与も組合要求の満額に近い金額を得ていました。正にいざなぎ景気を超える史上最高益はこの層だけに来ていたわけで、その間、大企業役員の報酬は2倍になり、株主配当は3倍になっています。

福田首相が経団連にサラリーマンの給料を上げてくれと、頭を下げにいった話しは印象的でしたが、経団連は今後、さらにその層に減税し、中小零細企業に働く者から消費税を増税して取ろうとしています。

「溺れる者は藁をもつかむ」の言葉通り、麻生氏が総裁選に出るので自民党を応援したくなる気持ちも分からないではないですが、経営不振の経営者は最後に頭がおかしくなって、騙されてしまうことが多いのです。僕には、麻生氏を応援してしまう一般の人々もそう見えて仕方有りません。

福田首相じゃないけど、自分自身を客観的に見られなければだめなのです(笑)

あえて、麻生氏を批判する

2008-09-09 16:14:22 | Weblog
http://www.zakzak.co.jp/top/200809/t2008090836_all.html
 「ひどい総裁選だ。かつては永田町の荒波で自らを鍛え、経済や外交、内政など総合的な政策を身につけた実力者が『私は日本をこうする』『私はこうだ』と競い合って迫力があった。それを誰でも参加できるお祭り騒ぎにするなんて」

 亀井氏は呆れ果てる。

 福田首相の辞任表明は与党内でも驚きだったが、亀井氏は「想定の範囲内。少し早かったがね」といい、「完全な公明党政局。臨時国会の召集時期や定額減税の受け入れなど、首相は公明党の言いなりになるしかなかった。総選挙を控え、最大の支持団体の意向は絶対だからね。首相はそれがイヤになって無責任に投げ出したわけだが、国民の目先をそらす『お祭り騒ぎの総裁選』や『新首相の誕生』も、公明党の狙い通りだ」と続けた。

 亀井氏が知る総裁候補者像はどうか。まず麻生氏について「最近、麻生氏は小泉改革路線を否定しているが、重要閣僚や党幹部として小泉改革に手を貸してきた張本人。国民生活をここまで破壊した責任者の1人だ。ほおかむりしてきれい事を並べるのはおかしい。自らを総括し国民におわびするべきだ」と手厳しい。

 自民党内には強烈な「麻生嫌い」が多いが、「華麗な生まれ育ちを鼻にかけ、『私はエリートだが、あなたは…』と他人を蔑視する傾向がある。相手は決して忘れない。遠くからながめる国民は分からないが、同僚議員はよく知っている。彼には国民の痛みなど分からない


(引用終わり)

僕の仲間にも麻生支持者が多いので気になっていたのですが、趣味でマンガを読んでいたり、政策に強いので、日本の麻生人気は高いのですが、少々亀井さんの意見を聞いておくことも大切なのではないでしょうか。

遠くから見る人間と、身近で見る人間像とういのは全くの違いがあるのですが、麻生氏について引っかかっていたのは、自民党の改革路線に参加してきた責任のある閣僚でもあったということです。

経験上、世襲議員はほぼ例外なく、庶民感情などまったく分かりませんでしたからね。

その逆に、近くで会ってみて初めて良さが分かるのが、亀井静香さんであったりしました(笑)

麻生太郎は、温存しておいた方がいい

2008-09-06 13:31:48 | Weblog
というのは僕の意見ですが、既に遅いようです。

今回の総裁選の注目度は高く、現状では自民党の圧勝が予想されます。

将棋を知らない人は、歩や桂馬の使い方を知らないので、飛車や角などの大駒を先に使おうとしますが、思い出したくもない過去の敗戦を研究し、ひっくり返って、ひっくり返って、こうなるという先読みができなくては、100戦100敗になるのが、将棋というものです。まぐれでも勝てるかどうか、試しに将棋道場に行って指してみるがよろしい。

麻生効果が経済に与える影響は、彼が総裁選に勝った後の閣僚を見てみれば簡単に分かるものと思われます。財務大臣に誰がなるのか、経済財政担当大臣が誰になるか、過去の友好関係を断ち切って、清和会への配慮やら、元宏池会同志の谷垣を重要閣僚から切り離すことができるかどうかです。

僕が確信を得ている、自民党という組織の意志方向性は、「庶民を苦しめても、富裕層の資産をしっかり守りたい」という頑強な意志がありますから、彼らも選挙で勝てなくなるだろうから、そろそろ景気をよくしなくてはならないと思い始めているはずだ、などと考えるようでは、まだまだ甘いです。景気対策など、選挙前のアメ玉に過ぎませんから。

はっきりしているのは、2兆円の真水の財政出動など、GDPの0.4%に過ぎませんから、経済対策といっても、地域振興券程度のものでしかないでしょう。

そういえば、あれも公明党案でしたが、公明党は政策スケールが小さいのです。あんな中途半端なものならやらなければ良かったと皆さんは、記憶に新しいのではないでしょうか。

それはともかく、古賀誠選対委員長は戦術が上手いです。彼が戦没者の孫にまで戦没者慰霊金を出してやって、遺族会の人数を10倍以上に増やすことに成功した過去と同様に、「してやったり」という感情でしょう。